OpenOffice.orgには、データベースモジュールのBaseが含まれています。Baseを使用して、簡単なアドレス帳や料理レシピ集から、複雑なドキュメント管理システムまで、さまざまな種類の情報を格納するデータベースを設計できます。
テーブル、フォーム、クエリ、およびレポートは、手動で作成するか、または便利なウィザードを使用して作成できます。たとえば、テーブルウィザードには、ビジネスおよび個人用途のための一連の共通フィールドがあります。Baseで作成されたデータベースは、フォームレターを作成する場合などのデータソースとして使用できます。
Baseを使用した詳細なデータベース設計については、このマニュアルでは触れません。詳細は、「セクション 3.8, OpenOffice.orgに関するヘルプと情報の検索」にある各種資料を参照してください。
Baseには、データベースを作成するために役立つ、事前定義されたデータベースフィールドが用意されています。ここでは、この事前定義されているフィールドを使ってアドレス帳を作成する手順について説明していきますが、これらの手順を応用すれば、他のデータベースも手軽に作成できます。
データベースの作成プロセスは、いくつかのサブプロセスに分けられます。
最初にデータベースを作成します。
、、の順にクリックします。
を選択して、をクリックします。
をクリックして自分のデータベース情報を他のOpenOffice.orgモジュールに対して有効にし、ダイアログボックスの下部にあるチェックボックスを両方オンにして、をクリックします。
データベースを保存したいディレクトリを参照してデータベースの名前を入力し、をクリックします。
次に、データベーステーブルで使用したいフィールドを定義します。
テーブルウィザードで、をクリックします。
リストが個人用の定義済みテーブルに変わります。をクリックした場合、リストには定義済みビジネステーブルが含まれます。
リストで、をクリックします。
定義済みのアドレス帳に使用可能なフィールドが、メニューに表示されます。
メニューで、自分のアドレス帳に使用したいフィールドをクリックします。
1つずつ項目を選択して追加することも、複数の項目を選択して追加することもできます。複数の項目を選択する場合は、キーを押しながら項目を選択します。
選択した項目をメニューに移動するには、右矢印をクリックします。
使用可能なフィールドをすべてメニューに移動するには、右矢印をダブルクリックします。
選択したフィールドの表示順序を変更する場合は、上矢印と下矢印を使います。
テーブルやフォームには、フィールドがここに記載されている順序で表示されます。
をクリックします。
各フィールドが正しく定義されていることを確認します。
フィールド名、種類、エントリが必要かどうか、フィールドの長さ(入力可能な最大文字数)を変更できます。この例では、設定はそのまま変更しないでください。
をクリックします。
をクリックして、をクリックして、をクリックして、次にをクリックします。
テーブルのデフォルト名を承認して、を選択して、をクリックします。
次に、アドレス帳にデータを入力するときに使用するフォームを作成します。
フォームウィザードで、 右矢印をダブルクリックして使用可能なフィールドをすべてリストに移動し、を2回クリックします。
フォームをどのように調節したいか選択し、をクリックします。
すべてのデータを表示するフォームを使用するオプションを選択し、チェックボックスをすべて空欄にして、をクリックします。
スタイルとフィールドの枠線を適用し、をクリックします。
この例では、デフォルトの選択肢を使用します。
フォームに名前を付け、オプションを選択し、をクリックします。
フォームを定義したら、設定に合うようフォームの外観を変更します。
変更手順が終了したら、開いているフォームを閉じます。
データベースのメインウィンドウで、変更したいフォームを右クリックし(オプションは1つだけです)、をクリックします。
フォーム中のフィールドをドラッグして、フォームを別の場所に移動できます。
たとえば、[First Name]フィールドを、[Last Name]フィールドの右に表示されるよう移動します。それから、設定に合うよう他のフィールドの場所を調節します。
フォームの修正が完了したら、保存して、フォームを閉じます。
データベースのテーブルとフォームを作成したら、データを入力できます。また、クエリやレポートを作成してデータをソートしたり表示したりすることもできます。
Baseの詳細については、OpenOffice.orgオンラインヘルプと、「セクション 3.8, OpenOffice.orgに関するヘルプと情報の検索」に記載されている資料を参照してください。