RAID 6は、本来、RAID 5の拡張であり、2つ目の独立した分散パリティスキーム(デュアルパリティ)の使用により、耐障害性をさらに追加します。データ回復プロセスで、2つのハードディスクドライブに障害が発生しても、システムは稼動し続け、データが失われることはありません。
RAID 6は、複数の同時ドライブエラーに耐えることで、非常に高いデータ 耐障害性を提供します。RAID 6は、データを失うことなく、2つのデバイスの喪失を処理します。したがって、N個のドライブのデータを保存するには、N+2個のドライブが必要です。その結果、最低限4個のデバイスが必要となります。
通常モードおよび単一ディスク障害モードでは、RAID 5と比べ、RAID 6のパフォーマンスは若干低いですが、同程度です。デュアルディスク障害モードでは、RAID 6は非常に低速です。
このセクションのプロシージャでは、RAID 6デバイス/dev/md0を4つのデバイスで作成します(/dev/sda1、/dev/sdb1、/dev/sdc1、/dev/sdd1)。必ず、プロシージャを変更して、実際のデバイスノードを使用するようにしてください。
端末コンソールを開いて、rootユーザまたは同等の権限でログインします。
RAID 6デバイスを作成します。コマンドプロンプトで、次のように入力します
mdadm --create /dev/md0 --run --level=raid6 --chunk=128 --raid-devices=4 /dev/sdb1 /dev/sdc1 /dev/sdc1 /dev/sdd1
デフォルトのチャンクサイズは 64KBです。
このセクションのプロシージャでは RAID 6デバイス/dev/md0上でファイルシステム(Reiserファイルシステムなど)を作成します。たとえば、コマンドプロンプトで、次のように入力します。
mkfs.reiserfs /dev/md0
これとは別のファイルシステムを使用したい場合は、コマンドを変更します。
/etc/mdadm.confファイルを編集して、コンポーネントデバイスとRAIDデバイス /dev/md0のエントリを追加します。
/etc/fstabファイルを編集して、RAID 6デバイス /dev/md0のエントリを追加します。
サーバを再起動します。
RAID 6デバイスが/localにマウントされます。
RAIDアレイにホットスペアを追加します(オプション)。たとえば、コマンドプロンプトで、次のように入力します。
mdadm /dev/md0 -a /dev/sde1