フェールバックの操作に必要なターゲットインフラストラクチャが物理マシンの場合は、それをPlateSpin Protectに登録する必要があります。
物理マシンの登録は、ターゲットの物理マシンを適切なPlateSpinブート(ISO)イメージを使用して起動することで実行されます。
ISOブートイメージを使用するためには、次のパラメータを指定して検索を行い、それをNovellダウンロードのPlateSpin Protectエリアからダウンロードしてください。
PlateSpin Protect
PlateSpin Protect 10.2
All Dates
ご使用のターゲットマシンに適したイメージを使用します。
表 5-2 ターゲット物理マシン向けのISOブートイメージ
ファイル名 |
備考 |
---|---|
WindowsFailback.zip (WindowsFailback.isoを含む) |
Windows |
WindowsFailback-WinPE3.zip (WindowsFailback-WinPE3.isoを含む) |
WindowsFailback.zipでサポートされていないハードウェアで使用 |
LinuxFailback.zip (LinuxFailback.isoを含む) |
Linuxシステム |
WindowsFailback-Cisco.zip (WindowsFailback-Cisco.isoを含む) |
Ciscoのハードウェア上のWindowsシステム |
WindowsFailback-Dell.zip (WindowsFailback-Dell.isoを含む) |
Dellのハードウェア上のWindowsシステム |
WindowsFailback-Fujitsu.zip (WindowsFailback-Fujitsu.isoを含む) |
Fujitsuのハードウェア上のWindowsシステム |
必要なファイルをダウンロードしたら、ISOファイルを解凍し、生成されたファイルを保存します。
適切なイメージを、ターゲットをブートできるようなCDに書き込むかメディアに保存します。
ターゲットに接続されているネットワークスイッチポートが
に設定されていることを確認します。WindowsバージョンのブートCDイメージは、
のみをサポートし、これによりデュプレックス設定に競合がないようにします。ブートCDを使用して、ターゲットの物理マシンをブートし、コマンドプロンプトウィンドウが開くのを待ちます。
(Windowsのみ)[Recovery Tool コマンドラインユーティリティの使用(Windows)を参照してください。
]と[ ]コマンドボックスが開くのを待ちます。REGISTERMACHINEコマンドボックスを使用します。Recovery Consoleユーティリティの詳細については、(Linuxのみ)64ビットのシステムの場合、最初のブートプロンプトで次を入力します。
ps64 (最大512 MBのRAMを持つシステム用)
ps64_512m (512 MB RAMを超えるシステム)
<Enter>キーを押します。
プロンプトが表示されたら、PlateSpin Protect Serverホストのホスト名またはIPアドレスを入力します。
オーソリティを指定して、PlateSpin Protect Serverホストの管理者レベルの資格情報を入力します。ユーザアカウントには次のフォーマットを使用します。
domain\usernameまたはhostname\username
利用可能なネットワークカードが検出され、MACアドレスで表示されます。
使用されるNICでDHCPを利用できる場合は、<Enter>キーを押して続行します。DHCPが利用できない場合は、必要なNICをスタティックIPアドレスを使用して設定します。
物理マシンのホスト名を入力するか、<Enter>キーを押してデフォルト値を承認します。
HTTPSを使用するかどうかを問うプロンプトが表示されたら、SSLを有効化している場合は「Y」と入力します。有効化していない場合は「N」と入力します。
しばらくすると、物理マシンがPlateSpin Protect Webインタフェースのフェールバックの設定で利用可能になります。
Recovery Consoleコマンドラインユーティリティは、物理ターゲット全体の登録プロセスを再開する必要なく、Windowsデバイスドライバをターゲットの物理マシンに動的に設定することができるようにします。
このユーティリティは、Windowsブートイメージからブーツを初めて行うときに表示される2番目のコマンドボックスにロードされます(ステップ 3を参照)。
Recovery Toolを使用するために、Recovery Consoleウィンドウでコマンド名「RECOVERYTOOL」の後に適切なパラメータを入力します。
次を使用することができます。
/L - ターゲットOSにインストールされた任意のドライバサービスを一覧にします
/J - ターゲットOSにドライバを設定します
ドライバをPlateSpin Migrate Serverまたはローカルパスのいずれからダウンロードするかを指定できます。ローカルパスを使用する場合、同じデバイスに対して複数のドライバをまとめる必要があります。PlateSpin Migrate Serverからドライバをダウンロードする場合、ユーティリティで使用するドライバ(複数ある場合)を指定するようにメッセージが表示されます。
カスタムユーティリティを使用して、CDへ書き込む前に追加のLinuxデバイスドライバをパッケージ化してPlateSpinブートイメージ())に含めることができます。
必要な*.koドライバファイルを取得またはコンパイルします。
重要:ドライバがISOファイルに含まれるカーネル2.6.16.21-0.8-defaultに対して有効で、ターゲットのアーキテクチャに適していることを確認します。
任意のLinuxマシンにイメージをマウントします(root資格情報が必要)。次のコマンド構文を使用します。
mount –o loop <ISOへのパス> <マウントポイント>
マウントされたISOファイルの/toolsサブディレクトリにあるrebuildiso.shスクリプトを一時的な作業ディレクトリにコピーします。終了したら、ISOファイルをアンマウントします(unmount <マウントポイント>コマンドを実行)。
必要なドライバファイル用に別の作業ディレクトリを作成し、それらのファイルをそのディレクトリに保存します。
rebuildiso.shスクリプトを保存したディレクトリで、次のコマンドをルートで実行します。
./rebuildiso.sh –i <ISOファイル> -d <ドライバのディレクトリ> -m i586|x86_64
終了すると、ISOファイルが追加のドライバで更新されます。