12.3 iSNS検出ドメインの設定

iSCSIイニシエータおよびターゲットでiSNSサービスを使用するには、これらが検出ドメインに属している必要があります。

重要: iSNS検出ドメインを設定するには、iSNSサービスがインストール済みで、実行されている必要があります。詳細については、セクション 12.4, iSNSの起動を参照してください。

12.3.1 iSNS検出ドメインの作成

iSNSサービスをインストールすると、デフォルトDDというデフォルトの検出ドメインが自動的に作成されます。iSNSを使用するように設定されている既存のiSCSIターゲットとイニシエータは、デフォルト検出ドメインに自動的に追加されます。

新しい検出ドメインを作成するには、次の手順に従います。

  1. YaSTを起動して、[ネットワークサービス]の下で[iSNSサーバ]を選択します。

  2. 検出ドメイン]タブをクリックします。

    検出ドメイン]の領域にすべての検出ドメインがリストされます。新しい検出ドメインを作成したり、既存のドメインを削除できます。ドメインを削除すると、そのドメインからメンバーが削除されますが、iSCSIノードメンバーは削除されません。

    検出ドメインメンバー]の領域に、選択した検出ドメインに割り当てられているすべてのiSCSIノードがリストされます。別の検出ドメインを選択すると、その検出ドメインからのメンバーで、リストが更新されます。選択した検出ドメインからiSCSIノード を追加したり、削除できます。iSCSIノード を削除すると、そのノードは、ドメインから削除されますが、iSCSIノード自体は削除されません。

    iSCSIノード を作成すると、未登録のノード を検出ドメインのメンバーとして追加できます。iSCSIイニシエータまたはiSCSIターゲットがこのノード を登録すると、このノード は、このドメインの一部となります。

    iSCSIイニシエータが検出要求を発行すると、iSNSサービスは同じ検出ドメイン内のメンバーであるすべてのiSCSIノードターゲットを返します。

  3. 検出ドメインの作成]ボタンをクリックします。

    既存の検出ドメインを選択して[削除]ボタンをクリックして、その検出ドメインを削除できます。

  4. 作成している検出ドメインの名前を指定して、[OK]をクリックします。

  5. セクション 12.3.2, iSNS検出ドメインセットの作成に進みます。

12.3.2 iSNS検出ドメインセットの作成

検出ドメインは検出ドメインセットに属している必要があります。検出ドメインを作成してこの検出ドメインにノードを追加できますが、これはアクティブではないため、iSNSサービスは検出ドメインを検出ドメインセットに追加するまで機能しません。iSNSをインストールすると、デフォルトDDSというデフォルトの検出ドメインセットが自動的に作成され、デフォルトの検出ドメインは自動的にこのドメインセットに追加されます。

検出ドメインセットを作成するには、次の手順に従います。

  1. YaSTを起動して、[ネットワークサービス]の下で[iSNSサーバ]を選択します。

  2. 検出ドメインセット]タブをクリックします。

    検出ドメインセット]領域に、すべての検出ドメインセットがリストされます。検出ドメインをアクティブでするには、その検出ドメインを検出ドメインセットのメンバーでする必要があります。

    iSNSデータベースでは、検出ドメインセットは検出ドメインを包含し、検出ドメインはiSCSIノードメンバーを包含します。

    検出ドメインセットのメンバー]領域に、選択した検出ドメインセットに割り当てられているすべての検出ドメインがリストされます。別の検出ドメインセットを選択すると、その検出ドメインセットからのメンバーで、リストが更新されます。選択した検出ドメインセットから検出ドメインを追加したり、削除できます。検出ドメインを削除すると、その検出ドメインは、検出ドメインセットから削除されますが、検出ドメイン自体は削除されません。

    検出ドメインをセットに追加すると、まだ登録されていないiSNS検出ドメインを、検出ドメインセットのメンバーとして追加できます。

  3. 検出ドメインセットの作成]ボタンをクリックします。

    既存の検出ドメインセットを選択して[削除]ボタンをクリックして、その検出ドメインセットを削除できます。

  4. 作成している検出ドメインセットの名前を指定して、[OK]をクリックします。

  5. セクション 12.3.3, iSCSIノードの検出ドメインへの追加に進みます。

12.3.3 iSCSIノードの検出ドメインへの追加

  1. YaSTを起動して、[ネットワークサービス]の下で[iSNSサーバ]を選択します。

  2. iSCSIノード]タブをクリックします。

  3. ノード のリストをレビューして、iSNSサービスを使用させたい iSCSIターゲットおよびイニシエータがリストされていることを確認します。

    iSCSIターゲットまたはイニシエータが一覧にない場合、ノード上のiSCSIサービスを再起動する必要があります。これは、rcopen-iscsi restartコマンドを実行してイニシエータを再起動するか、またはrciscsitarget restartコマンドでターゲットを再起動して実行します。

    iSCSIノードを選択して[削除]ボタンをクリックして、そのノードをiSNSデータベースから削除できます。iSCSIノードをもう使用しない場合や名前を変更した場合に有効です。

    iSCSI環境設定ファイルのiSNSの部分を削除したりコメント化していない限り、iSCSIノードは、iSCSIサービスの再開始時またはサーバの再起動時に、リスト(iSNSデータベース)に自動的に追加されます。

  4. 検出ドメイン]タブをクリックして該当する検出ドメインを選択し、[メンバーの表示]ボタンをクリックします。

  5. Add existing iSCSI Node]をクリックしてドメインに追加するノードを選択し、[ノードの追加]をクリックします。

  6. 検出ドメインに追加するノードの数だけ「ステップ 5」を繰り返し、ノードの追加が終了したら[完了]をクリックします。

    iSCSIノードは複数の検出ドメインに属すことができます。

  7. セクション 12.3.4, 検出ドメインの検出ドメインセットへの追加に進みます。

12.3.4 検出ドメインの検出ドメインセットへの追加

  1. YaSTを起動して、[ネットワークサービス]の下で[iSNSサーバ]を選択します。

  2. 検出ドメインセット]タブをクリックします。

  3. Create Discovery Domain Set]を選択して、新しいセットを検出ドメインセットのリストに追加します。

  4. 変更する検出ドメインを選択します。

  5. 検出ドメインの追加]をクリックして検出ドメインセットに追加する検出ドメインを選択し、[検出ドメインの追加]をクリックします。

  6. 検出ドメインセットに追加する検出ドメインについて最後のステップを繰り返して、[完了]をクリックします。

    検出ドメインは複数の検出ドメインセットに属すことができます。