ご使用のシステムがマルチパス処理用に設定されており、後からSANにストレージを追加する必要がある場合は、rescan-scsi-bus.shスクリプトを使用して新しいデバイスをスキャンすることができます。デフォルトでは、このスクリプトは典型的なLUN範囲ですべてのHBAをスキャンします。
rescan-scsi-bus.sh [options] [host [host ...]]
コマンドラインでホストを指定するか(廃止予定)、--hosts=LISTオプション(推奨)を使用することができます。
ほとんどのストレージサブシステムでは、このスクリプトはオプションを指定しなくても正常に実行されます。ただし、特殊な場合はrescan-scsi-bus.shスクリプトに対して、次のいずれかのパラメータを使用する必要があります。
次のプロシージャを使用して、システムを再起動せずに、デバイスをスキャンして、マルチパス処理に使用できるようにします。
ストレージサブシステムで、ベンダのツールを使用してデバイスを割り当て、そのアクセス制御設定を更新して、Linuxシステムが新しいストレージをアクセスできるようにします。詳細については、ベンダのマニュアルを参照してください。
すべてのターゲットをスキャンしてホストの有無を調べ、LinuxカーネルのSCSIサブシステムのミドルレイヤに新しいデバイスを認識させます。端末コンソールのプロンプトで、次のように入力します。
rescan-scsi-bus.sh [options]
システムログ/var/log/messagesファイル)をチェックしてスキャニングの進行状況を調べます。端末コンソールのプロンプトで、次のように入力します。
tail -30 /var/log/messages
このコマンドは、ログの最後の30行を表示します。次に例を示します。
# tail -30 /var/log/messages . . . Feb 14 01:03 kernel: SCSI device sde: 81920000 Feb 14 01:03 kernel: SCSI device sdf: 81920000 Feb 14 01:03 multipathd: sde: path checker registered Feb 14 01:03 multipathd: sdf: path checker registered Feb 14 01:03 multipathd: mpath4: event checker started Feb 14 01:03 multipathd: mpath5: event checker started Feb 14 01:03:multipathd: mpath4: remaining active paths: 1 Feb 14 01:03 multipathd: mpath5: remaining active paths: 1
「ステップ 2」から「ステップ 3」まで繰り返し、新しいデバイスに接続しているLinuxシステム上の他のHBAアダプタを介して、パスを追加します。
multipathコマンドを実行して、DM-MPIO設定用のデバイスを認識します。端末コンソールのプロンプトで、次のように入力します。
multipath
これで、新しいデバイスをマルチパス処理用に設定できます。