A.3 アクション - マルチキャストイメージセット

アクセスしたダイアログボックスに基づいて、新しいマルチキャストイメージセットアクションを現在のバンドルのプレブートアクションに追加するか、既存のイメージングスクリプトセットを編集できます。

マルチキャストイメージセットバンドルは、以前にデバイスから取得されイメージングサーバに保存されているイメージを使用します。イメージは、デバイスごとに別々に送信される代わりに、複数のデバイスに同時に送信され、デバイスに再イメージ処理が行われるので、ネットワーク回線容量の使用量が節約されます。たとえば、マルチキャストセッションに10個のデバイスが含まれ、イメージのサイズが3GBの場合、10個すべてのデバイスにイメージ処理を行う際に発生するネットワークトラフィックは3GBになります。マルチキャストを使用しない場合、ネットワークには30GBのネットワークトラフィックが発生してしまいます。

マルチキャストを正しく機能させるには、ネットワーク上のすべてのルータおよびスイッチでマルチキャスト機能を設定する必要があります。この設定を怠ると、マルチキャストパケットが正しくルーティングされない場合があります。

1つのマルチキャストセッションは、マルチキャストセッションセットバンドルに割り当てられた、ブート中(ジョイン中)のすべてのクライアント(デバイス)から構成されますが、ブート処理を完了するには開始トリガを待つ必要があります。つまり、デバイスのブート処理は、いずれかのトリガが検出されるまで保留できます。トリガとして、経過時間またはクライアントエントリ数を指定します。

セッションが開始すると、このバンドルに割り当てられた他のブート中のデバイスはこのセッションに含まれることはありませんが、次のセッションがトリガされる際にその中に含まれます。

マルチキャストセッションをいつ起動するかの決定に使用できるトリガ2種類(経過時間またはジョイン中のクライアント数)あります。最初に条件に達したトリガがセッションを開始します。これらのトリガは、ジョイン中の複数のクライアントにスケールメリットを求めるけれども、セッションを長い間待機状態にしたくない場合に役立ちます。

アクションの追加/編集 - マルチキャストイメージセット

A.3.1 マルチキャストイメージセットの追加

  1. アクション名]フィールドでマルチキャスト名を指定します。

  2. マルチキャストセッションを起動するために必要なクライアント数を指定します。

  3. クライアント接続数が指定数に満たない場合に、マルチキャストセッションの開始を待機する時間を指定します。

  4. マルチキャストセッションに含める項目]フィールドで、必要に応じて、次のことを行います。

    • イメージを追加するには、[イメージの追加]をクリックして、イメージファイルを参照および選択します。

    • アプリケーションを追加するには、[アプリケーションの追加]をクリックして、アプリケーションファイルを参照および選択します。

    • 既存のエントリを編集するには、エントリを選択して、[編集]をクリックします。

    • 上へ移動]および[下へ移動]ボタンを使用して、リスト項目の実行順序を変更します。

    • エントリを削除するには、エントリを選択して、[削除]をクリックします。一度に複数の項目を選択して削除できます。

  5. OK]をクリックして、新しいマルチキャストアクションを作成します。

A.3.2 マルチキャストイメージセットの編集

  1. アクション名]フィールドで、必要に応じて既存の名前を編集します。

  2. 必要な場合、マルチキャストセッションの起動に必要なクライアント数を変更します。

  3. 必要な場合、クライアント接続数が指定数に満たない場合のマルチキャストセッションの開始を待機する時間を編集します。

  4. 必要な場合、[マルチキャストセッションに含める項目]フィールドを編集します。

    項目を追加または削除、既存の項目を編集、または実行順序を変更できます。

  5. OK]をクリックし、変更を保存します。