インプリメンテーションのヒント

このセクションでは、インプリメンテーションの概要のみを説明します。iPrintの詳細については、『Novell iPrint Administration Guide for Novell Nterprise Linux Services』を参照してください。


初期セットアップ

NNLSサーバをインストールした後、iPrintのインストールを完了させるには次のことを行う必要があります。

  1. プリントドライバストアを作成します。

    プリントドライバストアには、ネットワークプリンタのドライバが保存されます。ネットワークのニーズに従って作成した各プリンタオブジェクトには、このストアのプリンタドライバを参照させる必要があります。ユーザがプリンタをインストールすると、ワークステーション上で動作しているWindowsプラットフォーム用の正しいドライバがストアからダウンロードされた後インストールされます。

    ドライバストアを作成するには、iManagerを使用します。詳細については、『Novell iPrint Administration Guide for Novell Nterprise Linux Services』の「Create an iPrint Driver Store」を参照してください。

  2. 必要なプリンタ/Windowsプラットフォームの組み合わせのそれぞれに対して、プリンタドライバをドライバストアに追加します。

    たとえば、ネットワーク上にWindows XPワークステーションとWindows 2000ワークステーションがあり、4種類のプリンタがある場合、プラットフォームごとに4種類のプリンタドライバ(合計で8種類のプリンタドライバ)をドライバストアに追加する必要があります。

    プリンタドライバをストアに追加するには、iManagerを使用します。詳細については、『Novell iPrint Administration Guide for Novell Nterprise Linux Services』の「Updating Printer Drivers」を参照してください。

  3. プリントマネージャオブジェクトを作成します。

    プリントマネージャは、ユーザからプリントジョブを受け取って、印刷の準備ができたターゲットプリンタに転送します。プリンタオブジェクトを作成するには、プリントマネージャが動作している必要があります。

    プリントマネージャは、NNLSサーバ上で動作するnovell-ipsmdデーモンです。このデーモンはeDirectoryで作成するプリントマネージャオブジェクトに関連付けられ、通常はiManagerを使用して起動および停止します。

    プリントマネージャオブジェクトを作成するには、iManagerを使用します。詳細については、『Novell iPrint Administration Guide for Novell Nterprise Linux Services』の「Create a Print Manager」を参照してください。

  4. プリンタオブジェクトを作成します。

    ユーザがiPrintを使用してアクセスするプリンタごとにプリンタオブジェクトを作成する必要があります。プリンタをワークステーションにインストールするたびに、使用するプリンタに関する情報がこれらのオブジェクトに保存されます。

    プリンタオブジェクトを作成するには、iManagerを使用します。詳細については、『Novell iPrint Administration Guide for Novell Nterprise Linux Services』の「Create a Printer」を参照してください。

  5. (オプション)ロケーションベースの印刷のためのWebページを作成します。

    デフォルトでは、iPrintをインストールすると、iPrintプリンタをインストールするためにユーザがアクセスできるデフォルトプリンタリストのWebページが作成されます。

    ユーザが見やすいように、ロケーション別のプリンタリスト、各プリンタを示す建物の地図、またはこれらの組み合わせを表示したロケーションベースの印刷のためのWebページを作成することもできます。

    複数のサイトに分散している組織や建物内で複数の階にオフィスがある組織の場合、ロケーションベースの印刷のためのWebページを提供すると、ユーザの印刷作業を簡素化できます。

    iPrintをインストールすると、クリックできるプリンタアイコンがある地図を簡単に作成できるようにするiPrint Map Designerもインストールされます。詳細については、『Novell iPrint Administration Guide for Novell Nterprise Linux Services』の「Setting Up Location-Based Printing」を参照してください。

  6. iPrintプリンタにアクセスする方法についての指示をユーザに与えます。

    上記の手順を完了すると、ネットワークでiPrintの機能を使用できるようになります。最後に、作成した印刷のためのWebページにアクセスする方法をユーザに知らせます。後の作業はすべて、Novell iPrintが引き受けます。


その他のインプリメンテーション作業

初期セットアップで説明した作業の他にも、行う必要のある作業があります。これには次のような作業が含まれます。詳細については、『Novell iPrint Administration Guide for Novell Nterprise Linux Services』を参照してください。