バグフィックスに加え、このセクションに記載された機能や動作の変更は、SUSE® Linux Enterprise Server 11 SP1リリース用です。
に、iSCSIターゲット情報のエクスポートを可能にする[ の[ > ]機能 ]オプションが追加されました。これにより、リソースの利用者に情報を提供することが容易になりました。
では、ターゲットデバイスに接続するための認証パラメータを変更することができます。それまでは、認証情報を変更するには、エントリを削除して、作成しなおす必要がありました。 > の 機能
SCSIイニシエータは共有ストレージデバイス用にSCSI予約を発行することで、他のサーバのSCSIイニシエータがそのデバイスにアクセスできないようにします。この予約は、SCSI例外処理プロセスの一環として発生するSCSIリセット後も有効です。
次は、SCSI予約が役立つ可能性があるシナリオの例です。
単純なSAN環境では、永続的なSCSI予約により、あるサーバで使用中のLUNを別のサーバに追加してしまうといった管理者エラーを回避することができます。このエラーが発生すると、データが破壊される可能性があります。この種のエラーを防ぐには、通常SANゾーニングが使用されます。
フェールオーバーが設定された高可用性環境では、永続的なSCSI予約によって、他のサーバに予約されているSCSIデバイスに間違ったサーバが接続するのを防ぐことができます。
バグ修正と改良を利用するには、MDADM (Multiple Devices Administration)ユーティリティ(mdadm)の最新バージョンを使用します。
MDRAIDユーティリティバージョン 3.0の外部メタデータ機能を使用して、Intel* Matrix Storage Technologyメタデータフォーマットで定義されたRAIDボリュームから、オペレーティングシステムをインストールおよび実行できるように、サポートが追加されました。これによって、DMRAID (Device Mapper RAID)インフラストラクチャから、MDRAID (Multiple Devices RAID)インフラストラクチャに機能が移動します。その結果、RAID 5実装がより成熟し、MDカーネルインフラストラクチャの機能セットがより広範になります。このため、Intel、DDF (一般的なRAIDディスクデータフォーマット)、およびネイティブMDのメタデータを含むすべてのメタデータフォーマットで共通のRAIDドライバを使用することができます。
YaST®インストーラツールに、RAID 0、1、10、5、および6用のMDRAID外部メタデータのサポートが追加されました。インストーラは、RAIDアレイ、およびプラットフォームのRAID機能が有効かどうかを検出することができます。Intel Matrix Storage Manager用のプラットフォームBIOSでRAIDが有効になっていると、「DMRAID」、「MDRAID」(推奨)、または「なし」のオプションが提供されます。BIOSベースのRAIDアレイのアセンブルをサポートするように、initrdも変更されました。
すべてのMDRAIDアレイが削除済みとしてマーキングされるまで待機するように、シャットダウンスクリプトが変更されました。すべてのMDRAIDボリュームが書き込み操作を終えるまで、オペレーティングシステムのシャットダウンプロセスがダーティビットのクリアを待機するようになりました。
ルート(/)ファイルシステム(オペレーティングシステムとアプリケーションファイルを含むシステムボリューム)がソフトウェアRAIDアレイに常駐するかどうか検討できるように、起動スクリプト、シャットダウンスクリプト、およびinitrdに変更が加えられました。アレイのメタデータハンドラをシャットダウンプロセスの早期に開始して、シャットダウン中に最終的なルートファイルシステム環境を監視します。ハンドラは一般のkillallイベントからは除外されます。このプロセスでは、書き込みを休止し、シャットダウンの終了時にアレイのメタデータのダーティビット(アレイの再同期が必要かどうかを示す)をクリアすることもできます。
YaSTインストーラで、iSCSIデバイス上でMDの設定が行えるようになりました。
ブート時にRAIDアレイが必要な場合は、iSCSIイニシエータソフトウェアをboot.mdの前にロードし、iSCSIターゲットをRAID用の自動設定に使用できるようにします。
新規インストール用に、Libstorageは/etc/mdadm.confファイルを作成し、AUTO -allの行を追加します。更新中は、行は追加されません。/etc/mdadm.confにこの行が含まれている場合は、
AUTO -all
/etc/mdadm.confに明記されていない限り、RAIDは自動アセンブルされません。
MD-SGPIOユーティリティは、sysfs(2)によってRAIDアレイを監視するスタンドアロンアプリケーションです。イベントによって、ストレージスシステムの筐体、またはドライブベイの各スロットに関連しているLEDライトの点滅を制御するLEDの変更要求がトリガされます。次の2種類のLEDシステムをサポートしています。
2-LEDシステム(動作LED、状態LED)
3 LEDシステム(動作LED、配置LED、障害LED)
論理ボリュームのサイズ変更に使用されるコマンドlvresize、lvextend、およびlvreduceが、LVM 2ミラーのサイズを変更できるようになりました。以前は、これらのコマンドは、論理ボリュームがミラーの場合にエラーを報告していました。
次のストレージドライバを利用可能な最新バージョンに更新することで、IBMサーバのストレージアダプタをサポートします。
Adaptec™: aacraid、aic94xx
Emulex™: lpfc
LSI™: mptas、megaraid_sas
mptsasドライバがネイティブEEH (Enhanced Error Handler)の回復をサポートするようになりました。これは、電源プラットフォームをご利用のお客様の入出力デバイスにとって主要な機能です。
qLogic™: qla2xxx、qla3xxx、qla4xxx