KIWIでイメージタイプを構築するにはイメージの説明が必要です。イメージの説明は、少なくとも1つのconfig.xmlファイル、または拡張子*.kiwiを含むディレクトリです。
次の表にはその他のオプション情報が含まれています。ただし、ほとんどの情報は以降のオペレーティングシステムの機能に必須のものです。
表 17-1 イメージの説明のその他のファイルおよびディレクトリ
ファイル/ディレクトリ |
説明 |
---|---|
config/ |
オプションのサブディレクトリ。すべてのイメージパッケージのインストール後に実行される、Bashスクリプトを含みます。 |
config.sh |
物理拡張作成時のオプションの設定スクリプト |
config.xml |
各イメージの説明の設定ファイル(config.xmlファイルを参照) |
config-cdroot.tgz |
アーカイブ(ISOイメージにのみ使用) |
config-cdroot.sh |
config-cdroot.tgzから抽出したデータの操作 |
config-yast-autoyast.xml |
自動YaSTによって作成された設定ファイル |
config-yast-firstboot.xml |
YaST firstbootサービスを制御する設定ファイル |
images.sh |
準備ステップ作成時のオプションの設定スクリプト |
root/ |
すべてのイメージパッケージをインストールした後で変更する他のディレクトリ、特別ファイル、スクリプトを含みます。 |
イメージの説明に関するすべての情報は、中央の設定XMLファイルconfig.xmlに保存されます。KIWIが実行されるたびに、config.xmlはRELAX NGスキーマに対して検証されます(このスキーマ言語に関する詳細についてはhttp://www.relaxng.orgを参照してください)。このため、RELAX NGをサポートする適切なXMLエディタを使用するか、もしくはHTMLファイル/usr/share/doc/packages/kiwi/schema/kiwi.xsd.htmlのスキーマに関するドキュメントを使用することをお勧めします。
設定ファイルは次のように複数の部分で構成されています。
作成者に関する説明、連絡先情報、および簡単な説明。
論理拡張段階で必要な設定オプション
ユーザに関する情報、ユーザ名、ユーザのホームディレクトリとパスワード。
リポジトリへのリンク。
定義済みのイメージタイプに使用されるパッケージのリスト。
その他、上記のRELAX NGスキーマのドキュメントのHTMLファイルで表示できる重要度の低い情報
次の例にファイルのスケルトンを示します。
例 17-1 KIWI設定ファイル
<image schemeversion="2.0" name="..."> <description type="system"> <author>...</author> <contact>...</contact> <specification>...</specification> </description> <preferences> <type primary="true" boot="..." flags="...">iso</type> <type boot="..." filesystem="ext3" format="vmdk">vmx</type> <type boot="..." filesystem="ext3">xen</type> <type boot="..." filesystem="squashfs" flags="unified">oem</type> <version>2.7.0</version> <size unit="M">780</size> <packagemanager>zypper</packagemanager> <rpm-check-signatures>False</rpm-check-signatures> <rpm-force>False</rpm-force> <locale>en_US.UTF-8</locale> <oem-swap>no</oem-swap> <oem-boot-title>USB</oem-boot-title> </preferences> <users group="users"> <user name="root" pwd="" home="/root"/> </users> <repository type="rpm-md"> <source path="/home/rpmdir"/> </repository> <packages type="image" patternPackageType="onlyRequired"> <package name="yast2-live-installer"/> <package name="pam"/> <!-- List of packages reduced --> </packages>
すべてのKIWI設定ファイルのルート要素。すべてのファイルにバージョン番号が必要です。オプションのkiwirevision属性はKIWIのSVN改訂を指定するために使用できます。 | |
このイメージの説明の作成者、その連絡先アドレス、および簡単な説明に関する情報など必須の説明を含みます。 | |
このイメージのバージョン、使用されているパッケージマネージャ、サポートされているイメージタイプ、およびその他の設定に関する情報など必須の設定を含みます。 | |
オプションのユーザ要素には、イメージに追加されるすべてのユーザのリストが含まれます。ユーザ要素には、ユーザ名、ユーザのホームディレクトリへのパス、パスワード、シェルが含まれます。 | |
パッケージマネージャによって使用されるリポジトリの必須リストを含みます。 | |
イメージに含めるパッケージの必須リストを含みます。 |
設定フファイルに関する詳細については、上記のHTMLページを参照してください。