Novellはお買い上げの製品に対し、継続的にソフトウェアセキュリティパッチのアップデートを提供します。updaterアプレットにより、パッチの利用可能性が通知されます。これらのパッチは数回クリックするだけで簡単にインストールできます。
updaterアプレットは、パネルのシステムトレイに、SUSEマスコット(Geeko)の頭を描いたアイコンとして常駐します。このアイコンは、パッチの利用可能性と関連性およびupdaterのステータスによって変化します。アイコンが変化するたびに、現在のステータスを示すツールチップも表示されます。このアプレットはデフォルトで起動されます。手動で起動するには、メインメニューからの順に選択します。
利用可能なパッチはありません。
updaterアプレットがビジーです(たとえば、アップデートのチェック中、ソフトウェアのインストール中など)。
セキュリティパッチが利用可能です。
重要なパッチが使用可能です。
重要でないパッチが使用可能です。
エラーが発生しました。
アップデートリポジトリが定義されていません。この状態のとき、updaterアプレットをクリックすると、アップデートの有無をチェックするかどうか質問されます。チェックに同意すると、YaST モジュールが起動されます。
updaterアイコンでパッチが利用可能なことが示されたら、左クリックしてソフトウェアのインストールウィンドウを開きます。ウィンドウには、多数の利用可能なSecurityパッチとRecommendedパッチがリストされます。セキュリティパッチは、デフォルトでインストールされますが、推奨パッチもインストールするかどうかはユーザが選択できます。一部のパッチ(新しいカーネルバージョンなど)には、コンピュータの再起動が必要です。これらのアップデートをスキップするには、をオンにします。アップデートを開始するには、をクリックします。
図 9-2 KDE Updaterアプレット: シンプルアップデートビュー
をクリックすると、Available Updatesウィンドウが開き、すべてのパッチの詳細なリストが表示され、そこで、インストールするパッケージの選択を変更できます。パッチ名のほか、(セキュリティ、推奨、またはオプション)、短い、およびパッチのバージョン番号が表示されます。パッチは、デフォルトではアルファベット順にソートされます。この順序を変更するには、列のヘッドラインをクリックします: 、、、 > 、または > をクリックします。
図 9-3 KDE Updater アプレット: 詳細なアップデートビュー
で続行後、rootパスワードの入力を求めるプロンプトが表示されます。updaterがパッチのインストールを実行します。システムトレイ(KDE)または通知領域(GNOME)で、ステータスメッセージと進捗状況メータを参照してください。
YaSTオンラインアップデートには、パッチのインストールをカスタマイズする高度な機能があります。詳細については、第1章 YaSTオンラインアップデートを参照してください。
新しいソフトウェアバージョンは、openSUSEコミュニティ提供のソフトウェアリポジトリから入手できます。そのようなリポジトリは、デフォルトでは事前設定されません。リポジトリを追加するには、openSUSE Updaterアイコンを右クリックして、を選択します。rootパスワードを入力して、モジュールを起動してください。
警告: 外部ソフトウェアソースの信用
外部ソフトウェアリポジトリをリポジトリストに追加する前に、そのリポジトリを信用できるかどうか確認する必要があります。SUSE Linux Enterprise Serverは、サードパーティーのソフトウェアリポジトリからインストールされたソフトウェアで発生する可能性のある問題については、いっさい責任を負いません。
updaterアプレットは、デフォルトでは新しいソフトウェアバージョンの有無についてリポジトリを監視しません。この機能を有効にするには、Updaterアプレットの設定で説明されているように設定ウィンドウを開き、チェックボックスにチェックマークを入れます。updaterアイコンが利用可能なアップデートの存在を示したら、アイコンをクリックして、ソフトウェアインストールウィンドウを開きます。をクリックしてから、タブをクリックし、新規バージョンを含むリストを開きます。該当するエントリの前に付いたボックスにチェックマークを入れて、1つのパッケージを選択するか、またはをクリックします。をクリックすると、選択したソフトウェアパッケージのインストールが開始します。rootパスワードの入力を求めるプロンプトが表示されます。システムトレイ(KDE)または通知領域(GNOME)で、ステータスメッセージと進捗状況メータを参照してください。
デフォルトでは、updaterはログイン時に起動し、24時間ごとにアップデートの有無をチェックし、60分ごとに通知を表示し、パッチの利用可能性のみを監視します。この動作を変更するには、アプレットアイコンを右クリックして、を選択します。
図 9-4 KDE Updaterアプレット: 設定
設定ダイアログでは、次の設定も変更できます。
各種のバックエンドがら選択します。デフォルトでは、が使用されます。を使用する場合は、kde4-kupdateapplet-zyppがインストール済みであることを確認してください。
シンプルビューでなく、短い概要付きのすべての利用可能なパッチをリストする詳細パッチビューを表示したい場合は、このオプションを有効にします。
節電のため、電池で実行中のアップデートチェックを禁止します。このオプションは、デフォルトで有効になっていますが、モバイルコンピュータにしか影響しません。
システムの負荷が高い場合は、アップデートのチェックを禁止します。このオプションは、デフォルトで有効になっています。
リポジトリに適切なドライバがある場合、updaterは、ドライバをUSBデバイスなどのハードウェアに自動的にインストールします。
Updaterアプレットはお使いのパネルの通知領域に常駐しています。Updaterアプレットのアイコンは、パッチの利用可能性と関連性およびupdaterの状態によって変わります。アプレットはデフォルトで起動されます。の順に選択します。
メモ: アイコンの表示
デフォルトでは、パッチが使用できる場合、updaterアプレットアイコンは通知領域でのみ表示されます。
updaterがビジーです (たとえば、アップデートのチェック中、ソフトウェアのインストール中など)。
セキュリティパッチが利用可能です。
推奨のパッチが利用可能です。
オプションのパッチが利用可能です。
エラーが発生しました。
updaterアイコンでパッチが利用可能なことが示されたら、アイコンを左クリックしてを選択します。rootパスワードを指定します。利用可能なパッチはバックグラウンドでインストールされます。
別の方法としては、updaterアイコンを左クリックしてを選択し、ソフトウェアアップデートビューアを開きます。概要に、利用可能なパッチ数がカテゴリー別に示されます。をクリックすると、カテゴリー別に保管されているすべてのパッチの場所を示す詳細表示が開きます。セキュリティパッチが最初に表示され、重要でないパッチは最後に表示されます。説明、バージョン番号、リポジトリ、およびNovellバグ追跡システムのbugzillaへのリンク(利用できる場合)などの詳細を表示するにはパッチをクリックします。
デフォルトではすべてのパッチがインストール用にマーク付けされています。パッチがインストールされないようにするには、パッチの前にあるチェックボックスをオフにします。
図 9-5 GNOMEソフトウェアアップデートビューア: 詳細なアップデートビュー
またはで続行後、rootパスワードの入力を求めるプロンプトが表示されます。updaterがパッチのインストールを実行します。インストールが完了したら、をクリックして他のアップデートをインストールするか、あるいはをクリックしてソフトウェアアップデートビューアを閉じます。
YaSTオンラインアップデートには、パッチのインストールをカスタマイズする高度な機能があります。詳細については、第1章 YaSTオンラインアップデートを参照してください。
updaterアプレットを設定するには、updaterアイコンを右クリックして、を選択するか、もしくは手動で起動する場合はの順に選択して設定ダイアログを起動します。
図 9-6 GNOME Updaterアプレット: 設定
設定ダイアログでは、次の設定が変更できます。
、、、から、アップデートのチェックを行なう頻度を選択します。
パッチを自動的にインストールするかどうかを設定します (デフォルトでは自動的にインストールしません)。自動インストールの対象にはセキュリティパッチのみか、すべてのパッチかを選択できます。
、、またはから、メジャーアップデートのチェックを行なう頻度を選択します。
このオプションで、パネルにupdaterアプレットアイコンを表示するかどうか、表示する場合はその時期を指定します。