1.2 サテライト要件

サテライトはZENworksプライマリサーバが通常実行する特定の役割を実行できるデバイスです。サテライトは管理対象デバイス(Windows)の場合も、管理されていないデバイス(Linux)の場合もあります。

詳細情報については、次のセクション参照してください。

1.2.1 サテライトの役割を実行するWindowsデバイス

通常の機能のほか、Windowsデバイスをサテライトとして使用できます。これらの管理対象デバイスをサテライトとして使用する場合は、デバイスがサテライト機能を実行できることを確認してください。

サテライトの役割を実行するWindowsデバイスは、セクション 1.6, 管理対象デバイス要件のリストに表示されたWindows管理対象デバイスの最小要件を満たす必要がありますが、次の例外があります。

  • Windows Embeded XPは、サテライトデバイスとしてサポートされたワークステーションオペレーティングシステムではありません。

  • サテライトデバイスでは、TCPおよびUDPポートを余分に開く必要があります。

次のテーブルは、サテライトデバイスで追加で開く必要があるTCPおよびUDPポートを示します。

表 1-2 サテライトの役割を実行する管理対象デバイスで必要な追加ポート

項目

要件

追加の詳細

ファイアウォール設定:TCPポート

80

ポートが親プライマリサーバで使用されるHTTPポートと同じであることを確認してください。

重要:AdminStudio 9.0 Zenworks Editionの使用を予定している場合、プライマリサーバでポート80を使用する必要があります。

998

プレブートサーバが使用します。

 

2645

CASA認証で使用されます。このポートを開くことで、ZENworks Configuration Managementはファイアウォール外部のデバイスを管理できるようになります。このポートでZENworksサーバと管理対象デバイス上のZENworksエージェント間の通信を常に許可するようにネットワークを設定することをお勧めします。

ファイアウォール設定:UDPポート

67

プロキシDHCPがDHCPサーバと同じデバイスで実行していない場合に使用します。

 

69

イメージングTFTPで使用されますが、各PXEデバイスにランダムなUDPポートを開くため、ファイアウォールを越えては機能しません。

 

997

イメージングサーバがマルチキャストに使用します。

 

4011

プロキシDHCPがDHCPサーバと同じデバイスで実行している場合に使用します。ファイアウォールがプロキシDHCPサービスへのブロードキャストトラフィックを許可するように設定されていることを確認してください。

 

13331

zmgprebootポリシーで使用されますが、各PXEデバイスにランダムなUDPポートを開くため、ファイアウォールを越えては機能しません。

1.2.2 サテライトの役割を実行するLinuxデバイス

現在、ZENworks Configuration ManagementではWindowsデバイスのみを管理できます。ただし、サテライトの役割を実行するのに、管理されないLinuxデバイスを使用できます。

サテライトの役割を実行するLinuxデバイスは、次下の最小要件を満たす必要があります。

表 1-3 サテライトの役割を実行するLinuxデバイスの最小要件

項目

要件

追加の詳細

オペレーティングシステム:サーバ

SLES 10 x86、x86-64 (IntelおよびAMD Opteron*プロセッサ)

SLES 10 SP1/SP2 x86、x86-64

OES Linux 2 SP1 x86、x86-64

 

オペレーティングシステム:ワークステーション

SUSE Linux Enterprise Desktop 10 (SLED 10) SP1/SP2 x86、x86-64

 

ハードウェア

  • プロセッサ: Pentium* IV 2.8GHz 32ビット(x86)および64ビット(x86-64)、または相当するAMDまたはIntelプロセッサ。

  • RAM: 512MB(最小)、2GB(推奨)。

  • ディスク容量: インストールの場合128GB(最小)、実行の場合4GB(推奨)配布する必要のあるコンテンツの量によって、この数値は大きく異なります。

  • ディスプレイ解像度: 1024×768、256色。

 

ホスト名の解決

  • サーバは、DNS(推奨)などの方法を使用して、デバイスのホスト名を解決する必要があります。

  • サーバ名は、名前にアンダースコアを含めないなど、DNSの要件をサポートしている必要があります。要件をサポートしていないと、ZENworksのログインに失敗します。使用できる文字は、文字a~z (大文字と小文字)、数字、およびハイフン(-)です。

    DNSを使用する場合、正しくセットアップしないと、ZENworksの一部の機能が動作しない可能性があります。

 

IPアドレス

  • サーバには、静的なIPアドレスまたは永久にリースされるDHCPアドレスを持つ必要があります。

  • IPアドレスはターゲットサーバのすべてのNICにバインドされる必要があります。

IPアドレスがバインドされていないNICを使用しようとすると、エージェントインストールはハングします。

TCPポート

80

80はTomcatの非セキュアポート用です。

サーバがポート80および443でApacheなどの他のサービスを実行している場合、またはOES2によって使用されている場合、インストールプログラムでは使用する新しいポートを指定するよう求められます。ただし、ポートが親プライマリサーバで使用されるHTTPポートと同じであることを確認する必要があります。

 

998

プレブートサーバが使用します。

 

7628

Adaptive Agentで使用されます。

 

8005

Tomcatでシャットダウン要求のリスンに使用されます。これはローカルポートで、リモートでアクセスできません。

 

8009

Tomcat AJPコネクタで使用されます。

UDPポート

67

プロキシDHCPがDHCPサーバと同じデバイスで実行していない場合に使用します。

 

69

イメージングTFTPで使用されますが、各PXEデバイスにランダムなUDPポートを開くため、ファイアウォールを越えては機能しません。

 

997

イメージングサーバがマルチキャストに使用します。

 

4011

プロキシDHCPがDHCPサーバと同じデバイスで実行している場合に使用します。ファイアウォールがプロキシDHCPサービスへのブロードキャストトラフィックを許可するように設定されていることを確認してください。

 

13331

zmgprebootポリシーで使用されますが、各PXEデバイスにランダムなUDPポートを開くため、ファイアウォールを越えては機能しません。

仮想マシン環境

ZENworks Configuration Managementサーバソフトウェアは、次の仮想マシン環境でインストールできます。

  • VMware

  • XEN