1.3 サポートされている他のファイルシステム

表 1-1は、Linuxがサポートしている他のいくつかのファイルシステムを要約したものです。 これらは主に、他の種類のメディアや外部オペレーティングシステムとの互換性およびデータの相互交換を保証することを目的としてサポートされています。

表 1-1 Linux環境でのファイルシステムのタイプ

File System Type

説明

cramfs

Compressed ROM file system (圧縮ROMファイルシステム):ROM用の圧縮された読み込み専用ファイルシステムです。

hpfs

High Performance File System(ハイパフォーマンスファイルシステム) - IBM* OS/2*の標準ファイルシステム。読み取り専用モードでのみサポートされます。

iso9660

CD-ROMの標準ファイルシステム。

minix

このファイルシステムは、オペレーティングシステムに関する学術的なプロジェクトを起源とするもので、Linuxで最初に使用されたファイルシステムです。 現在では、フロッピーディスク用のファイルシステムとして使用されています。

msdos

fat、つまり当初はDOSで使用されていたファイルシステムであり、現在はさまざまなオペレーティングシステムで使用されています。

ncpfs

Novell®ボリュームをネットワーク経由でマウントするためのファイルシステム。

nfs

Network File System (ネットワークファイルシステム) - ネットワーク内の任意のコンピュータにデータを格納でき、ネットワーク経由でアクセスを付与できます。

smbfs

Server Message Block(サーバメッセージブロック)。Windows*のような製品が、ネットワーク経由でのファイルアクセスを可能にする目的で採用しています。

sysv

SCO UNIX*、Xenix、およびCoherent(PC用の商用UNIXシステム)が採用しています。

ufs

BSD*、SunOS*、およびNextStep*で使用されています。読み取り専用モードでサポートされています。

umsdos

UNIX on MS-DOS*(MS-DOS上のUNIX) - 標準fatファイルシステムに適用され、特別なファイルを作成することにより、UNIX機能(パーミッション、リンク、長いファイル名)を実現します。

vfat

Virtual FAT:fatファイルシステムを拡張したものです(長いファイル名をサポートします)。

ntfs

Windows NT file system (NTファイルシステム) - 読み取り専用です。