6.2 強制的なベースラインの使用

[Device Group Patches(デバイスグループパッチ)]ページの[アクション]パネルでは、強制的なベースラインパッチに関するさまざまなアクションを実行することができます。また、[アクション]メニューオプションは、グループ全体で一貫した同じ方法でパッチを管理および展開する際にも役立ちます。次の図は、強制的なベースラインを使用する際に役立つさまざまなメニューオプションを示しています。

図 6-2 [アクション]メニュー項目

次のセクションでは、強制的なベースラインについて詳しく説明します。

6.2.1 強制的なベースラインの割り当てまたは管理

強制的なベースラインはグループにのみ適用することができ、各グループには1つの強制的なベースラインのみ適用可能です。ただし、1つのデバイスは複数グループのメンバーになることができるため、それぞれに異なる強制的なベースラインを適用できます。

強制的なベースラインを作成または管理する

  1. 左パネルの[デバイス]タブをクリックします。

    次の図に示すように、各デバイスタイプのルートフォルダが表示されたページが表示されます。

    各デバイスタイプのルートフォルダ

    サーバ]フォルダはすべての管理対象サーバのルートフォルダであり、[ワークステーション]フォルダはネットワーク内のすべての管理対象ワークステーションのルートフォルダです。

  2. サーバ]または[ワークステーション]リンクをクリックします。

    オペレーティングシステムに基づいて分類されたサーバまたはワークステーショングループのリストが表示されます。次の図は、サーバグループのリストの例を示しています。

    サーバグループのリスト
  3. [サーバ]または[ワークステーション]ページ(この場合は[サーバ]ページ)で任意のグループを選択します。

    グループの一般的な詳細とグループ内のメンバーを示したページが表示されます。次の図は、[Windows Server 2003]という動的サーバグループを選択したときに表示されるページを示しています。

    Windows Server 2003の一般詳細
  4. 必要なパッチを選択して、[アクション]メニューから[ベースラインに割り当て]オプションを選択します。パッチの横にアイコンが表示され、ベースラインに割り当てられたことが示されます。

パッチがベースラインに割り当てられた後、次のプロセスが実行されます。

  1. ZENworks®サーバは、グループ内のすべてのデバイスに対して自動的にDiscover Applicable Updatesタスクをスケジュールします。

  2. 数時間ごとに、ZENworksサーバはDAUタスクの結果によってどのデバイスが該当し、コンプライアンスから外れているかを判別します(ベースラインに追加されたパッチに基づく)。

  3. ベースラインの定義に従って、必要なバンドルが直ちに各デバイスに展開されます。

  4. パッチの展開後、デバイスをパッチ適用済みとして検出させるには、デバイスを再起動する必要があります。

    メモ:ベースラインの機能では、パッチ適用済みのデバイスは自動再起動されません。

6.2.2 強制的なベースラインの削除

  1. 左のパネルの[デバイス]タブをクリックして[デバイス]ページを表示し、デバイスの各タイプのルートフォルダを表示します。

    各デバイスタイプのルートフォルダ

    サーバ]フォルダはすべての管理対象サーバのルートフォルダであり、[ワークステーション]フォルダはネットワーク内のすべての管理対象ワークステーションのルートフォルダです。

  2. サーバ]または[ワークステーション]リンクをクリックします。

    オペレーティングシステムに基づいて分類されたサーバまたはワークステーショングループのリストが表示されます。次の図は、サーバグループのリストの例を示しています。

    サーバグループのリスト
  3. [サーバ]または[ワークステーション]ページ(この場合は[サーバ]ページ)で任意のグループを選択します。

    グループの一般的な詳細とグループ内のメンバーを示したページが表示されます。次の図は、[Windows Server 2003]という動的サーバグループを選択したときに表示されるページを示しています。

    Windows Server 2003の一般詳細
  4. 強制的なベースライン項目(ベースラインに割り当てられたパッチ)を選択して、[アクション]メニューから[ベースラインから削除]オプションを選択します。

    ベースラインからパッチが削除されます。

メモ:ベースラインから削除]オプションは、パッチがベースラインに追加されている場合にのみ有効になります。

6.2.3 [更新キャッシュ]の使用

アクション]メニューのオプション[更新キャッシュ](図 6-2を参照)を使用すると、選択したパッチに関連するバンドルのダウンロード処理を開始してZENworksサーバにキャッシュします。

メモ:ターゲットデバイスにバンドルをインストールする前に、改善バンドルをキャッシュしておく必要があります。

パッチデータのキャッシュを更新するには、次の手順に従います。

  1. パッチ]リストで、1つまたは複数のパッチを選択します。

  2. アクション]メニューで[更新キャッシュ]をクリックします。

    アイコンが アイコンはダウンロード処理が開始されたことを示します に変わります。ダウンロード処理中、アイコンは Icon indicates that download is in progress に変わります。キャッシングが完了すると、パッチアイコンの色が青に変わります。これはパッチの改善の展開準備が整っていることを示します。