crm_failcount (8)

Name

crm_failcount - 各リソースの失敗を記録するカウンタを管理します。

書式

crm_failcount [-?|-V] -D -u|-U node -r resource
crm_failcount [-?|-V] -G -u|-U node -r resource
crm_failcount [-?|-V] -v string -u|-U node -r resource

説明

Heartbeatはリソースが現在のノードで失敗した場合に、別なノードへのリソースのフェールオーバーを計算して強制的に行うための高度な手段です。リソースにはresource-stickiness属性があり、特定のノードでの実行にどの程度こだわっているのかを決定します。また別なノードへのリソースのフェールオーバーを決定するしきい値を決定するmigration-threshold属性もあります。

failcount属性がリソースに追加され、リソース監視が失敗した場合に増分されます。failcountの値にmigration-thresholdを乗算したものが、このリソースのフェールオーバースコアになります。この値がこのリソースに設定されている初期設定値を超えると、リソースが別なノードに移動され、failure countがリセットされるまで元のノードでは実行されなくなります。

crm_failcountコマンドは、特定のノードのリソースごとの失敗数のクエリを行います。このツールはfailcountのリセットにも使用でき、リソースが頻繁に失敗していたノードで再度実行できるようにします。

オプション

--help, -?

ヘルプメッセージを印刷します。

--verbose, -V

デバッグ情報を有効にします。

NOTE: 追加のインスタンスを提供すると、詳細になります。

--quiet, -Q

-Gを使用して属性クエリを行う場合、値だけをstdoutに印刷します。このオプションは-Gと一緒に使用します。

初期設定を設定するのではなく、取得します。

--delete-attr, -D

削除する属性を指定します。

--attr-id string, -i string

上級ユーザ専用です。id属性を識別します。

--attr-value string, -v string

使用する値を指定します。このオプションは-Gと一緒に使用すると無視されます。

--node node_uname, -U node_uname

変更するノードのunameを指定します。

--resource-id resource name, -r resource name

操作するリソースの名前を指定します。

ノードnode1上のリソースmyrscの失敗回数をリセットします。
crm_failcount -D -U node1 -r my_rsc
ノードnode1上のリソースmyrscの現在の失敗回数のクエリを行います。
crm_failcount -G -U node1 -r my_rsc

ファイル

/var/lib/heartbeat/crm/cib.xml—ディスク上のCIB(ステータスセクションを除く)。このファイルを直接編集しないでください。

参照

crm_attribute (8)cibadmin (8)、およびLinuxの高可用性に関するFAQのWebサイトを参照してください。

著者

crm_failcountはAndrew Beekhofによって作成されました。