コンピュータがインターネットに直接接続する場合、このタスクで使用されるハードウェアを最初に設定する必要があります。このハードウェアは、内部デバイス(ISDNカードなど)または外部デバイス(モデムなど)のいずれかです。ほとんどの場合、こうしたデバイスは自動的に検出されます。
第2の手順では、ログイン資格認定情報、ゲートウェイ、ネームサーバなど、ISPにより提供されるデータを入力する必要があります。必要なすべてのデータが記載されたデータシートがISPから配布されているはずです。
ハードウェアおよびISPデータを正常に設定したら、NetworkManagerを使用してインターネット接続を管理します。詳細については、第23章 NetworkManagerの使用を参照してください。
さまざまなポイントツーポイントプロトコル(PPP)の手法を使用するさまざまなタイプのDSLデバイスが利用可能です。
外部DSLモデムに接続する標準のイーサネットカードは、PPP over Ethernet (PPPoE)を使用します。オーストリアでは、ポイントツーポイントトンネリングプロトコル(PPTP)が使用されています。PPTPでは、外部モデムは静的なIPアドレスも有します。
内部DSLモデムはPPP over ATM (PPPoATM)を使用します。
内部ADSL Fritz Cardでは、CAPI for ADSLを使用します。
DSL設定モジュールには既に、いくつかの国の主要なISPに対するデータが含まれています。ISPがこれに含まれない場合は、名前解決(DNS)およびIP割り当ての処理方法を調べる必要があります(ほとんどの場合、このデータは自動的に受信されます)。リストからISPを選択するか、カスタムプロバイダを追加するかにかかわらず、少なくともログインおよびパスワードを入力する必要があります。
設定の詳細については、17.4.5項 「DSL」を参照してください。
内部ISDNカードが自動的に検出されない場合、ベンダおよびデバイスの名前を把握する必要があります。
メモ: ISDNモデムまたはターミナルアダプタ
外部ISDNモデムまたはターミナルアダプタを使用している場合は、セクション 11.1.3, モデムチェックリストを参照してください。
ISDNデバイスを設定するには、次のデータが必要です。
ISDNプロトコル(国に応じて異なります)
市外局番および電話番号。
インタフェースタイプ(SyncPPPまたはRawIP)。確認できない場合は、RawIPが特定の電話システムのみで使用されているために、SyncPPPを選択します。
プロバイダから静的なIPアドレスを取得する場合は、ダイヤルインサーバおよびゲートウェイのローカルおよびリモートのIPアドレス。
ISDN設定モジュールには既に、いくつかの国の主要なISPに対するデータが含まれています。ISPがこれに含まれない場合は、名前解決(DNS)およびIP割り当ての処理方法を調べる必要があります(ほとんどの場合、このデータは自動的に受信されます)。リストからISPを選択したか、カスタムプロバイダを追加したかにかかわらず、少なくともログインおよびパスワードを入力する必要があります。
設定の詳細については、17.4.3項 「ISDN」を参照してください。
モデムが自動的に検出されなかった場合は、シリアルポートまたはUSBポートのいずれに接続されているかを把握する必要があります。すべてのUSBモデムおよび内部モデムがSUSE® Linux Enterprise Serverによりサポートされるとは限らないことに注意してください。
モデム設定モジュールには既に、いくつかの国の主要なISPに対するデータが含まれています。ISPがこれに含まれない場合は、ダイヤルイン番号、および名前解決(DNS)およびIP割り当ての処理方法を調べる必要があります(ほとんどの場合、このデータは自動的に受信されます)。リストからISPを選択したか、カスタムプロバイダを追加したかにかかわらず、少なくともログインおよびパスワードを入力する必要があります。
設定の詳細については、17.4.2項 「モデム」を参照してください。
TVケーブル経由でインターネットにアクセスするにはケーブルモデムが必要です。こうしたモデムは、イーサネットケーブルによりコンピュータに接続されます。したがって、それに応じてネットワークカードを設定することのみが必要です。詳細については、17.4.4項 「ケーブルモデム」を参照してください。