8.2 インベントリカスタムレポートの使用

ZENworksコントロールセンターを使用すると、管理ゾーン内のインベントリを分析するために使用できるカスタムレポートを作成して実行できます。詳細は次を参照してください。

8.2.1 利用可能なカスタムレポート

ZENworksコントロールセンターには、管理ゾーン内のインベントリを分析するために使用できる複数の事前定義済みレポートが含まれます。これらのレポートは機能別にフォルダにグループ分けされます。利用可能フォルダおよびレポートは次のとおりです。

  • ハードウェアコンポーネント(フォルダ): BIOSおよびシステムの詳細など、ハードウェアコンポーネントにフォーカスしたレポート。

    • BIOSおよびシステム詳細: 現在のシステムすべてのBIOS詳細を表示します。

    • 最近6ヶ月内に追加または削除されたハードウェア: 管理ゾーン内のハードウェアコンポーネントをリストし、最近6ヶ月内に追加または削除された数を表示します。

    • 最近30日以内に追加されたUSBデバイス: 最近30日以内にUSBデバイスが追加されたワークステーションを表示します。

    • 最近30日以内にメモリが削除されたワークステーション: 最近30日以内にメモリモジュールが削除されたワークステーションを表示します。

  • ローカル製品の作成(フォルダ): ローカルソフトウェア製品を作成するために使用できるソフトウェアファイルにフォーカスしたレポート。ローカルソフトウェア製品の詳細については、セクション 6.0, ローカルソフトウェア製品の作成を参照してください。

    • マシンによるソフトウェアファイル: 各マシン上のソフトウェアファイルを表示します。このレポートを使用してローカルソフトウェア製品を作成できます。

    • 固有のソフトウェアファイル: ソフトウェアファイルをVersion Resource Block (VRB)データと一緒に表示します。このレポートを使用してローカルソフトウェア製品を作成できます。

  • ソフトウェアアプリケーション(フォルダ): 指定した期間内にいくつのアプリケーションが追加されたかなど、ソフトウェアアプリケーションにフォーカスしたレポート。

    • 最近30日以内に追加されたSWアプリケーション(製品ごと): 最近30日以内に追加された製品ごとにグループ化されたソフトウェアアプリケーションを表示します。

    • 最近30日以内に追加されたSWアプリケーション(ワークステーションごと): 最近30日以内に追加されたワークステーションごとにグループ化されたソフトウェアアプリケーションを表示します。

    • 最近30日以内に削除されたSWアプリケーション(製品ごと): 最近30日以内に削除された製品ごとにグループ化されたソフトウェアアプリケーションを表示します。

    • 最近30日以内に削除されたSWアプリケーション(ワークステーションごと): 最近30日以内に削除されたワークステーションごとにグループ化されたソフトウェアアプリケーションを表示します。

    • アンチウィルスソフトウェアを備えたワークステーション: アンチウィルスソフトウェアがインストールされているWindowsワークステーション(削除済みとしてマークされていない)を表示します。

    • 疑いのあるソフトウェアがインストールされているワークステーション: 疑いのあるソフトウェアがインストールされているワークステーションを表示します。

    • アンチウィルスソフトウェアを備えていないワークステーション: アンチウィルスソフトウェアがインストールされていないWindowsワークステーション(削除済みとしてマークされていない)を表示します。

  • システム(フォルダ): 指定した期間内に追加されたシステムの数など、システム詳細にフォーカスしたレポート。

    • 仮想マシンのホスト: 仮想マシンをホストしているシステムを表示します。

    • 最近90日以内に追加されたシステム: 最近90日以内にインベントリデータベースに追加されたシステム(Windows、UNIX*/Linux*)を表示します。

    • 最近90日以内に削除されたシステム: 最近90日以内に削除されたシステム(Windows、UNIX/Linux)を表示します。

    • 90日間の結果をロードしていないシステム: 削除済みとマークされていない、90日間のスキャン結果をロードしていないシステム(Windows、UNIX/Linux)を表示します。

    • 空き容量が100MB未満のシステム: 削除済みでなく、空きディスク容量が100MB未満のシステム(Windows、UNIX/Linux)を表示します。

    • メモリが128MB未満のシステム: 削除済みでなく、合計メモリが128MB未満のシステム(Windows、UNIX/Linux)を表示します。

    • 仮想マシン: 管理ゾーン内の仮想マシンを表示します。

8.2.2 カスタムレポートの実行

  1. ZENworksコントロールセンターで、[レポート]をクリックします。

  2. [インベントリカスタムレポート]パネルで、実行したいレポートを含むフォルダをクリックします。

    各フォルダ内のレポートの数が[レポートカウント]カラムに表示されます。

  3. レポートをクリックします。

  4. 左隅の[実行]をクリックします。

    [レポート]ページで、レポートのさまざまなリンクをクリックして追加情報を表示します。レポートは、それに対応するリンクをクリックして、Excel、CSV、またはPDF形式でエクスポートできます。

8.2.3 カスタムレポートの作成

  1. ZENworksコントロールセンターで、[レポート]をクリックします。

  2. [インベントリカスタムレポート]パネルで、レポートを保存するフォルダをクリックするか、または[新規]をクリックしてフォルダ名を指定し、[OK]をクリックして新しいフォルダを作成します。

  3. 新規]をクリックします。

  4. 名前]フィールドで名前を指定します。

  5. レポートタイプを選択します。タイプは次のとおりです。

    • デバイス

    • ソフトウェアアプリケーション

    • ソフトウェアファイル

    • ハードウェアコンポーネント

    • ライセンス管理

  6. レポートのフォーカスを選択します。オプションは次のとおりです。

    • 基本デバイス属性

    • 製品フィルタリング

    • ファイルフィルタリング

    • 履歴

  7. 続行]をクリックします。

  8. 次のフィールドに入力します。

    名前: レポート名を指定します。

    フォルダ: レポートを保存するフォルダを選択します。

    説明: レポートの説明を指定します。

    タイプ: このフィールドは表示専用です。選択したレポートタイプが表示されます。

    列: 左側にあるリストからレポートに含めるデータを選択します。矢印アイコンを使用して、選択したデータを右側のリストに移動します。複数のオプションを同時に選択するには、<Ctrl>キーを押しながらクリックします。上下アイコンを使用してデータの表示方法を配列します。

    基準: ファイル基準を[フィールド]、[オペレータ]、および[]フィールドで選択します。フィルタを追加するには[+]アイコンを使用します。フィルタを削除するには[-]アイコンを使用します。[OR]または[AND]をクリックして、2つのオペレータを切り替えます。

    サマリ条件: サマリフィルタ条件を[フィールド]、[オペレータ]、および[]フィールドで選択します。フィルタを追加するには[+]アイコンを使用します。フィルタを削除するには[-]アイコンを使用します。[OR]または[AND]をクリックして、2つのオペレータを切り替えます。

  9. 保存]をクリックします。

8.2.4 カスタムレポートのスケジュールと通知の送信

レポートを自動的に実行して、レポートが準備できたら通知を指定したユーザに送信するようにスケジュールすることができます。レポートをスケジュールして通知を設定するには、次の手順に従います。

  1. ZENworksコントロールセンターで、[レポート]をクリックします。

  2. [インベントリカスタムレポート]パネルで、スケジュールしたいレポートを含むフォルダをクリックします。

  3. スケジュール設定したいレポートをクリックします。

  4. スケジュール/通知]をクリックします。

  5. 次のフィールドに入力します:

    開始日: カレンダアイコンをクリックして、日付を指定します。

    頻度: 通知を送信する頻度を選択します。年、月、週、日、一度、またはなし。

    出力: レポートを保存するか、レポートの準備ができたことを知らせる電子メール通知を送信するか、または両方を選択します。結果を保存するか、または一致したレコードが検出されたときにのみ通知を送信するかを選択することもできます。電子メールアドレスの設定の詳細については、セクション 8.2.5, 電子メールアドレスの設定を参照してください。

    最大レコード: 保存するレコードの最大数を指定します。

  6. 送信]をクリックします。

8.2.5 電子メールアドレスの設定

カスタムレポートが実行されたときに選択したユーザに通知を送信できます。これを行うには、通知先の電子メールアドレスをZENworksコントロールセンターにインポートする必要があります。通知の送信の詳細については、セクション 8.2.4, カスタムレポートのスケジュールと通知の送信を参照してください。

[設定]ページの[電子メールアドレス]パネルでは、レポート定義で設定されているように、カスタムレポートの準備ができたら通知を送信するのに使用する電子メールアドレスをインポートできます。以前にインポートした電子メールアドレスは、ユーザの名前と一緒にパネルに一覧表示されています。

電子メールアドレスをインポートするには、次の手順に従います。

  1. ZENworksコントロールセンターで、[環境設定]をクリックします。

  2. [アセットインベントリ]タブをクリックします。

  3. [電子メールアドレス]パネルで、[アクション]>[電子メールアドレスの管理]をクリックします。

  4. インポート元]フィールドで、[インベントリデータ]または[カンマ区切りファイル]のいずれかを選択します。

    インベントリデータ]を選択した場合は、インベントリスキャンで検出された電子メールアドレスがインポートされます。

    カンマ区切りファイル]を選択した場合は、[電子メールアドレスファイル]フィールドにファイルの場所を指定します。

  5. インポート]をクリックします。

  6. 閉じる]をクリックします。

すべての電子メール情報を削除するには、次の手順に従います。

  1. ZENworksコントロールセンターで、[環境設定]をクリックします。

  2. [電子メールアドレス]パネルで、[アクション]>[電子メールアドレスの管理]をクリックします。

  3. 削除]をクリックします。

  4. OK]をクリックします。

    すべての電子メール情報が削除されます。

8.2.6 カスタムレポートの編集

  1. ZENworksコントロールセンターで、[レポート]をクリックします。

  2. [インベントリカスタムレポート]パネルで、編集したいレポートを含むフォルダをクリックします。

  3. レポートをクリックします。

  4. 左隅の[編集]をクリックします。

  5. 次のフィールドを編集します。

    名前: レポートの名前。

    フォルダ: レポートを保存するフォルダです。

    説明: レポートの説明です。

    タイプ: このフィールドは表示専用です。選択したレポートタイプが表示されます。

    列: 左側にあるリストからレポートに含めるデータを選択します。矢印アイコンを使用して、強調表示された選択データを右側のリストに移動します。複数のオプションを同時に選択するには、<Ctrl>キーを押しながらクリックします。上下アイコンを使用してデータの表示方法を配列します。

    基準: ファイル基準を[フィールド]、[オペレータ]、および[]フィールドで選択します。フィルタを追加するには[+]アイコンを使用します。フィルタを削除するには[-]アイコンを使用します。[OR]または[AND]をクリックして、2つのオペレータを切り替えます。

    サマリ条件: サマリフィルタ条件を[フィールド]、[オペレータ]、および[]フィールドで選択します。フィルタを追加するには[+]アイコンを使用します。フィルタを削除するには[-]アイコンを使用します。[OR]または[AND]をクリックして、2つのオペレータを切り替えます。

  6. 保存]をクリックします。

8.2.7 カスタムレポートの移動

  1. ZENworksコントロールセンターで、[レポート]をクリックします。

  2. [インベントリカスタムレポート]パネルで、移動したいレポートを含むフォルダをクリックします。

  3. 移動するレポートを選択します。

  4. [編集]>[移動]の順にクリックします。

  5. 新しいフォルダの場所を選択します。

  6. OK]をクリックします。

8.2.8 カスタムレポートまたはフォルダの削除

警告:ローカル製品作成]フォルダにあるレポートを削除すると、ローカルソフトウェア製品を作成できなくなります。

カスタムレポートを削除するには、次の手順に従います。

  1. ZENworksコントロールセンターで、[レポート]をクリックします。

  2. [インベントリカスタムレポート]パネルで、削除したいレポートを含むフォルダをクリックします。

  3. 削除するレポートを選択します。

  4. 削除]をクリックします。

フォルダを削除するには、次の手順に従います。

  1. ZENworksコントロールセンターで、[レポート]をクリックします。

  2. [インベントリカスタムレポート]パネルで、削除したいフォルダをクリックします。

  3. 削除]をクリックします。

メモ:フォルダを削除すると、そのフォルダ内のすべてのレポートが削除されます。

8.2.9 日付およびタイトルでのスケジュールレポートの表示

スケジュールごとに実行されるレポートはデータベースに保存されます。これらのレポートはタイトルまたは日付で参照できます。レポートのスケジュール設定の詳細については、セクション 8.2.4, カスタムレポートのスケジュールと通知の送信を参照してください。

スケジュールレポートを日付またはタイトルで表示するには、次の手順に従います。

  1. ZENworksコントロールセンターで、[レポート]をクリックします。

  2. [インベントリカスタムレポート]パネルで次のいずれか1つをクリックします。

    • [アクション]>[スケジュール済みレポートの結果を日付ごとに表示]

    • [アクション]>[スケジュール済みレポートの結果をタイトルごとに表示]

    [グループごとのスケジュール済みレポート]ページが開き、日付またはタイトルでグループ化された保存済みのスケジュール済みカスタムレポートとレポート件数が表示されます。日付またはタイトルをクリックして、レポートの選択や表示ができる[スケジュール済みレポート]ページを開きます。レポートのグループを削除するには、グループを選択して[削除]をクリックします。

8.2.10 新しいレポート定義のインポート

レポートをZENworks Asset Management 7.5で定義した場合は、ZENworksコントロールセンターにインポートできます。ZENworksコントロールセンターによってエクスポートされたレポートを再インポートすることもできます。インポートには、事前定義したXMLフォーマットが必要です。

レポート定義をインポートするには、次の手順に従います。

  1. ZENworksコントロールセンターで、[レポート]をクリックします。

  2. [インベントリカスタムレポート]パネルで、[アクション]>[新規レポート定義のインポート]の順にクリックします。

  3. クエリインポートファイル]フィールドにファイルを指定するか、または[参照]をクリックして検索します。

  4. インポート]をクリックします。