Exchange Connector独自の設定

Evolutionの設定ウィンドウには、Evolution Connectorのみで使用できる項目が2つあります。一つは委任とアクセス権の処理で、もう一つは「不在通知」メッセージの作成です。


アクセスの委任

自分のカレンダ、アドレス帳、メッセージに対して、組織のグローバルアクセスリストに登録されている他のユーザがアクセスできるように設定できます。また、他のユーザの情報を管理することもできます。委任を使用すると、他のユーザのスケジュールのチェックから個人情報の完全な管理まで、すべてを他のユーザが行うことができるようになります。


アクセスの他のユーザへの委任

他のユーザを委任のリストに追加するには、[追加]をクリックしてグローバルアドレスリストからユーザを選択します。委任を行うときは、データのタイプごとに異なるレベルのアクセスを許可できます。アクセスの許可をプライベートな項目に適用するかパブリックな項目のみに適用するか指定することもできます。


Exchangeアカウントの委任の設定

4タイプのフォルダのそれぞれについて、次のアクセスレベルのいずれかを選択できます。

なし: このタイプのフォルダにアクセスできないようにします。

Reviewer (read-only) (レビュアー (読み取り専用)): このタイプのフォルダを表示することはできますが、新しい項目の作成や既存の項目の編集を行うことはできません。

Author (read, create) (オーサ (読み取り、作成)): フォルダ内にある項目を表示でき、新しい項目を作成することもできますが、既存の項目を変更することはできません。

Editor (read, create, edit) (エディタ (読み取り、作成、編集)): フォルダ内にある項目を表示、作成、および変更できます。


他のユーザの情報へのアクセス

他のユーザに対してフォルダにアクセスする許可を与えたユーザのリストを表示するには、[Exchange Delegation (Exchangeの委任)]設定ウィンドウで[Acting as a Delegate (代理として行動)]タブをクリックします。他のユーザに代わって電子メールを送信するには、名前の横にあるチェックボックスを選択すると、電子メールの識別情報が作成されます。この識別情報は、メッセージコンポーザの[差出人]リストで選択できます。

他のユーザが委任したフォルダにアクセスするには、次の手順に従います。

  1. [ファイル]>[開く]>[Other User's Folder (他のユーザのフォルダ)]の順にクリックします。

  2. 委任したユーザの電子メールアドレスを指定するか、[User (ユーザ)]をクリックしてアドレス帳からユーザを選択します。

  3. 開くフォルダを選択します。

  4. [OK]をクリックします。

所有者の名前によるラベルが付いたフォルダがフォルダリストに表示されます。たとえば、Martha Thompsonがフォルダを委任した場合、フォルダツリー内でパーソナルフォルダおよびパブリックフォルダと同じレベルに「Martha Thompsonのフォルダ」という名前のフォルダが表示されます。

フォルダを正しく開くことができない場合は、フォルダの所有者に正しいアクセス権を与えてくれたかどうかを確認してください。


不在通知メッセージの設定

不在通知メッセージは、すぐにはメッセージに返信できない理由を説明するために自動的に送信する返信です。たとえば、1週間の休暇を取って電子メールが使用できなくなる場合に自動的な返信を設定すると、メールを送信した他のユーザは無視されているわけではないことを知ることができます。

  1. [ツール]>[設定]>[外出中]の順にクリックします。

  2. [現在、私は外出中です]をクリックします。

  3. 短いメッセージをテキストフィールドに入力します。

  4. [OK]をクリックします。

このメッセージは、[現在、私は在席中です]をクリックするまで、メールを送信したユーザに自動的に送信されます。