24時間プロファイルは、1日の各1時間に対応する24個(0~23)の値から構成されます。それぞれの値は、監視される日にわたって特定の時間でのピーク値を取得することで計算されます。
あるシステムが3日間監視されたとします。次のチャートでは、プロセッサワークロードのデータセットと、計算された24時間プロファイルが示されています:
表 B-4 プロセッサワークロードデータセット
PlateSpin Reconでは、デュアルコアまたはマルチコアのマシンを、2個のプロセッサまたはX個のプロセッサを持つマシンであると見なして処理します。
ハイパースレッディング(HTテクノロジ)の効果は、集約インスタンス関数(SUM、AVG)とハイパースレッディング標準化係数1~2)の2つの環境設定パラメータによって制御されます。集約インスタンス関数のデフォルト値はAVGで、標準化係数は1.25に設定されています。この値は、高度な設定([Tools]>[
])で設定することができます。PlateSpin Reconでは、一定の時間で各プロセッサインスタンスの使用率値をそれぞれ個々に収集し、集約関数に基づいてプロセッサ使用率を計算します。集約関数がSUMである場合、物理プロセッサ使用率は、論理プロセッサインスタンスの使用率の合計となります。集約関数がAVGである場合、物理プロセッサ使用率は、論理プロセッサインスタンスの使用率の平均となります。
あるシステムが、pMHzの速度でハイパースレッディングが使用可能なシングルコアプロセッサを持つとします。特定の期間に対してPlateSpin Reconは、使用率の値を百分位で計算し、次のようにインスタンスXとYの24時間プロファイル値を出します。
{X} = {X1、X2、Xi.....X24}で、Xiは、i時間におけるプロセッサインスタンスXの使用率です。
{Y} = {Y1、Y2、Yi.....Y24}で、Yiは、i時間におけるプロセッサインスタンスYの使用率です。
PlateSpin Reconでは、マシンの有効な速度を計算しながら、コアとハイパースレッディングの両方の数をアカウントに取り込みます。
サーバテンプレート仕様: 2 x 3000GHz、デュアルコア、ハイパースレッディング使用可能
プロセッサの数: P = 2 * 2 = 4
プロセッサ容量: C = 3000GHz
ハイパースレッディング標準化係数: n = 1.25 (デフォルト値)
スケール係数: A(p) = P / { 1 + ä (P-1) } 、ä = 0.05である場合
A(p) = 4 / { 1 + 0.05 * 3 } = 3.4782
有効な速度 = A(p) * C * n = 3.4782 * 3000 * 1.25 = 13043MHz
エネルギー消費(kWh/年) = 電力使用量(W) x サーバ低下係数 x 1年の時間総数(8760) / 1000
熱損失(BTU/年) = エネルギー消費(kWh/年) x 3.41
年間エネルギーコスト= kWhごとのエネルギーコスト x エネルギー消費(kWh/年)
エネルギー消費(kWh/年) = 電力使用量(W) x サーバ低下係数 x 1年の時間総数(8760) / 1000
CO2放出(1b/年) = エネルギー消費(kWh/年) x 1.54
1.54という固定係数は、基準に沿ったものと見なされています。