3.0 ZENworksコマンドラインユーティリティのトラブルシューティング

次のセクションでは、Novell® ZENworks®コマンドラインユーティリティの使用時に発生する可能性がある問題の解決策について説明します。

>や>>など、コマンドラインのリダイレクション演算子を使用してコマンドの出力先をファイルに変更すると、zmanがハングする

ソース: ZENworks 10 Asset Management, zman。
考えられる原因: zmanで各コマンドを実行するには、ZENworks管理者のユーザ名とパスワードが必要です。コマンドで資格情報を指定しなかった場合には、同じものを入力するように要求されます。ただし、コマンドがファイルにリダイレクトされている場合、ユーザ名とパスワードのプロンプトもファイルにリダイレクトされるため、資格情報を入力するよう要求するプロンプトがユーザに表示されません。その結果、zmanは、資格情報の入力を待ち続けて、ハングしたのと同じような状態になります。
アクション: -U|--Userおよび-P|--Passwordオプションを使用して、資格情報をコマンドの一部として指定します。
アクション: admin-store-credentialコマンドを使用して資格情報を保存してから、コマンドを実行します。
アクション: >や>>などのリダイレクション演算子の代わりに、-R|--Redirectオプションを使用して、出力をファイルにリダイレクトします。

system-update-staging-group-createコマンドに「stage group name」オプション引数を渡さなかった場合、間違った成功メッセージが表示される

ソース: ZENworks 10 Asset Management, zman。
説明: system-update-staging-group-createコマンドにステージグループ名オプション引数を渡さなかった場合、zmanは誤ったメッセージを表示します。
Successfully created the object "null"
アクション: 新たに作成されたステージンググループを含む、ステージンググループのリストを表示するには、コンソールプロンプトでsystem-update-staging-group-list (susgl)コマンドを実行します。

zman rpgnコマンドを使用してSLES 10 SP1のレポートを保存できない

ソース: ZENworks 10 アセット管理、zman。
アクション: なし.

zman ssaimgコマンドを使用してサテライトに追加したイメージングの役割がただちにサーバに適用されない

ソース: ZENworks 10 Asset Management; zman。
説明: zman ssaimgコマンドを使用してイメージングの役割を設定した場合、役割はデバイスにただちに追加されます。役割がただちに追加されない場合は、次回のデバイス更新スケジュールのときにのみ追加されます。
アクション: 役割をただちにデバイスに適用したい場合には、次のいずれかの方法で、手動でデバイスを更新する必要があります。
  • コマンドプロンプトで、zman workstation-refresh|wrfコマンドを実行します。管理デバイスがサーバの場合には、zman server-refresh|srfコマンドを実行します。

  • 管理対象デバイスで、 ZENworksアイコン アイコンを右クリックし、次に[更新]をクリックします。

zmanコマンドは、ZENworks Linuxサーバの非rootユーザには機能しません。

ソース: ZENworks 10 アセット管理、zman。
説明: ZENworks Linuxサーバ上で非rootユーザがzmanコマンドを実行すると、次のエラーメッセージが表示されます。

zmanコマンドを実行する十分な権限がありません。Linuxの非ルートユーザである場合、zmanコマンドを実行するにはzmanusersグループに属している必要があります

アクション: zmanコマンドを実行する前に、非rootユーザをzmanusersグループに追加します。
  1. ZENworksサーバにrootとしてログインします。

  2. サーバコンソールプロンプトで次のコマンドを実行します。

    useradd -G zmanusers non-rootusername

  3. rootユーザとしてZENworksサーバにログインします。