21.2 組み込みSybase SQL Anywhereデータベースによって使用されるポートの変更

デフォルトでは、Sybase SQL Anywhereはポート2638を使用します。データベースが実行されるポートを変更できます。

  1. zenworks_database.confファイルで、サーバがリスンする新規ポート番号を指定します。

    zenworks_database.confファイルは、Windowsの場合は%ZENWORKS_HOME%\conf、Linuxの場合は/etc/opt/novell/zenworksにあります。

  2. すべてのプライマリサーバ上にあるzdm.xmlファイルの次のエントリで、新規ポート番号を指定します。

    <entry key="Port">2638</entry>
    

    デフォルトでは、デフォルトのポート番号である2638がエントリに一覧表示されます。

    zdm.xmlファイルは、Windowsの場合は%ZENWORKS_HOME%\conf\datamodel、Linuxの場合は/etc/opt/novell/zenworks/datamodelにあります。

  3. (条件付き) ZENworksレポーティングサーバがプライマリサーバにインストールされている場合、新規ポート番号をODBCデータ情報に追加します。

    • Windowsサーバの場合: 次を実行します。

      1. デスクトップの[スタート]メニューの[設定]をクリックし、[コントロールパネル]をクリックします。次に、[ODBCデータソース]をダブルクリックします。

        [ODBCデータソースアドミニストレータ]ウィンドウが表示されます。

      2. システムDSN]タブをクリックします。

      3. ZENworksデータストア]をダブルクリックします。

        [ODBC環境設定]ウィンドウが表示されます。

      4. ネットワーク]タブをクリックします。

      5. ネットワークプロトコルおよびオプションの選択]パネルで、TCP/IPポート番号の値(デフォルトでは 2638)を、zenworks_database.confで指定したポート番号(ステップ 1で指定した新しい番号)に変更します。

    • Linuxサーバの場合 /opt/novell/zenworks/share/boe/bobje/odbc.iniファイルで、TCP/IPの値をzenworks_database.confで指定したポート番号(ステップ 1で指定した新しい番号)に変更します。

  4. すべてのプライマリサーバで、データベースサービス、zenserver、およびZENLoaderサービスを再起動します。

    • Windowsの場合: 次を実行します。

      1. Windowsデスクトップの[スタート]メニューで、[設定]>[コントロールパネル]の順にクリックします。

      2. 管理ツール]>[サービス]の順にダブルクリックします。

      3. Novell ZENworks組み込みデータストア]、[Novell ZENworksローダサービス]、および[Novell ZENworksサーバ]のサービスを再起動します。

    • Linuxの場合: コンソールのプロンプトで、指定された順序で次のコマンドを入力します。

      • /etc/init.d/novell-zenmntr stop

      • /etc/init.d/novell-zenserver stop

      • /etc/init.d/novell-zenloader stop

      • /etc/init.d/sybase-asa restart

      • /etc/init.d/novell-zenserver start

      • /etc/init.d/novell-zenloader start

      • /etc/init.d/novell-zenmntr start

TCPポートおよびUDPポートが2638から変更されたとしても、データベースサーバはUDPポート2638もリスンします。詳細については、Sybaseデータベースのマニュアルを参照してください。