11.0 SUSE Linux Enterprise へのクラスタの更新

SUSE® Linux Enterprise Server 10 SP2をベースとする既存クラスタがある場合は、そのクラスタをSUSE® Linux Enterprise Server 上でHigh Availability Extensionを使用するように更新できます。マイグレーションのためには、すべてのクラスタノードをオフラインにして、クラスタを全体としてマイグレートする必要があります。SUSE Linux Enterprise Server 10クラスタとSUSE Linux Enterprise Server クラスタの混在はサポートされていません。

便宜のため、には、hb2openais.shスクリプトが含まれており、このスクリプトを使用すると、HeartbeatからOpenAISクラススタスタックへの移動時にデータを変換できます。スクリプトは、/etc/ha.d/ha.cfに保存されている環境設定を解析し、OpenAISクラスタスタック用の新しい環境設定ファイルを生成します。さらに、CIBを調整してOpenAIS表記規則と一致させ、OCFS2ファイルシステムを変換し、EVMSをcLVMで置き換えます。

クラスタをSUSE Linux Enterprise Server 10 SP2からSUSE Linux Enterprise Server へ正常にマイグレートするには、次の手順を実行する必要があります。

  1. SUSE Linux Enterprise Server 10 SP2クラスタの準備

  2. SUSE Linux Enterprise への更新

  3. 変換のテスト

  4. データの変換

変換が正常に完了したら、更新したクラスタを再度オンラインにすることができます。

NOTE: 更新を元に戻すには

SUSE Linux Enterprise Server への更新後にSUSE Linux Enterprise Server 10へ戻すプロセスは、サポートされていません。