Novell iPrintを使用すると、Windowsユーザは次のことができます。
このセクションでは、Novell iPrintのプリントサービスに関する概要を説明します。iPrintの基本的な機能について説明して、次のことを理解できるようにすることを目的としています。
NNLSのプリントサービスをユーザに提供する必要があり、iPrintの動作についてすでに理解している場合は、概要を省略してプランニング時の注意事項に進んでください。
iPrintの詳細を学ぶには、この概要セクションを継続して読んでください。
Novell iPrintは各種のコンポーネントから構成されており、そのほとんどはeDirectoryTMツリー内のオブジェクトとして表示されます。
プリントドライバストア: ネットワークプリンタ用のドライバをNNLSサーバに保存するリポジトリです。これは最初に設定するコンポーネントで、eDirectory内に作成するオブジェクトとして表示されます。
プリンタドライバ: ドライバストアに保存されるプリンタドライバで、ユーザがターゲットプリンタを選択すると自動的にワークステーションにインストールされます。プリンタドライバは、ドライバストア内のファイル構造として存在し、eDirectory内のオブジェクトとしては表示されません。
プリンタオブジェクト: eDirectory内に作成するオブジェクトで、iPrintで利用できるプリンタに関する情報を保存します。オブジェクトに保存されている情報は、関連付けられたプリンタをワークステーションの使用可能プリンタリストに追加するたびに使用されます。
プリントマネージャ: NNLSサーバ上で動作するデーモンです。ユーザからプリントジョブを受け取って、印刷の準備ができたターゲットプリンタに転送します。プリントマネージャを表示したり制御するには、eDirectoryオブジェクトを設定します。
iPrintクライアント: 初めてiPrintを使用するときに自動的にワークステーションにインストールされる一連のブラウザプラグインです。iPrintのWebページのナビゲート、ターゲットプリンタの選択、プリントドライバのインストールに必要です。
iPrintの詳細については、『Novell iPrint Administration Guide for Novell Nterprise Linux Services』の「Overview」を参照してください。
Figure 7に、ユーザから見たiPrintの機能を示します。
Figure 7
iPrintの動作