1.2 システム要件

1.2.1 PlateSpin Protect Serverホスト向けのシステム要件

PlateSpin Protect Serverを問題なく運用するには、専用の物理マシンまたは仮想マシンにインストールする必要があります。特に、次のようなマシンには、PlateSpin Protect Serverをインストールしないでください。

  • ドメインコントローラホスト

  • 製品を使用して保護する必要のあるワークロード

  • PlateSpin Protect Serverホスト

一般に、静的IPアドレスを持つホスト上にPlateSpin Protectをインストールするのは、優れた方法です。製品をインストールした後にホストのIPアドレスを変更した場合は、PlateSpin Protect Serverを再起動します。『ユーザガイド』のシステム変更を適用するためのPlateSpin Protect Serverの再起動を参照してください。

PlateSpin Protect Serverホストは、以下のシステム要件を満たす必要があります。

表 1-1 PlateSpin Protect Serverホストの要件

要件

詳細

オペレーティングシステム

専用のハードウェア上で、または仮想マシンで実行する以下のいずれかが必要です。

  • Windows Server 2008、Windows Server 2008 R2

  • Windows Server 2003、Windows Server 2003 R2

メモ:PlateSpin Protectをインストールする前にWindowsオペレーティングシステムを有効にする必要があります。

プロセッサ

最低1 GHz

推奨: マルチコア、2 GHz以上

メモリ

最低2 GB RAM

推奨: 4 GB

ディスク容量

最低15GB

メモ:時間とともに、スペース消費は増えます。

データベースサーバ

次のいずれかが必要です。

  • 既存のローカルまたはリモートMicrosoft SQL Server 2008 R2データベースサーバ

  • 既存のローカルまたはリモートMicrosoft SQL Server 2005データベースサーバ

  • Microsoft SQL Server 2005 Express Edition (ソフトウェアの配布に含まれている)

Windowsソフトウェアの前提条件

Windows Server 2003システムの場合:

Windows Server 2008システムの場合:

1.2.2 FIPS準拠データ暗号化アルゴリズムのサポートの有効化(オプション)

PlateSpin Protectは、FIPS (Federal Information Processing Standards, Publication 140-2)に準拠するデータ暗号化アルゴリズムをサポートしています。

FIPSに準拠していることが必要である場合、PlateSpin Protect Serverをインストールする前に、目的のPlateSpin Protect Serverホスト上でFIPSを有効にする必要があります。これは、ホストのオペレーティングシステムがFIPS準拠モードで実行していることを検出した場合のみ、PlateSpin ProtectがFIPS準拠モードで実行されるためです。

メモ:FIPS準拠モードは、パフォーマンスに影響を及ぼし、データ転送率を最大30%スローダウンさせる可能性があります。

FIPS準拠アルゴリズムを有効にする

  1. PlateSpin Protect Serverホストのローカルセキュリティポリシーのセキュリティオプションに含まれるFIPS対応アルゴリズムを有効にします。

    1. secpol.mscを実行し、[ローカルポリシー]>[セキュリティオプション]を参照します。

    2. [システム暗号化: 暗号化にFIPS対応アルゴリズムを使用]セキュリティオプションを有効にします。

  2. FIPSのASP.NETサポートの設定

    1. ご使用のPlateSpin Protect Serverホストの次のディレクトリにあるmachine.configファイルにアクセスします。

      ..Windows\Microsoft.Net\Framework\vX.X.XXXXX\Config
      
    2. 次の内容を<system.web>の下に追加します。

      <machineKey validationKey="AutoGenerate,IsolateApps" decryptionKey="AutoGenerate,IsolateApps" validation="3DES" decryption="3DES"/>
      
  3. machine.configファイルを保存します。