適切なNetworkManagerアプレットが、デスクトップ環境で自動的に起動します。その後、このアプレットはシステムトレイ内にアイコンで表示されます。アプレットを使用して、いつでも明示的に使用するネットワークを選択できます。ここで選択したネットワークは、自動的に選択されるネットワークよりも優先されます。選択したネットワークは使用可能な限り使用されます。ネットワークケーブルを接続しても自動的に有線ネットワーク接続には切り替わりません。
KNetworkManagerが実行していない場合は、knetworkmanagerコマンドを使用して起動します。このアプレットを実行している場合は、現在のネットワークステータスを示すアイコンがシステムトレイに表示されます。ネットワーク接続の状態に応じて、パネルアイコンは次のようになります。
有線接続が確立されました。
現在、インターネットに接続されていません。
ワイヤレス接続が確立されました。青いバーは、信号の強度を表しています。青いバーの数が増えると、信号強度が高くなったことを示します。
接続が確立または切断されました。
このアイコンを右クリックして、ネットワーク接続管理用の各種オプションのあるKNetworkManagerメニューを開きます。参照先 図 13-1を参照してください。 このメニューには、有線と無線の両デバイス用の使用可能なネットワーク接続が含まれます。これらの接続上にマウスカーソルを置くと、その接続の詳細が表示されます。現在使用されている接続は、メニュー内でチェックマークが付きます。
図 13-1 KNetworkManagerアプレットで利用できるネットワーク
ワイヤレスネットワークの信号強度はメニューに表示されます。暗号化された無線ネットワークには、ロックアイコンが付きます。暗号化されたネットワークに接続するには、メニューから選択します。表示されるダイアログで、ネットワークが使用するのタイプを選択し、適切なまたは[]を入力します。
ヒント: 非表示のネットワーク
ESSID (サービスセット識別子)をブロードキャストしないため動的に検出されないネットワークに接続するには、を選択します。表示されるダイアログで、ESSIDを入力し、必要に応じて暗号化パラメータを設定します。
すべての信頼されたネットワークおよび信頼されていないネットワークを表示するには、の順にクリックします。
ダイヤルアップ接続にアクセスするには、]を選択します。ダイヤルアップ接続がすでに定義されている場合は、使用する接続をクリックして接続を開始します。はYaSTを開きます。YaSTで新規のダイヤルアップ接続を定義できます。
NetworkManagerは、いくつかのVPNテクノロジをサポートしています。VPNテクノロジを使用するには、最初にVPNテクノロジのNetworkManagerサポートをインストールします。次のいずれかを選択できます。
NovellVPN
OpenVPN
vpnc (Cisco)
VPNサポートは、パッケージNetworkManager-novellvpn、NetworkManager-openvpn、およびNetworkManager-vpncに含まれています。
KNetworkManagerで新しいVPN接続を設定するには、KNetworkManagerアプレットを左クリックし、次の手順に従います。
の順に選択します。
およびを押して、設定ウィザードを開始します。
次のダイアログで、作成するVPN接続のタイプを選択します。
で設定に名前を付けます。
このタイプの接続に必要なすべての情報を入力します。たとえば、OpenVPN接続の場合は、と入力し、から認証方法を選択します。選択した接続に応じて、その他の必須オプションの設定を完了します。
または、を押し、標準のファイルダイアログで保存済みの設定ファイルを選択して、保存された設定ファイルからの設定をロードします。
を押します。
VPNを構成した後は、から選択できるようになります。VPN接続を切断するには、をクリックします。
NetworkManagerは、ワイヤレス接続を「信頼された」と「信頼なし」という2種類で区別します。「信頼された」接続とは、過去に明示的に選択したネットワークです。その他は「信頼なし」です。信頼された接続は、アクセスポイントのMACアドレスと名前で識別されます。MACアドレスを使用して、信頼された接続が同じ名前でも、異なるアクセスポイントを使用できないようにすることができます。
使用可能な有線接続がない場合、NetworkManagerは使用可能なワイヤレスネットワークをスキャンします。信頼されたネットワークが複数検出された場合、最近使用されたものが自動的に選択されます。いずれも信頼されたものでない場合は、ユーザが選択します。
暗号化設定が変更されたが、名前およびMACアドレスが同じままの場合は、NetworkManagerは接続を試みますが、最初にこの新しい暗号化設定を確認し、新しい鍵などのアップデートを提供します。
ワイヤレス設定のみがあるシステムでは、NetworkManagerは、ブート中、自動的に接続を開始しません。接続を確立するには、まずログインする必要があります。ログインなしでワイヤレス接続にアクセスできるようにする場合は、YaSTを使用して信頼された接続を設定します。YaSTを使用して設定されたワイヤレス接続のみ、ブート中にNetworkManagerが使用するのに十分な信用があると見なされます。
ワイヤレス接続の使用からオフラインモードへ切り替える場合は、NetworkManagerでESSIDが空白になります。これにより、このカードが実際に関連付けられていないことを保証できます。
飛行機の中や、ワイヤレスネットワーキングを使用できない環境では、KNetworkManagerアプレットを使用して簡単にオフにすることができます。有線とワイヤレス両方のネットワーク接続をすべてオフにすることもできます。
KDEデスクトップでワイヤレスネットワーキングをオフにするには、KNetworkManagerアプレットを右クリックし、の順に選択します。ワイヤレスネットワークをオンにするには、KNetworkManagerアプレットを右クリックして、を選択します。
KDEデスクトップですべてのネットワーキングをオフにするには、KNetworkManagerアプレットで右クリックし、の順に選択します。すべてのネットワークをオンにするには、KNetworkManagerアプレットを右クリックして、を選択します。