7.10 フェールバック用に物理マシンをPlateSpin Forgeに登録

フェールバックの操作に必要なターゲットインフラストラクチャが物理マシンの場合は、それをPlateSpin Forgeに登録する必要があります。

物理マシンの登録は、ターゲットの物理マシンを適切なPlateSpinブート(ISO)イメージを使用して起動することで実行されます。

ブートISOイメージを使用するには、NovellダウンロードのPlateSpin Forgeエリアからダウンロードしてください。ご使用のターゲットマシンに適したイメージを使用します。

表 7-2 ターゲット物理マシン向けのISOブートイメージ

ファイル名

備考

WindowsFailback.zip

(WindowsFailback.isoを含む)

Windows

LinuxFailback.zip

(LinuxFailback.isoを含む)

Linuxシステム

WindowsFailback-Cisco.zip

(WindowsFailback-Cisco.isoを含む)

Ciscoのハードウェア上のWindowsシステム

WindowsFailback-Dell.zip

(WindowsFailback-Dell.isoを含む)

Dellのハードウェア上のWindowsシステム

WindowsFailback-Fujitsu.zip

(WindowsFailback-Fujitsu.isoを含む)

Fujitsuのハードウェア上のWindowsシステム

必要なファイルをダウンロードしたら、ISOファイルを解凍し、生成されたファイルを保存します。

7.10.1 ターゲットの物理マシンの登録

  1. 適切なイメージを、ターゲットをブートできるようなCDに書き込むかメディアに保存します。

  2. ターゲットに接続されているネットワークスイッチポートが[自動全二重]に設定されていることを確認します。

    WindowsバージョンのブートCDイメージは、[自動ネゴシエート全二重]のみをサポートし、これによりデュプレックス設定に競合がないようにします。

  3. ブートCDを使用して、ターゲットの物理マシンをブートし、コマンドプロンプトウィンドウが開くのを待ちます。

    (Windowsのみ)[REGISTERMACHINE]と[回復オプション]コマンドボックスが開くのを待ちます。REGISTERMACHINEコマンドボックスを使用します。Recovery Consoleユーティリティの詳細については、Recovery Tool コマンドラインユーティリティの使用(Windows)を参照してください。

  4. (Linuxのみ)64ビットのシステムの場合、最初のブートプロンプトで次を入力します。

    • ps64 (最大512 MBのRAMを持つシステム用)

    • ps64_512m (512 MB RAMを超えるシステム)

  5. <Enter>キーを押します。

  6. プロンプトが表示されたら、次のURLを入力してください。

    http://<hostname | IP_address>/Forge

    <hostname | IP_address>の部分を、Forge VMのホスト名またはIPアドレスで置き換えます。

  7. 権限を指定して、Forge VMに対して管理者レベルの資格情報を入力します。ユーザアカウントには次のフォーマットを使用します。

    domain\usernameまたはhostname\username

    利用可能なネットワークカードが検出され、MACアドレスで表示されます。

  8. 使用されるNICでDHCPを利用できる場合は、<Enter>キーを押して続行します。DHCPが利用できない場合は、必要なNICをスタティックIPアドレスを使用して設定します。

  9. 物理マシンのホスト名を入力するか、<Enter>キーを押してデフォルト値を承認します。

  10. SSLを有効化している場合は[はい]と入力します。有効化していない場合は[いいえ]と入力します。

しばらくすると、物理マシンがPlateSpin Forge Web Clientのフェールバックの設定で利用可能になります。

Recovery Tool コマンドラインユーティリティの使用(Windows)

Recovery Consoleコマンドラインユーティリティは、物理ターゲット全体の登録プロセスを再開する必要なく、Windowsデバイスドライバをターゲットの物理マシンに動的に設定することができるようにします。

このユーティリティは、Windowsブートイメージからブーツを初めて行うときに表示される2番目のコマンドボックスにロードされます(ステップ 3を参照)。

Recovery Toolを使用するために、Recovery Consoleウィンドウでコマンド名「RECOVERYTOOL」の後に適切なパラメータを入力します。

次を使用することができます。

  • /L - ターゲットOSにインストールされた任意のドライバサービスを一覧にします

  • /J - ターゲットOSにドライバを設定します

PlateSpin Forge Serverまたはローカルパスのいずれからドライバをダウンロードすることを指定できます。ローカルパスを使用する場合、同じデバイスに対して複数のドライバをまとめる必要があります。PlateSpin Forge Serverからドライバをダウンロードする場合、ユーティリティでは、使用するドライバの指定を求められます(ドライバが複数ある場合)。

PlateSpinブートイメージへのドライバの挿入(Linux)

カスタムユーティリティを使用して、CDへ書き込む前に追加のLinuxデバイスドライバをパッケージ化してPlateSpinブートイメージ())に含めることができます。

  1. 必要な*.koドライバファイルを取得またはコンパイルします。

    重要:ドライバがISOファイルに含まれるカーネル2.6.16.21-0.8-defaultに対して有効で、ターゲットのアーキテクチャに適していることを確認します。

  2. 任意のLinuxマシンにイメージをマウントします(root資格情報が必要)。次のコマンド構文を使用します。

    mount –o loop <ISOへのパス> <マウントポイント>

  3. マウントされたISOファイルの/toolsサブディレクトリにあるrebuildiso.shスクリプトを一時的な作業ディレクトリにコピーします。終了したら、ISOファイルをアンマウントします(unmount <マウントポイント>コマンドを実行)。

  4. 必要なドライバファイル用に別の作業ディレクトリを作成し、それらのファイルをそのディレクトリに保存します。

  5. rebuildiso.shスクリプトを保存したディレクトリで、次のコマンドをルートで実行します。

    ./rebuildiso.sh –i <ISOファイル> -d <ドライバのディレクトリ> -m i586|x86_64

    終了すると、ISOファイルが追加のドライバで更新されます。