6.2 UUIDの理解

UUID (Universally Unique Identifier)は、ファイルシステムの128ビットの番号であり、ローカルシステムと他のシステム全体に渡る固有な識別子です。UUIDは、システムハードウェア情報とタイムスタンプをそのシードの一部として、ランダムに生成されます。UUIDは、通常、デバイスに固有なタグを付けるために使用されます。

6.2.1 UUIDによるファイルシステムデバイスのアセンブルまたは有効化

UUIDは、常に、パーティションに対して固有であり、表示の順序またはマウントの場所に依存しません。特定のSANデバイスがサーバに接続されると、システムパーティションが名前変更され、最後のデバイスに移動されます。たとえば、ルート(/)がインストール時に/dev/sda1に割り当てられている場合は、SANの接続後に/dev/sdg1に割り当てられることがあります。この問題を回避する1つの方法は、ブートデバイスのブートローダファイルと/etc/fstabファイルでUUIDを使用することです。

製造業者がドライブに割り当てたデバイスIDは、デバイスをどこにマウントしても変更されないので、常に、ブート時に検出できます。UUIDは、ファイルシステムのプロパティであり、ドライブを再フォーマットすれば変更できます。ブートローダファイルでは、通常、デバイスの場所(/dev/sda1など)を指定して、デバイスをシステムブート時にマウントします。ブートローダは、デバイスのUUIDと管理者指定のボリュームラベルによってもデバイスをマウントできます。ただし、ラベルとファイルの場所を使用する場合は、パーティションのマウント時にラベル名を変更できません。

UUIDは、ソフトウェアRAIDデバイスのアセンブルと起動の基準として使用できます。RAIDが作成されると、mdドライバは、デバイスのUUIDを生成し、その値をmdスーパーブロックに保存します。

6.2.2 ファイルシステムデバイスのUUIDの見つけ方

どのブロックデバイスのUUIDも、/dev/disk/by-uuidディレクトリ内で見つけることができます。たとえば、次のようなUUIDがあります。

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