12.2 Linux用iSNSサーバのインストール

SLES 10 SP2以降のバージョンには、Linux用iSCSIサーバが含まれていますが、このサーバは、デフォルトでは、インストールも設定もされません。したがって、iSNSパッケージモジュール (isnsモジュールおよびyast2-isnsモジュール)をインストールし、iSNSサービスを設定する必要があります。

メモ: iSNSは、iSCSIターゲットまたはiSCSIイニシエータのソフトウェアがインストールされる同じサーバにインストールできます。ただし、iSCSIターゲットソフトウェアとiSCSIイニシエータソフトウェアの両方を同じサーバにインストールすることはできません。

Linux向けiSNSをインストールするには、次の手順に従います。

  1. YaSTを起動して、[ネットワークサービス][iSNSサーバ]を選択します。

  2. isnsパッケージのインストールを促されたら、 [Install(インストール)]をクリックします。

  3. インストールダイアログの指示に従って、SUSE Linux Enterprise Server 11のインストールディスクを挿入します。

    インストールが完了すると、iSNSサービスの設定ダイアログが、自動的に、[サービス]タブを開いた状態で表示されます。

  4. iSNSサーバのアドレス]で、iSNSサーバのDNS名またはIPアドレスを指定します。

  5. Service Start(サービスの開始)]で、次のオプションの1つを選択します。

    • ブート時: iSNSサービスは、サーバの起動時に自動的に開始します。

    • 手動(デフォルト): サービスを開始するには、iSNSのインストール先サーバのサーバコンソールで、rcisns startまたは/etc/init.d/isns startを入力する必要があります。

  6. 次のファイアウォール設定を指定します。

    • Open Port in Firewall(ファイアウォールのポートを開く): このチェックボックスを選択して、ファイアウォールを開き、リモートコンピュータからサービスにアクセスできるようにします。ファイアウォールのポートは、デフォルトでは閉じています。

    • ファイアウォールの詳細: ファイアウォールのポートを開いた場合、デフォルトでは、ポートがすべてのネットワークインタフェースで開きます。ポートを開くインタフェースを選択するには、[Firewall Details(ファイアウォールの詳細)]をクリックし、使用するネットワークインタフェースを選択し、次に、[OK]をクリックします。

  7. Click [完了]をクリックして、設定を適用し、インストールを完了します。

  8. セクション 12.3, iSNS検出ドメインの設定に進みます。