11.1 インターネットに直接接続

コンピュータがインターネットに直接接続する場合、このタスクで使用されるハードウェアを最初に設定する必要があります。このハードウェアは、内部デバイス(ISDNカードなど)または外部デバイス(モデムなど)のいずれかです。ほとんどの場合、こうしたデバイスは自動的に検出されます。

第2の手順では、ログイン資格認定情報、ゲートウェイ、ネームサーバなど、ISPにより提供されるデータを入力する必要があります。必要なすべてのデータが記載されたデータシートがISPから配布されているはずです。

ハードウェアおよびISPデータを正常に設定したら、NetworkManagerを使用してインターネット接続を管理します。詳細については、第23章 NetworkManagerの使用を参照してください。

11.1.1 DSLチェックリスト

さまざまなポイントツーポイントプロトコル(PPP)の手法を使用するさまざまなタイプのDSLデバイスが利用可能です。

  • 外部DSLモデムに接続する標準のイーサネットカードは、PPP over Ethernet (PPPoE)を使用します。オーストリアでは、ポイントツーポイントトンネリングプロトコル(PPTP)が使用されています。PPTPでは、外部モデムは静的なIPアドレスも有します。

  • 内部DSLモデムはPPP over ATM (PPPoATM)を使用します。

  • 内部ADSL Fritz Cardでは、CAPI for ADSLを使用します。

DSL設定モジュールには既に、いくつかの国の主要なISPに対するデータが含まれています。ISPがこれに含まれない場合は、名前解決(DNS)およびIP割り当ての処理方法を調べる必要があります(ほとんどの場合、このデータは自動的に受信されます)。リストからISPを選択するか、カスタムプロバイダを追加するかにかかわらず、少なくともログインおよびパスワードを入力する必要があります。

設定の詳細については、17.4.5項 「DSL」を参照してください。

11.1.2 ISDNチェックリスト

内部ISDNカードが自動的に検出されない場合、ベンダおよびデバイスの名前を把握する必要があります。

メモ: ISDNモデムまたはターミナルアダプタ

外部ISDNモデムまたはターミナルアダプタを使用している場合は、セクション 11.1.3, モデムチェックリストを参照してください。

ISDNデバイスを設定するには、次のデータが必要です。

  • ISDNプロトコル(国に応じて異なります)

  • 市外局番および電話番号。

  • インタフェースタイプ(SyncPPPまたはRawIP)。確認できない場合は、RawIPが特定の電話システムのみで使用されているために、SyncPPPを選択します。

  • プロバイダから静的なIPアドレスを取得する場合は、ダイヤルインサーバおよびゲートウェイのローカルおよびリモートのIPアドレス。

  • ISDN設定モジュールには既に、いくつかの国の主要なISPに対するデータが含まれています。ISPがこれに含まれない場合は、名前解決(DNS)およびIP割り当ての処理方法を調べる必要があります(ほとんどの場合、このデータは自動的に受信されます)。リストからISPを選択したか、カスタムプロバイダを追加したかにかかわらず、少なくともログインおよびパスワードを入力する必要があります。

設定の詳細については、17.4.3項 「ISDN」を参照してください。

11.1.3 モデムチェックリスト

モデムが自動的に検出されなかった場合は、シリアルポートまたはUSBポートのいずれに接続されているかを把握する必要があります。すべてのUSBモデムおよび内部モデムがSUSE® Linux Enterprise Serverによりサポートされるとは限らないことに注意してください。

モデム設定モジュールには既に、いくつかの国の主要なISPに対するデータが含まれています。ISPがこれに含まれない場合は、ダイヤルイン番号、および名前解決(DNS)およびIP割り当ての処理方法を調べる必要があります(ほとんどの場合、このデータは自動的に受信されます)。リストからISPを選択したか、カスタムプロバイダを追加したかにかかわらず、少なくともログインおよびパスワードを入力する必要があります。

設定の詳細については、17.4.2項 「モデム」を参照してください。

11.1.4 ケーブルモデムチェックリスト

TVケーブル経由でインターネットにアクセスするにはケーブルモデムが必要です。こうしたモデムは、イーサネットケーブルによりコンピュータに接続されます。したがって、それに応じてネットワークカードを設定することのみが必要です。詳細については、17.4.4項 「ケーブルモデム」を参照してください。