Novell ZENworks 10 Configuration Management SP2

2009年5月27日

Novell® ZENworks® 10 Asset Managementをスタンドアロンモード(ZENworks 10 Configuration Managementなし)で使用している場合は、ZENworks 10 Asset ManagementマニュアルのWebサイトAsset Management Readmeを参照してください。

1.0 概要
3.6 CASA
3.16 登録
3.22 Zman

1.0 概要

Novell ZENworks 10 Configuration Management SP2において、このドキュメントに記載されている問題が発見されました。

新機能および拡張機能については、『Novell ZENworks 10 Asset Managemnetアップグレードガイド』を参照してください。

インストールの手順については、『Novell ZENworks 10 Configuration Managementインストールガイド』を参照してください。

管理作業については、Novell ZENworks 10 Configuration Management SP2のマニュアルのWebサイトを参照してください。

この製品には、文書化されていないユーティリティが付属しています。これはNovellサポートが問題の診断または解決を行う際に使用します。

2.0 ZENworks 10 Configuration Management SP2で解決された問題

ZENworks 10 Configuration Management SP2で解決された問題のリストについては、Novell Support KnowledgebaseのTID 7003225を参照してください。

3.0 確認されている問題

このセクションでは、ZENworks Configuration Managementで発生する可能性がある問題について説明します。

3.1 インストール

このセクションでは、ZENworks Configuration Managementのインストール時に発生する可能性がある問題について説明します。

3.1.1 Configuration Managementと連携させるには、一部のZENworksパーティションを固定する必要がある

現在の環境でNovell ZENworks Linux Management - Dell Editionが実行されており、クライアント上にZENworksパーティションが作成されている場合、パーティションが起動してクライアントをZENworks 10 Configuration Managementに更新しようとすると、パーティションが動作しなくなり、更新に失敗します。

解決策:現在の環境にZENworks 10 Configuration Managementをインストールする前に、Configuration Managementを更新するため、まずスクリプトによるイメージングタスクを作成して、すべてのZENworksパーティションで強制的にそのタスクを実行します。

次のスクリプトを作成して、initrdリソースファイルに含まれる/etc/ZUpudate.sigファイルを修正します。

export PATH=/sbin:/usr/sbin:/bin:/usr/bin:/lbin
mount $ZENDEVICE /mnt/harddisk
cp /mnt/harddisk/boot/loader/initrd /initrd.gz
#make a backup of initrd
cp /mnt/harddisk/boot/loader/initrd /mnt/harddisk/boot/loader/initrd.sav
gunzip /initrd.gz
mount -o loop /initrd /mnt/cdrom
cp /mnt/cdrom/etc/ZUpdate.sig /
dos2unix /ZUpdate.sig
cp /ZUpdate.sig /mnt/cdrom/etc
umount /mnt/cdrom
gzip -v9c /initrd > /mnt/harddisk/boot/loader/initrd
umount /mnt/harddisk

3.1.2 時刻の同期により無効な証明書エラーが発生する

ZENworks のサービスをインストールする前にネットワーク上で時刻を同期していないと、証明書には未来の日付が設定されているため無効と見なされ、無効な証明書エラーが発生します。

解決策:ZENworksのサービスをインストールする前に、ネットワークの時刻を同期します。同期には必ずZENworksのバックエンドサーバを含めてください。

3.1.3 Windows XPにおいて、リモートデスクトップ接続経由でZENworks Adaptive Agentとリモート管理コンポーネントをインストールすると失敗する

リモートデスクトップ接続(RDP)を使用して管理対象デバイスにリモート接続している場合、ZENworks Adaptive Agentをダウンロードしてインストールすると、インストールが正常に完了せず、リモートデスクトップ接続プログラムが動作を停止します。

解決策:問題を解決するにはMicrosoft*サポートWebサイトからパッチをダウンロードして、管理対象デバイスにインストールします。

3.1.4 Windows 7製品候補版のテストのサポート

ZENworks 10 Configuration Management SP2はWindows* 7製品候補版ではサポートされていません。ただし、テスト環境にWindows 7製品候補版32ビットまたは64ビットを含む場合は、ZENworks 10 Configuration Management SP2をこれらのプラットフォーム上でテストできます。

3.1.5 MS SQL ServerまたはOracleデータベースを持つLinuxサーバ上でのコマンドラインインストールが失敗する

Linux*サーバへZENworks 10 Configuration Management SP 2のコマンドラインをインストールする際、MS SQL Server*またはOracle*データベースの作成を選択し、その後既存データベースユーザ名を指定した場合、インストールは最後の段階で失敗します。

解決策:データベースの作成の際に、新規のデータベースユーザ名を指定します。

3.2 アクセシビリティ

このセクションでは、ZENworks Configuration Managementの使用に影響するアクセシビリティの問題について説明します。

3.2.1 ツールバー上のアプリケーションをキーボードで選択できない

デフォルトでは、Windowsではツールバーにキーボードでアクセスすることはできません。

解決策:Windowsでユーザ補助のオプションを有効にし、ユーザ補助の設定ウィザードを使用してマウスキーの設定を有効にします。これにより、数字キーパッドを使ってマウスの機能を制御できるようになります。

3.3 アセットインベントリ

このセクションでは、アセットインベントリで発生する可能性のある問題について説明します。

3.3.1 イベントベースの「リフレッシュ時」スケジュールがインベントリスキャンおよびコレクションデータフォームで失敗する

管理者がインベントリスキャンおよびコレクションデータフォームにイベントベースまたは「リフレッシュ時」スケジュールを設定した場合、インベントリエージェントはインベントリスキャンおよびコレクションデータフォームの呼び出しに失敗します。

解決策:インベントリスキャンおよびコレクションデータフォームに「繰り返し」スケジュールのみを設定します。

3.3.2 インベントリレポートが、ZENworksコントロールセンターでのインベントリスキャン中に重複コンポーネントをリストする

解決策:この問題をトラブルシューティングするには、Novell Support Knowledgebaseを参照してください。

3.3.3 別の管理ゾーンに再登録されたデバイスのインベントリデータが表示されない

デバイスが別の管理ゾーンに再登録された場合、このデバイスのインベントリデータはZENworksコントロールセンターに表示されません。

解決策:デバイスでインベントリスキャンを2回起動します。

インベントリスキャンを起動する方法については、『Novell ZENworks 10 Configuration Management Adaptive Agent Guide』の「Scanning the Device」を参照してください。

3.4 Asset Management

このセクションでは、Asset Managementで発生する可能性のある問題について説明します。

3.4.1 ZENworks Asset Management Migration Utilityを使用する場合のOracle 10.1および10.2クライアントの要件

OracleをOracleデータベースにマイグレートできます。マイグレーションを目的とする場合、これらのデータベースはOracle 9.2、Oracle 10.1、またはOracle 10.2を使用できます。

Oracleデータベースを使用している場合、次のことに注意してください。

  • マイグレーションユーティリティを実行するマシン上に、Oracleクライアントがインストールされていなければなりません。バージョン10.1および10.2の場合は、InstantClientではなく、Administratorでなければなりません。

  • Oracle 10.2クライアントの場合は、5473334 (Doc ID 387818.1)のパッチを適用しなければなりません。パッチ内に含まれている複数のデータアクセスコンポーネントのうち、Oracle Provider for OLEDB 10.2.0.2.20が必要です。

3.4.2 [ソフトウェアの使用のカスタムレポート]画面に、新しいレポートまたは保存されたレポートが自動的に表示されない

新しいレポートを作成して実行した場合、レポートリストにそのレポートは表示されません。

解決策:ページの外に移動してから戻ります。

3.5 バンドル

このセクションでは、ZENworks Configuration Managementでバンドルを使用する際に発生する可能性がある問題について説明します。

3.5.1 Linuxデバイスにバンドルを割り当てることができないのに、ディレクティブバンドルが有効と表示される場合がある

LinuxデバイスではZENworks Adaptive Agentを使用できないので、Linuxデバイスに送信するようバンドルを割り当てることはできません。ただし、ZENworksコントロールセンターでは、Linuxデバイスに割り当てたディレクティブバンドルが有効と表示される場合があります。これは間違いです。

解決策:ありません。

3.5.2 Windows Vistaにおいて、レジストリ編集アクションで、レジストリ全体のバックアップまたはHKEY_CURRENT_USERの編集の一方しか実行できない

Windows Vistaにおいて、レジストリのバックアップとHKEY_CURRENT_USERレジストリエントリの編集を両方実行するようにアクションを設定した場合、アクションが失敗します。これは、Vistaではユーザ開始プロセスはすべて最低特権ユーザとして実行されるためです。

解決策:異なるレジストリアクションを2つ使用します。1つのアクションでシステムコンテキストでレジストリをバックアップし、もう1つのアクションでユーザコンテキストでHKEY_CURRENT_USERを編集します。

3.5.3 ディレクトリ名にスペースが含まれていると、インストールを元に戻すアクションでディレクトリをアンインストールできない

ディレクトリファイルのインストールバンドルを作成すると、ディレクトリ名にスペースが含まれていてもディレクトリが作成されます。ただし現在のところ、インストールアクションを元に戻すアクションを使用してこのディレクトリをアンインストールすることはできません。

解決策:ディレクトリをアンインストールできるようにしたい場合は、ディレクトリ名にスペースを使用しないようにします。

3.5.4 管理対象デバイスのWake-on-LANスケジュールがサーバのタイムゾーンより遅い場合、デバイスが起動しない

解決策:ありません。

3.5.5 64ビットデバイスからRDPセッションを起動できない

64ビット管理対象デバイスで、RDPセッションで設定したWindowsシンクライアントアプリケーションの起動アクションを起動すると、アクションが失敗する場合があります。

解決策:KB925876パッチを適用します。

3.5.6 64ビット版Internet Explorerでアイコンを選択できない

64ビット版Internet Explorer*を使用してZENworksコントロールセンターを起動する場合は、ブラウザアイコンをクリックして、.exe.dll、または.icoファイルなどのアイコンリソースをブラウズしてアイコンを選択します。リソースファイルのアイコンの1つがデフォルトで選択されます。他のアイコンは選択できません。

解決策:32ビット版Internet Explorerを使用してZENworksコントロールセンターを起動します。

3.6 CASA

このセクションでは、ZENworks Configuration ManagementのCASAで発生する可能性がある問題について説明します。

3.6.1 CASAが初期認証にHTTPプロキシ設定を使用できない

CASAは初期認証時、完全にHTTP経由で認証を行うわけではなく、プライマリサーバに直接接続します。認証後に、ZENworks Adaptive Agentのログイン/ログアウト機能を使用する際には、CASAトラフィックはすべてHTTPプロキシを通過します。

解決策:転送プロキシサーバのファイアウォールルールで、ポート80、443、2645へのアクセスを許可する必要があります。さらに、次の2か所でHTTP転送プロキシの設定を行う必要があります。

  • ZENworks Configuration Managementのデバイス管理はWinInet HTTPプロトコルを使用します。したがって、Internet Explorerで[ツール]>[インターネットオプション]>[接続]>[ローカルエリアネットワーク(LAN)の設定]>[]の順にクリックして、転送プロキシ設定を行う必要があります。

  • ZENworks Configuration Managementのデバイス管理はCASA認証を使用し、CASA認証はWinHTTPサービスを使用します。WinHTTPにはproxycfg.exeが必要です。例を次に示します。

    proxycfg -p forward_proxy_IP_address:8080
    

    proxycfg.exeの詳細については、ProxyCfg.exe、プロキシ設定ツールを参照してください。

3.7 最近接サーバルール

このセクションでは、ZENworks Configuration Managementの最近接サーバルールを使用する際に発生する可能性がある問題について説明します。

3.7.1 [最近接サーバのデフォルトのルールを除外]オプションの使用

このオプションを使用する場合、必ずルールの[設定]セクションでサーバを最低1つ含めるようにしてください。このように設定しなかった場合、この設定で管理対象デバイスがリフレッシュされると、デバイスはどのサーバに接続してこの情報を取得すべきか判断できなくなってしまうため、それ以降は新しいゾーン設定データを取得できなくなってしまいます。

3.7.2 L4スイッチの定義がルール間で同期化されない

[デフォルトの最近接サーバルール]ページでL4スイッチの定義を作成した後、1つ以上のカスタム最近接サーバルールに追加します。L4スイッチの定義に対する変更(定義の削除を含む)は、カスタム最近接サーバルールにはプロパゲートされません。

3.8 検出と展開

このセクションでは、ZENworks Configuration Managementの検出機能と展開機能を使用する際に発生する可能性がある問題について説明します。

3.8.1 ZENworks関連のファイルは、ZENworks Adaptive Agentのインストール中に悪意のあるソフトウェアとして報告されることがある

ZENworks Adaptive Agentのインストール時に、ウィルス対策ソフトウェアによっていくつかのZENworks関連ファイルが悪意のあるソフトウェアとして報告される場合があります。その結果、インストールが突然停止します。

解決策:ZENworks Adaptive Agentをインストールする管理対象デバイスで次の操作行います。

  1. 管理対象デバイスにインストールされているウィルス対策ソフトウェアの除外リストに、手動でSystem_drive:\windows\novell\zenworks を追加します。

  2. ZENworks Adaptive Agentをインストールします。

3.8.2 管理対象デバイスに最新の.NET Frameworkパッチが適用されていない場合に、ZENworks Adaptive Agentがクラッシュすることがある

ZENworks Adaptive AgentはMicrosoft .NET Framework上で実行されます。パフォーマンスと安定性を高めるには、Windows自動更新またはパッチ管理を使用して、.NET 2.0の最新のサポートパックとパッチにアップグレードしてください。

.NET 2.0 SP1はMicrosoftがWindows 2000でサポートする最新バージョンです。.NET 2.0 SP2は、MicrosoftがWindows XP、Windows Server 2003、Windows Server 2008、Windows Vistaでサポートする.NET 2.0の最新バージョンです。

Windows XPとWindows Server 2003では、.NET 2.0 SP2を直接ダウンロードしてインストールしたり、.NET 2.0 SP2を含む.NET 3.5 SP1にアップグレードできます。Windows VistaおよびWindows Server 2008では、.NET 3.5 SP1にアップグレードして.NET 2.0 SP2アップデートをインストールする必要があります。

3.9 イメージング

このセクションでは、ZENworks Configuration Managementでイメージングを使用する際に発生する可能性がある問題について説明します。

3.9.1 zman sscコマンドを使用してイメージングサテライトの役割を割り当てられない

解決策:イメージングサテライトの役割を割り当てる、または管理対象デバイスをイメージングサーバの役割を持つサテライトに昇格させるには、zman ssaimgコマンドを使用します。

zmanコマンド詳細については、『ZENworks 10 Configuration Managementコマンドラインユーティリティリファレンス』を参照してください。

3.9.2 zman ssaimgコマンドを使用してイメージングサテライトの役割をWindows 2000に割り当てられない

解決策:Windows 2000でファイアウォールを無効にして、zman ssaimgコマンドを実行します。

3.9.3 Linuxデバイス(サテライトまたは管理対象デバイス)のイメージをZENworks自動化モードで取得できない

Linuxデバイスにはイメージセーフデータがないため、Linuxデバイス(サテライトまたは管理対象デバイス)のイメージをZENworks自動化モードで取得できません。

解決策:ZENworksイメージングメンテナンスモードで、Linuxデバイスのイメージを取得します。

3.10 ログイン

このセクションでは、ZENworks Configuration Managementでさまざまな場所にログインする際に発生する可能性がある問題について説明します。

3.10.1 サポートされていないDNS文字をサーバ名に使用していると、Internet ExplorerでZENworksコントロールセンターへのログインに失敗する

Microsoftのセキュリティ修正プログラム(Microsoftサポート技術情報の記事312461を参照)を適用すると、特定の文字がサーバ名に使用されているとクッキーが返されなくなるため、それらの文字をDNS名に使用できなくなります。クッキーが返されないと、複数のHTML要求間で状態情報を維持できないため、ユーザはZENworksコントロールセンターにログインできません。

WindowsでDNS名に使用できる文字は、英文字(a~z)、数字、およびハイフンのみです。たとえば、下線文字を使用することはできません。代わりにハイフンを使用してください。

これは、Mozilla* Firefox*ブラウザでは、Windows上で実行されていても問題になりません。

解決策:

  • DNS名ではなくIPアドレスを参照します。

  • サーバが使用しているIPアドレスに対応する有効なDNS名を参照します。たとえば、サーバ名がA_Server.mycompany.comであっても、そのIPアドレスに対するDNS登録がAserver.mycompany.comであれば、これは有効です。

  • ZENworksコントロールセンターを実行するためにInternet Explorerしか使わない場合は、サーバ名にアンダースコアを使用しないでください。

3.10.2 Windows Vistaデバイスのイメージを再作成後、再起動に時間がかかることがある

ZENworks Adaptive Agentが含まれるイメージをWindows Vistaデバイスに復元しても何も表示されず、どのような処理が実行されているかわかりません。しばらくすると、デバイスは突然再起動します。

解決策:ありません。

3.11 マイグレーション

このセクションでは、ZENworks Configuration Managementへのマイグレーション時に発生する可能性がある問題について説明します。

3.11.1 マイグレートしたアドオンイメージを使用できない

従来のZENworksでアプリケーションをエクスポートして作成したアドオンイメージは、ZENworks Configuration Managementでは有効ではありません。これらのアドオンイメージをベースイメージまたはその他と組み合わせてマイグレートした場合は、削除する必要があります。

解決策:ZENworks Configuration Managementから手動でアドオンイメージを削除します。

3.11.2 Windows Vistaデバイスでアプリケーションのマイグレーションに時間がかかる

AOTまたはAXTアプリケーションをMSIアプリケーションへマイグレートする場合、Windows Vistaデバイスでは比較的時間がかかります。

解決策:ありません。

3.12 NAT (Network Address Translation)

このセクションでは、ZENworks Configuration ManagementでNATを使用する際に発生する可能性がある問題について説明します。

3.12.1 NATを使用しているとき、ポリシーとバンドルがデバイスにプッシュされない

パブリックおよびプライベートの両ネットワークで、ネットワーク間にスタティックNATが設定されている場合、管理するデバイスにポリシーとバンドルがプッシュされないことがあります。

解決策:ZENworksサーバが登録されているDNSサーバで、ZENworksサーバのDNS名をパブリックIPアドレスにマップします。

3.13 パッチ管理

このセクションでは、ZENworks Configuration Managementでパッチ管理を使用する際に発生する可能性がある問題について説明します。

3.13.1 バージョン10.2にアップデートするとパッチ管理設定がリセットされる

ZENworks 10.2にアップデートすると、現在のパッチ設定がデフォルト値にリセットされます。これは、パッチ管理に、サテライトを使用する機能など、新機能が付加されたためです。

バージョン10.2に更新した後、ZENworksコントロールセンターにログインして[環境設定]>[Patch Management Services(パッチ管理サービス)]にアクセスして、パッチ管理を再設定します。10.2バージョン製品では、新しいサテライト機能を利用するため、パッチのダウンロードタスクを実行するサーバが変更されていることがあります。

10.1バージョン製品で使用していたプロキシ設定または追加の言語選択がある場合は、これらを再入力してください。

解決策:ありません。仕様通りの動作です。

3.13.2 優先パッチが「適用不可」と表示される

ZENworks Patch Managementの以前のリリースでは、パッチが新しいか古いかに関係なく、パッチのステータスは「パッチ適用済み」または「パッチなし」と表示されていました。このため、指定したターゲットデバイスへの展開に実際に必要なパッチよりも多くのパッチが「パッチなし」と表示されることがよくありました。

この問題は、ZENworks 10 Configuration Management SP2で提供されている多くの新しい詳細コンテンツパッチで解決されています。

  • パッチが置き換えられる場合、自動的に無効になり、「使用不可(置き換え済み)」とマークが付けられます。

  • パッチが再び有効にされて検出されると、ほとんどの場合、最新のパッチに置換されているため、パッチのステータスは「適用不可」と表示されます。

これは旧バージョンのZENworks Patch Managementの動作とは一貫していませんが、各デバイスで現在インストールする必要のあるパッチだけが報告または分析されるので、この変更は明らかに改善といえます。

解決策:必要ありません。

3.13.3 パッチサブスクリプションが初めてダウンロードされたときに、DAUバンドルがサテライトに含まれないことがある

初めてパッチ管理が設定され、パッチサブスクリプションが新しい管理ゾーン内にダウンロードされたとき、パッチをサテライトにキャッシュするオプションが選択されている場合でも、DAU(Discover Applicable Update)バンドルが一部のサテライトに配布されないことがあります。サテライトはリストには表示されますが、[インクルード済み]カラムには含まれていないと表示されます。

解決策:この問題が発生した場合は、[今すぐ更新]をクリックして再度サブスクリプションをダウンロードし、サテライトにDAUバンドルを含めます。

パッチサブスクリプションプロセスには、新しいDAUバンドルの作成が完了し、コンテンツレプリケーションがサテライトで実行されるまで、十分な時間を確保してください。ネットワークトポロジーに応じて、数分またはそれ以上の時間がかかります。

3.13.4 一部のパッチ用にWindows Installerをアップデートする必要がある

特定の.NETパッチを展開するには最新のWindows Installerをインストールしなければならない場合があります。そうしないと、これらのパッチの展開時にエラーが発生する可能性があります。

解決策:.NETパッチを展開する前に、Windows Installerのあるバージョンが前提条件になっているかどうかを確認してください。必要な場合は、システムに最新のWindows Installer(バージョン 3.1以降)を展開するためのバンドルを作成します。Windows InstallerはMicrosoftから提供されます。

3.13.5 パッチ割り当てバンドルが無効化または削除されたときに、パッチのアンインストールが不完全になる

パッチを管理対象デバイスに送信した後、パッチを展開するために作成されたパッチ管理の割り当てバンドルを無効化または削除すると、管理対象デバイスが更新されたときにパッチは自動的にアンインストールされます。

x日後にアンインストールする、割り当てられていないバンドルの要件が満たされるまで、パッチは管理対象デバイス上にインストールされたままになると予測されます。

解決策:この問題が今後の製品アップデートで解決されるまで、次のことを実行できます。

  1. ZENworksコントロールセンターで、[環境設定]>[環境設定]>[管理ゾーンの設定]>[デバイス管理]>[ZENworks Explorer設定]の順にクリックします。

  2. アンインストールしない]を選択します。

  3. OK]をクリックします。

これにより、割り当てられていないバンドルが自動的にアンインストールされることはなくなります。

3.13.6 パッチ管理CABファイルがC:\に書き込まれ、クリーンアップされない

ZENworks Configuration Managemnetクライアントがバージョン10.0.3で、プライマリサーバがバージョン10.2の場合、不要なCABファイルはC:\に書き込まれ、以降のパッチ操作で削除されません。

解決策:10.0.3エージェントがネットワークにインストールされている場合、このエージェントを少なくとも10.1.3にアップグレードしてからZENworks管理ゾーンをバージョン10.2にマイグレートする必要があります。

3.13.7 パッチサブスクリプションがダウンロード済みであるのに、パッチ管理の設定を促すメッセージが常に表示される

パッチ管理を設定した後も、[パッチ管理]タブをクリックするたびに製品の設定を促すメッセージが表示されます。

これは、パッチ管理役割の管理者を介してサブスクリプションサービスを有効化した場合に発生します。これは、パッチ管理を設定しようとしたときにゾーン設定の権利が使用できない場合の問題です。

解決策:パッチ管理は、常にデフォルトのZENworks管理者ログインを使用して設定します。

3.13.8 毎日のパッチサブスクリプションのダウンロードの完了に失敗する

新しいパッチがパッチ管理に表示されない場合は、[環境設定]>[環境設定]>[管理ゾーンの設定]>[パッチ管理]>[サブスクリプションサービス情報]の順にクリックして、最後に毎日のサブスクリプションダウンロードの完了にかかった時間を確認します。この値が12時間以上の場合は、サブスクリプションダウンロードスレッドが実行されていない可能性があります。

解決策:パッチサブスクリプションがダウンロードされるZENworksプライマリサーバを再起動します。

3.14 ポリシー

このセクションでは、ZENworks Configuration Managementでポリシーを使用する際に発生する可能性がある問題について説明します。

3.14.1 ポリシーに関する一般的な問題

  • 64ビットバージョンのWindows Server 2003では、ブラウザブックマークポリシー、SNMPポリシー、プリンタポリシー、ローカルファイル権限ポリシー、およびWindowsグループポリシーのデバイス関連設定がデバイスに関連付けられている場合、これらの設定のみが適用されます。

    解決策:ありません。

3.14.2 ブラウザブックマークポリシーに関する問題

  • ZENworks Adaptive Agentをアンインストールしても、ブラウザブックマークポリシーの設定はユーザのお気に入りから削除されません。

    解決策:ありません。

3.14.3 ダイナミックローカルユーザポリシーに関する問題

  • 1つのデバイスでユーザ関連ポリシーとデバイス関連ポリシーが両方とも有効な場合、[ポリシー競合の解決]の設定に従って優先されるポリシーのみが適用されます。ただし、[ZENworks Adaptive Agent]アイコンには、両方のポリシーの[有効]ステータスが[成功]と表示されます。

    解決策:ありません。

  • 最初のログインに続き、[次に指定されたアカウント情報を使用]と[一時的ユーザキャッシュの有効化]設定がダイナミックローカルユーザポリシーで設定されている場合、ポリシーで指定されたキャッシュ期間中にデバイスに再度ログインしようとすると、DLUユーザは資格情報を指定するよう要求されます。

    解決策:次回以降のログインでユーザが資格情報を入力せずにデバイスにログインできるようにするには、ポリシーで[既存のユーザアカウントを管理する]オプションを有効にします。これにより、ZENworksエージェントがユーザに代わってパスワードを管理します。

3.14.4 ローカルファイル権限ポリシーに関する問題

  • ローカルファイル権限ポリシーで、管理者または認証されたユーザグループの[フル制御]アクセス権が拒否されており、[ZENworksによって設定されていないアクセス制御ルールを削除]オプションが選択されている場合、ポリシーが失敗します。ただし、管理者または認証されたユーザグループの[フル制御]アクセス権が拒否されていても、ポリシーは最初の適用時にのみ成功します。

    解決策:ありません。

  • ローカルファイル権限ポリシーのデバイスからの無効化は、フル制御アクセス権がポリシーで管理者または認証済みユーザグループについて拒否される場合、失敗します。

    解決策:ありません。

3.14.5 ローミングプロファイルの問題

  • Microsoft Vistaのセキュリティ設定のため、ローミングプロファイルを有効にするには、管理者はユーザレジストリハイブに適切なセキュリティ権限を手動で追加する必要があります。詳細については、Microsoft TechNet Webサイトを参照してください。

3.14.6 プリンタポリシーに関する問題

  • アンインストール時、以前に適用されていたプリンタポリシーがロールバックされません。

    解決策:ユーザまたはデバイスからプリンタポリシーの関連付けを解除し、ポリシーを適用解除します。ポリシーを適用解除したら、ZENworksをアンインストールします。

  • iPrintのnipp.exeクライアントのインストーラはサイレントインストールをサポートしません。

    解決策:サイレントインストールには、iPrintのnipp-s.exeまたはnipp.zipを使用します。

  • プリンタポリシーでは、.exeファイルを使用したプリンタドライバのインストールはサポートされません。

    解決策:.zipフォーマットのインストールファイルを使用して、プリンタドライバをインストールします。

  • iPrintクライアントは、64ビットバージョンのWindows Server 2003ではサポートされません。

    解決策:ありません。

  • ネットワークプリンタでは、ユーザの資格情報の入力を求める機能はサポートされません。

    解決策:ありません。

3.14.7 Windowsグループポリシーに関する問題

  • ポリシーを適用したデバイスのオペレーティングシステムとポリシーを作成したデバイスのオペレーティングシステムが異なる場合、ローカルグループポリシー設定が含まれるWindowsグループポリシーが適用されません。

    解決策:Windowsグループポリシーからシステム要件を削除して、ポリシーを適用します。ただし、ポリシーを適用したデバイスのオペレーティングシステムのバージョンが、ポリシーを作成したデバイスのオペレーティングシステムより新しい場合に限り、セキュリティ設定が適用されます。

  • セキュリティ設定のみを適用]オプションをオンにすると、セキュリティ設定のソフトウェア制限が適用されません。

    解決策:ソフトウェア制限を適用するには、[コンピュータの環境設定]タブで[すべての設定を適用]を選択します。

  • グループポリシーログインスクリプトでユーザの環境変数がサポートされません。

    Vista、Win2k3、およびWin2k8デバイスでは、グループポリシーログインスクリプトでユーザの環境変数がサポートされていません。

    解決策:ありません。

  • Windows Server 2008デバイスでユーザ設定の適用解除が失敗します。.

    Windows Server 2008デバイスでは、ユーザがログアウトしても、そのユーザに関連付けられたグループポリシーユーザ設定が適用解除されません。

    解決策:ありません。

3.15 Personality Migration

このセクションでは、ZENworks Configuration Managementのパーソナリティマイグレーションを使用する際に発生する可能性がある問題について説明します。

3.15.1 パーソナリティマイグレーションをスタンドアロンアプリケーションとして使用している場合、PNPファイルを複数のファイルにスパンするには、パスワードが要求される

設定およびデータを.pnpファイルに保存する際に、[高度なファイルオプション]を使用するよう選択してコンテンツを複数のファイルに分割した場合、[PNPファイル暗号化パスワード]オプションでパスワードを指定する必要があります。

解決策:ありません。

3.15.2 宛先デバイスにプリンタをインストールできない

解決策:プリンタの設定をソースデバイスから宛先デバイスにマイグレートする前に、次を実行します。

  1. C:、D:、またはE:など任意の論理ドライブにPrinterDriversという名前のディレクトリを作成します。

  2. ドライバをダウンロードし、圧縮解除したドライバをPrinterDriversディレクトリにコピーします。.

3.15.3 PNPファイルを認証されたネットワーク共有に保存または適用できない

[パーソナリティの保存]または[パーソナリティの適用]アクションを使用してバンドルを作成すると、バンドルは常にダイナミック管理者として実行されます。ダイナミック管理者は認証されたネットワーク共有への読み込みまたは書き込み権限がないため、PNPファイルを認証されたネットワーク共有から保存または適用できません。

解決策:パーソナリティを保存して適用するには、[パーソナリティの保存]および[パーソナリティの適用]アクションを使用してバンドルを作成する際に、ユーザグループEveryoneに共有場所への書き込みおよび読み込み権限を設定する必要があります。

3.16 登録

このセクションでは、ZENworks Configuration Managementの登録で発生する可能性がある問題について説明します。

3.16.1 zac登録解除コマンドのヘルプで-fスイッチが説明されていない

zac unr /?」と入力すると、-fスイッチの使用例がヘルプに表示されますが、その用途については説明されていません。

-fスイッチは、zac unregisterコマンドだけではデバイスの登録が解除されない場合に、強制的にデバイスを登録解除します。

3.17 リモート管理

このセクションでは、ZENworks Configuration Managementのリモート管理機能を使用する際に発生する可能性がある問題について説明します。

3.17.1 リモートセッション中にWindows Vista管理対象デバイスでマウスとキーボードをロックできない

Windows Vista管理対象デバイスでは、Aeroテーマを有効にしていると、マウスとキーボードのロック機能が動作しません。

解決策:Aeroテーマを使用しないでください。

3.17.2 リモート管理ビューアのインストールに失敗する場合がある

リモート管理ビューアのインストールに失敗する場合があります。このエラーはMSIフレームワークに起因するものです。

解決策:次のいずれかの手順を実行します。

  • [プログラムの追加と削除]を使用してリモート管理ビューアをアンインストールし、再インストールする。

  • Microsoft WindowsのInstallerクリーンアップユーティリティを使用してアプリケーションをクリーンアップし、再インストールする。このユーティリティはMicrosoftサポートからダウンロードできます。

3.17.3 Windows Vistaデバイスでリモート管理ビューアを起動できない

Windows Vistaデバイスでは、セキュリティプロンプトが正常に完了しても、リモート管理ビューアが失敗します。

解決策:ZENworksコントロールセンターを実行しているサーバを信頼済みサイトのリストに追加して、再試行します。

3.17.4 リモートコントロールセッション中に、リモート管理ビューアで[Ctrl+Alt+Del]アイコンをクリックすると、コントロールがまったくない状態の[Secure Attention Sequence]ウィンドウが表示される場合がある

解決策:リモート管理ビューアで[Ctrl+Alt+Del]アイコンをクリックしてから、Escキーを押して[Secure Attention Sequence (SAS)]ウィンドウを終了します。続いて、リモート管理ビューアでもう一度[Ctrl+Alt+Del]アイコンをクリックします。

3.17.5 リモートセッション中にタブレットPC管理対象デバイスの画面を空白にすると、セッションのパフォーマンスが低下する

解決策:ありません。

3.17.6 Windows VistaおよびWindows Server 2008プラットフォームで、スクリーンセーバーのオーバーライド機能が使用できない

解決策:ありません。

3.17.7 電源がオフになっているデバイスをWake-on-LANを使用して起動できない

ハードシャットダウンによってデバイスの電源がオフにされている場合は、Wake-on-LANを使用してデバイスを起動できません。

解決策:ありません。

3.17.8 デバイスのデスクトップは、デバイスをリモートで制御またはリモートで表示する場合に、表示されないことがある

RDPセッションを実行したデバイスをリモートで制御またはリモートで表示する場合、デバイスのデスクトップが表示されず、何も表示されないことがあります。

解決策:デバイスのデスクトップを表示するには、次の手順に従います。

  1. デスクトップを手動でアンロックします。

  2. 次のコマンドを実行して、RDPセッションをデバイスのコンソールセッションで再起動します。

    mstsc /console

3.18 レポート機能

ZENworksレポーティングソリューションは、BusinessObjects Enterprise* XIをベースにしています。このセクションでは、ZENworksレポーティングを使用する際に発生する可能性がある問題について説明します。BusinessObjects* Enterprise XIの操作中に発生する可能性があるその他のエラーメッセージをトラブルシューティングするには、BusinessObjects XI 3.1のマニュアルのWebサイトを参照してください。

3.18.1 レポーティングの制限事項

ZENworksレポーティングソリューションには次の制限があります。

  • このリリースのレポーティングユニバースは、カスタムレポーティングのユーザ操作性を向上するよう、強化されました。以前のリリースのZENworks Configuration Managementで作成されたカスタムレポートを、このリリースのレポーティングサーバに変換することはできません。レポートはこのリリースのレポーティングサーバで再作成する必要があります。

3.18.2 ZENworksデータベースがMS SQL Serverデータベースで、認証モードがWindows認証の場合、レポーティングが動作しない

解決策:次の手順を実行します。

  1. ZENworksサーバでZENworksレポーティングサーバサービスのプロパティを編集します。

  2. デスクトップの[スタート]メニューから、[すべてのプログラム]>[ZENworksレポーティングサーバ]>[ZENworksレポーティングサーバ]>[Central Configuration Manager]の順にクリックします。

    [Central Configuration Manager]ウィンドウが表示されます。

  3. Server Intelligence Agent (ZENReporting)]を右クリックして、[中止]をクリックします。

  4. Server Intelligence Agent (ZENReporting)]を右クリックして、[プロパティ]をクリックします。

    [Server Intelligence Agent (ZENreporting)のプロパティ]ウィンドウが表示されます。

  5. [ログオン]パネルで[システムアカウント]を選択解除し、ZENworksレポーティングサーバデータベースをホストするWindowsサーバのドメインアカウントのユーザ名とパスワードを指定します。ドメイン以外のユーザについては、MS SQLサーバデータベースとZENworksレポーティングサーバのユーザ名とパスワードは同一である必要があります。

  6. OK]をクリックします。

  7. Server Intelligence Agent (ZENReporting)]を右クリックして、[開始]をクリックします。

3.18.3 BusinessObjects Enterprise XIがインストールされているサーバのDNS名が正しく解決されないと、ZENworksレポーティングサーバInfoViewが起動しないことがあるは、

解決策:ZENworksコントロールセンターを起動するWindowsサーバで、%Windows_root%\systems32\drivers\etc\hostsファイルに適切なDNSエントリを追加します。

3.18.4 NATを使用しているZENworksサーバにBusinessObjects Enterprise XIをインストールした場合、ZENworksレポーテンングサーバInfoViewが起動しないことがある

解決策:ZENworksコントロールセンターを起動するWindowsデバイスで、%Windows_root%\systems32\drivers\etc\hostsファイルに適切なDNSエントリを追加します。

3.18.5 Windowsで、同じデバイスで別のインストールが実行されている場合、レポーティングサーバのアンインストールに失敗することがある

%ZENWORKS_HOME%\logs\zrsuninstall.logファイルに次のメッセージが記録されます。

ERROR_INSTALL_ALREADY_RUNNING

解決策:次の手順を実行します。

  1. Windowsのタスクマネージャを開き、msiexec.exeおよびsetup.exeのすべてのインスタンスを停止します。

  2. ZENworksレポーティングサーバをアンインストールします。

3.18.6 事前定義されたレポートフォルダのレポートレイアウトの変更をマイグレートできない

解決策:ありません。

3.18.7 事前定義されたレポートのレポートレイアウトを変更できるのは、管理者のユーザ名を使用してZENworksレポーティングサーバにログインしたユーザだけである

事前定義されたレポートのレポートレイアウトの変更は、推奨しません。

3.18.8 管理者アカウントを使用してZENworksコントロールセンターにログインすると、ZENworksレポーティングが失敗する

ユーザソースを使用して作成された管理者アカウント(Administrator@windowdomain.comなど)を使ってZENworksコントロールセンターにログインすると、ZENworksレポーティングが失敗します。

解決策:ユーザソースを使用して作成された管理者アカウントを使ってZENworksコントロールセンターにログインするには、Administratorなどのユーザ名だけを使用します。

3.18.9 セッションの期限が切れた後に、ZENworksレポーティングサーバInfoViewを起動できない

ZENworksレポーティングサーバInfoVireセッションの期限が切れると、次のようなエラーメッセージが表示されます。

Unable to reconnect to the CMS <server-name>:6400. The session has been logged
off or has expired. (FWM 01002)

解決策:次の手順を実行します。

  1. ブラウザからクッキーを削除します。

  2. すべてのブラウザインスタンスを閉じます。

  3. ZENworksコントロールセンターにログインし、ZENworksレポーティングサーバInfoViewを起動します。

3.18.10 セッション終了時にログアウトせずに[ZENworksレポーティングサーバInfoView]ページを閉じると、ZENworksレポーティングサーバInfoViewを再起動できなくなる

解決策:[ZENworksレポーティングサーバInfoView]([ZENworksコントロールセンター]>[レポート])を2回クリックして、[ZENworksレポーティングサーバInfoView]ページを再起動します。

最初のクリックで以前のセッションで作成されたすべてのクッキーが削除され、次のクリックで[ZENworksレポーティングサーバInfoView]ページが表示されます。

ZENworksレポーティングサーバInfoViewセッションを終了するには、[ZENworksレポーティングサーバInfoView]ページで[ログアウト]をクリックしてください。

3.18.11 ZENworksレポーティングサーバInfoViewを起動できない

この問題は、Central Management Serverの起動が失敗したときに発生します。%zenworks_home%\logs\zcc.logファイルに次のエラーメッセージが表示されます。

cause:com.crystaldecisions.enterprise.ocaframework.OCAFrameworkException$NotFoundInDirectory: Server <Server_name>:6400 not found or server may be down (FWM 01003)
cause:java.net.ConnectException: Connection refused: connect
detail:Server <Server_name>:6400 not found or server may be down (FWM 01003) Connection refused: connect
detail:Server <Server_name>:6400 not found or server may be down (FWM 01003) Connection refused: connect

解決策1:Business Objects Boardフォーラムを参照します。

解決策2:Novellサポートに問い合わせます。

3.18.12 ZENworksレポーティングサーバをインストールした後、Report Engine Serverの初期化に失敗する

Report Engine Serverの初期化が失敗したとき、次のエラーメッセージが表示されます。

Cannot initialize Report Engine server. (Error: RWI 00226) (Error: INF)

この問題は、Report Engine Serverが実行していない場合に、レポートを作成またはアクセスしようとしたときに発生します。

解決策:Server Intelligence Agentを再起動します。

  1. デスクトップの[スタート]メニューから、[プログラム]>[ZENworksレポーティングサーバ]>[ZENworksレポーティングサーバ]>[Central Configuration Manager]>[Server Intelligent Agent]の順にクリックして、Central Configuration Managerウィンドウを表示します。

  2. Restart(再起動)]をクリックします。

  3. サービスが再起動するまで、2~3分待機します。

  4. ZENworksレポーティングサーバInfoViewを起動します。

3.19 サテライト

このセクションでは、ZENworks Configuration Managementのサテライトデバイスで発生する可能性がある問題について説明します。

3.19.1 Linuxサテライトで2GBを超えるバンドルを管理対象デバイスで使用できない

2147483647バイトを超えるソフトウェアバンドルは、Linuxサテライトから管理対象デバイスに提供できません。これは、Linuxサテライトがバンドル提供に使用するJettyのファイルサイズ制限のためです。このサイズ制限はWindowsサテライトまたはイメージングバンドルには適用されません。

3.19.2 サテライトからコンテンツの役割を削除しても、デバイスからシステム更新コンテンツが削除されない

システム更新コンテンツがサテライトデバイスと同期している場合、デバイスからコンテンツの役割が削除されても、コンテンツが残りのコンテンツとともに自動的に削除されることはありません。

解決策:デバイスのsystem-updateディレクトリを手動で削除します。

  • Windows: install_path\zenworks\work\content-repo\system-update

  • Linux: /var/opt/novell/zenworks/content-repo/system-update

3.19.3 サテライトからコンテンツの役割を削除しても、最近接サーバデフォルトルールと最近接サーバルールからデバイスが削除されない

サテライトデバイスからコンテンツの役割を削除しても、最近接サーバデフォルトルールと最近接サーバルールからデバイスが自動的に削除されることはありません。

解決策:[サーバ階層]リストからサテライトデバイスを削除します(ZENworksコントロールセンターで、[環境設定]タブをクリックして、サテライトデバイスの隣のチェックボックスを選択し、[アクション]>[サテライトサーバの削除]の順にクリックします)。

3.19.4 Linuxサテライトを管理ゾーンからリタイアしてリタイア解除した後、コンテンツおよびコレクションの役割にzacコマンドを実行できない

解決策:Linuxサテライトを管理ゾーンからリタイア解除した後、novell-zenworks-xplatzmdサービスを再起動します。

3.19.5 Linuxサテライトからイメージング役割を削除しても、イメージングのコンテンツレプリケーションが即座に無効にならない

Linuxサテライトからイメージング役割を削除した場合、コンテンツレプリケーション機能は、次のデバイス更新スケジュールまで無効になりません。これにより、次のデバイス更新スケジュールまでに、レプリケーションがスケジュールされたすべてのイメージングコンテンツ(tftpコンテンツなど)が、Linuxサテライトに複製されます。

解決策:コンテンツレプリケーション機能を、イメージング役割の削除後に即座に無効にする場合は、次のいずれかの方法でLinuxサテライトを手動で更新する必要があります。

  • ZENworksコントロールセンターの[環境設定]タブで、[サーバの階層]をクリックし、更新するLinuxデバイスの隣にあるチェックボックスをオンにし、次に[アクション]>[デバイスの更新]の順にクリックします。

  • 管理されていないLinuxデバイスで、ターミナルを開き、現在の作業ディレクトリを/opt/novell/zenworks/bin/に変更してから、./zac refを実行します。

3.20 ZENworks Adaptive Agent

このセクションでは、ZENworks Configuration ManagementのZENworks Adaptive Agentで発生する可能性がある問題について説明します。

3.20.1 Adaptive AgentがLinuxサーバにインストールされていても、Linuxサーバが管理対象デバイスにならない

ZENworks Adaptive Agentは、ソフトウェアアップデートを有効にするためにLinuxプライマリサーバにインストールされます。ZenworksコントロールセンターにはLinuxサーバが管理対象デバイスとして表示されますが、割り当てやクイックタスクなど、Linuxサーバに対して実行したアクションは失敗します。

3.20.2 ZENworks Adaptive AgentのUIに、英語と、表示用に選択したローカル言語の両方が表示される

ZENworksのリソースは、リソースを取得するプロセスのロケールに従ってロードされます。地域の設定を使用すると、ユーザが使用するよう設定した言語とは異なる言語を使用するようにZENworks Windowsサービスを設定できます。この結果、両方の言語の文字列が表示されます。

解決策:次のいずれかを実行します。

  • 母国語のオペレーティングシステムをインストールする

  • ユーザが表示する言語と一致するようにデフォルトのユーザ言語を変更する

3.20.3 ZENworksアイコンを使用して、Windows Vista管理対象デバイスにZENworksユーザとしてログインすると、ログインに失敗する

解決策:Windows Vista管理対象デバイスでは、ログインGINAを使用してZENworksユーザとしてログインします。

3.20.4 Windows 2000デバイスへのユーザ管理エージェント機能のアンインストールが失敗する

ZENworksコントロールセンターでユーザ管理エージェント機能([ZENworksエージェント]ページの[エージェント機能]パネル)を無効化すると、ユーザ管理機能はWindows 2000デバイスでアンインストールされません。

エージェント機能のカスタマイズ方法については、Customizing the Agent Featuresを参照してください。

解決策:ありません。

3.20.5 ZENworks Adaptive AgentポリシーページにDLUポリシーの正しいステータスが表示されない

ユーザ管理エージェント機能がZENworksコントロールセンターで無効化またはアンインストールされている場合([ZENworksエージェント]ページの[エージェント機能]パネル)、ZENworks Adaptive AgentポリシーのページのDLUポリシーのステータスは、ポリシーがデバイスで有効でない場合でも、「成功」と表示されます。

解決策:ありません。

3.20.6 アセット管理機能のみをインストールすると、従来のZENworksエージェントがアンインストールされる

すでに従来のZENworksエージェントがインストールされているデバイスにZENworks Adaptive Agentのアセット管理機能のみをインストールする場合([ZENworksコントロールセンター]>[環境設定]>[デバイス管理]>[ZENworksエージェント]>[エージェント機能])、Adaptive Agentのインストールによって従来のZENworks Agentがアンインストールされます。

解決策:ありません。

3.20.7 ZENworksアイコンがデバイスの通知領域に表示されない

ZENworks 10 Configuration Management 10.1またはZENworks 10 Configuration Management 10.1.xからZENworks 10 Configuration Management SP2 (10.2)にアップグレードした場合、ZENworksアイコンがデバイスの通知領域に表示されないことがあります。

解決策:次のいずれかを実行します。

  • デバイスからログアウトして、ログインします。

  • デバイスをリブートします。

  • Windowsタスクマネージャでexplorer.exeプロセスを終了させてから再起動します。

3.21 ZENworksコントロールセンター

このセクションでは、ZENworksコントロールセンターを使用する際に発生する可能性がある問題について説明します。

3.21.1 プライマリサーバでIISが実行されていると、HTTP要求がHTTPSにリダイレクトされない

インストール時に、セットアップはデフォルトのHTTPポート(80)およびHTTPSポート(443)が使用されているかどうかをチェックします。別のアプリケーション(IISなど)がこれらのポートを使用している場合は、別のポートを使用するようにメッセージが表示されます。この場合、ZENworksコントロールセンターが使用するポートを通じて、IISではなく、ZENworksコントロールセンターにアクセスする必要があります。

解決策:ZENworksコントロールセンターがポート80を使用していればhttp://Primary_Server_IP_addressを使用できますが、http://Primary_Server_IP_address:### (###はTomcatが使用するポートを示します)は常に有効です。

3.21.2 MS SQL Server 2005には複数の照合順序オプションがあり、ZENworksコントロールセンターでのリスト表示に影響がある

Microsoft SQL Server 2005を英語(米国)以外のロケールにインストールすると、異なるソート順と照合順序が提供されます。つまり、デバイスなど、ZENworksコントロールセンターのリストの順序が影響を受けます。

解決策:SQL Serverをインストールする際には、サーバのロケールに基づいてデフォルトが選択されます。MS SQL Serverをインストールする際に、Microsoftのマニュアルを確認して、使用する照合順序オプションを判断してください。

3.22 Zman

このセクションでは、zmanコマンドラインユーティリティを使用する際に発生する可能性がある問題について説明します。

3.22.1 Zmanのヘルプが中国語で表示されない

簡体字中国語および繁体字中国語でman zmanコマンドを使用しても、ヘルプは表示されず、チルダ(~)文字が表示されるだけです。

解決策:ありません。

4.0 マニュアルの表記規則

このドキュメントでは、「より大きい」記号(>)を使用して手順内の操作と相互参照パス内の項目の順序を示します。

商標記号(®、™など)は、Novellの商標を示します。アスタリスク(*)は、サードパーティの商標を示します。

5.0 保証と著作権

米国Novell, Inc.およびノベル株式会社は、この文書の内容または使用について、いかなる保証、表明または約束も行っていません。また文書の商品性、および特定の目的への適合性については、明示と黙示を問わず一切保証しないものとします。米国Novell, Inc.およびノベル株式会社は、本書の内容を改訂または変更する権利を常に留保します。米国Novell, Inc.およびノベル株式会社は、このような改訂または変更を個人または事業体に通知する義務を負いません。

米国Novell, Inc.およびノベル株式会社は、すべてのノベル製ソフトウェアについて、いかなる保証、表明または約束も行っていません。またノベル製ソフトウェアの商品性、および特定の目的への適合性については、明示と黙示を問わず一切保証しないものとします。米国Novell, Inc.およびノベル株式会社は、ノベル製ソフトウェアの内容を変更する権利を常に留保します。

本契約の下で提供される製品または技術情報はすべて、米国の輸出規制および他国の商法の制限を受けます。お客様は、すべての輸出規制を遵守して、製品の輸出、再輸出、または輸入に必要なすべての許可または等級を取得するものとします。お客様は、現在の米国の輸出除外リストに掲載されている企業、および米国の輸出管理規定で指定された輸出禁止国またはテロリスト国に本製品を輸出または再輸出しないものとします。お客様は、取引対象製品を、禁止されている核兵器、ミサイル、または生物化学兵器を最終目的として使用しないものとします。ノベル製ソフトウェアの輸出については、「Novell International Trade Services」のWebページをご参照ください。弊社は、お客様が必要な輸出承認を取得しなかったことに対し如何なる責任も負わないものとします。

Copyright © 2009 Novell, Inc. All rights reserved. 本書の一部または全体を、書面による同意なく、複製、写真複写、検索システムへの登録、送信することは、その形態を問わず禁止します。

米国Novell, Inc.は、本文書に記載されている製品に実装されている技術に関する知的所有権を保有します。これらの知的所有権は、「Novell Legal Patents」のWebページに記載されている1つ以上の米国特許、および米国ならびにその他の国における1つ以上の特許または出願中の特許を含む場合があります。

Novellの商標一覧については、「商標とサービスの一覧」を参照してください。

サードパーティの商標は、それぞれの所有者に属します。