3.7 Windows VistaデバイスまたはWindows Server 2008デバイス上のユーザへのローミングプロファイルポリシーの割り当て

ローミングプロファイルポリシーがWindows VistaデバイスまたはWindows Server 2008デバイス上のユーザに割り当てられた場合、ユーザプロファイルには他のデバイスにプロファイルをロードする許可を持たないレジストリハイブが含まれるためポリシーは失敗します。

共有された場所にデフォルトのプロファイルがすでに存在する場合は、ステップ 3から始めてください。デフォルトのプロファイルがまだ存在しない場合は、ステップ 1から始めてください。

Windows VistaデバイスまたはWindows 2008デバイス上のユーザにローミングプロファイルポリシーを割り当てる前に次の操作を行ってください。

  1. 共有された場所にデフォルトのプロファイルフォルダを作成します。

    デフォルトのプロファイルフォルダの作成に関する詳細については、セクション 3.7.1, 共有された場所でデフォルトのプロファイルフォルダを作成を参照してください。

  2. Windows VistaデバイスまたはWindows 2008デバイスのデフォルトのプロファイルを、共有された場所にあるデフォルトのプロファイルフォルダにコピーします。

    共有された場所にデフォルトのプロファイルをコピーする詳細については、セクション 3.7.2, デフォルトのプロファイルをWindows VistaデバイスまたはWindows 2008デバイスから共有された場所のデフォルトのプロファイルフォルダにコピーを参照してください。

  3. デフォルトのプロファイルのレジストリハイブ許可を設定します。

    レジストリハイブ許可の設定の詳細については、セクション 3.7.3, デフォルトのプロファイルレジストリハイブの許可を設定を参照してください。

  4. デフォルトのプロファイルをユーザフォルダにコピーします。

    デフォルトのプロファイルをユーザフォルダにコピーする詳細については、セクション 3.7.4, ユーザフォルダへのデフォルトプロファイルのコピーを参照してください。

3.7.1 共有された場所でデフォルトのプロファイルフォルダを作成

ユーザプロファイルを格納する場所に応じて、共有された場所にデフォルトのプロファイルフォルダを作成します。次に例を示します。

  • ユーザのホームディレクトリにユーザプロファイルを保存: \\DNS_name_of_Netware _server\sys\profiles\DefaultProfile\Windows NT 6.0 Workstation Profile.V2

  • ユーザプロファイルのパス: \\DNS_name_of_file_ server\profiles\DefaultProfile.V2

3.7.2 デフォルトのプロファイルをWindows VistaデバイスまたはWindows 2008デバイスから共有された場所のデフォルトのプロファイルフォルダにコピー

デフォルトのプロファイルとしてコピーするユーザプロファイルがすでにデバイスに存在することを確認します。必要なプロファイルが利用可能でない場合は、新しいユーザアカウントを作成し、その新しいアカウント情報でデバイスにログインしてプロファイルを作成します。

共有された場所のデフォルトのプロファイルフォルダにデフォルトのプロファイルをコピーするには、次の手順に従います。

  1. 管理者としてデバイスにログインします。

  2. コンピュータ]を右クリックし、[プロパティ]>[システムの詳細設定]の順にクリックします。

  3. [ユーザプロファイル]セクションで[設定]をクリックします。

  4. デバイス上のプロファイルを選択してデフォルトのプロファイルとして保存します。

  5. [コピー先]をクリックします。

  6. セクション 3.7.1, 共有された場所でデフォルトのプロファイルフォルダを作成で作成したデフォルトのプロファイルフォルダを参照して選択します。

  7. [使用を許可するユーザ/グループ]セクションの[変更]をクリックします。

  8. 許可を提供するために[Enter the object name to select(選択するオブジェクト名を入力してください)]オプションの[Everyone]を指定し、[OK]をクリックします。

  9. OK]をクリックして共有された場所にプロファイルをコピーし、[OK]をクリックします。

  10. OK]をクリックします。

3.7.3 デフォルトのプロファイルレジストリハイブの許可を設定

  1. 共有された場所で、regeditを実行し、レジストリエディタを開きます。

    共有された場所がNetware®またはLinuxデバイス上にある場合は、Windowsデバイスから場所をマッピングし、Windowsデバイス上でレジストリエディタを開きます。

  2. HKEY_USERSを選択し、[ファイル]>[ハイブの読み込み]の順にクリックします。

  3. セクション 3.7.1, 共有された場所でデフォルトのプロファイルフォルダを作成で作成されたデフォルトのプロファイルフォルダからNTUSER.DATファイルを開きます。

    NTUSER.DATファイルは非表示になっている場合があります。ファイルを表示にするには、次の手順に従います。

    1. Windowsエクスプローラでデフォルトのプロファイルフォルダを開きます。

    2. ツール]>[フォルダオプション][表示]の順にクリックします。

    3. Hide protected operating system files(保護されたオペレーティングシステムファイルを表示しない)]を選択解除します。

  4. [Load Hive(ハイブの読み込み)]ダイアログボックスで、ハイブのキー名を指定します。たとえば、「Vista」の場合を考えてみます。

  5. Vistaハイブを右クリックし、[Permissions(許可)]をクリックします。

  6. 次のグループまたはユーザ名がフル制御の許可を持っていることを確認します。

    • 管理者

    • SYSTEM

    • ユーザ

  7. 詳細]をクリックします。

  8. Replace permission entries on all child objects with entries shown here that apply to child objects(すべての子オブジェクトにある許可エントリを、子オブジェクトに適用する、ここに表示されているエントリで置き換える)]オプションを選択し、[OK]をクリックして[はい]を選択します。

  9. OK]をクリックします。

  10. ハイブを確実にアンロードしてください。ハイブをアンロードするには、作成したVistaレジストリハイブを選択し、 > [ファイル]>[ハイブのアンロード]の順にクリックします。

3.7.4 ユーザフォルダへのデフォルトプロファイルのコピー

ユーザにローミングプロファイルポリシーを割り当てる前にユーザフォルダにデフォルトのプロファイルをコピーしてください。保存されたユーザプロファイルに応じて、次のフォルダを使用します。

  • ユーザのホームディレクトリにユーザプロファイルを保存: \\DNS_name_of_Netware _machine\sys\profiles\Username\Windows NT 6.0 Workstation Profile.V2

  • ユーザプロファイルのパス: \\DNS_name_of_file_server\profiles\Username.V2