J.2 プレブートサービスおよびイメージングサービスのトラブルシューティング
このセクションでは、ZENworks 10 Configuration Managementプレブートサービスとイメージングを使用する際に発生する可能性のある問題に対する解決策について説明します。
イメージを復元した後、Windows Vistaの再起動後にエラーメッセージが表示される
ソース:
ZENworks 10 Configuration Management、プレブートサービスとイメージング
アクション:
次を実行します。
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イメージを取得する前に、bcdeditユーティリティを使用してブート設定を変更します。MS DOSプロンプトに、次の順番でコマンドを入力します。
bcdedit /set {bootmgr} device boot
bcdedit /set {default} device boot
bcdedit /set {default} osdevice boot
bcdeditユーティリティは、修復コンソール(Windows VistaのインストールCDから起動)からも起動できます。
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イメージの復元後、Windows Vista CDを挿入し、指示に従います。
デバイスのイメージを取得するイメージング操作が失敗しても、ZENworksサーバがイメージファイルへの書き込み続ける
ソース:
ZENworks 10 Configuration Management、プレブートサービスとイメージング
説明:
管理対象デバイスでイメージを取得するイメージング操作が失敗しても、ZENworksサーバは次のエラーメッセージを伴ってイメージファイルへの書き込み続けます。
bad cluster chain, run chkdsk.exe
その結果、イメージファイルのサイズが大きくなってしまいます。
アクション:
再度イメージを取得する前に、管理対象デバイス上でchkdsk.exeを実行します。
ZENworksのダウンロードページからダウンロードしたイメージングツールが指定したドライブにインストールされない
ソース:
ZENworks 10 Configuration Management、プレブートサービスとイメージング
考えられる原因:
ZENworksのダウンロードページ()からダウンロードされたイメージングツールは、ディスク容量が最大のドライブにデフォルトでインストールされます。
アクション:
デバイス上の特定のドライブにイメージングツールをインストールするには、コマンドプロンプトに次のコマンドを入力します。
msiexec -i novell-zenworks-zmgexplorer-10.2.0.xxxx.msi TARGETDIR:"complete_path_of_the_target_directory"
たとえば、イメージングツールをダウンロードしてc:\program filesにインストールする場合は、次のコマンドを使用します。
msiexec -i novell-zenworks-zmgexplorer-10.2.0.xxxx.msi TARGETDIR:"C:\Program Files"
イメージを取得したり、管理対象デバイスにイメージングバンドルを適用したりする際に、サテライト上のイメージファイルを参照できない
ソース:
ZENworks 10 Configuration Management、プレブートサービスとイメージング
説明:
イメージを取得したり、管理対象デバイスにイメージングバンドルを適用したりする際に、サテライト上のイメージファイルを参照できない場合は、デバイスのメッセージログ([ZENworksコントロールセンター>[]タブ>[]または[]の順に選択し、目的のデバイスをクリックして[])を調べ、次のメッセージをチェックします。
Could not start ZenHttpServer - Port 80 is already in use.
考えられる原因:
ポートが使用されているため、HTTPサーバがブロックされています。
アクション:
次を実行します。
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サテライトが使用するポート番号を次のように変更します。
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ZENworksコントロールセンターで、[]タブをクリックします。
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[サーバの階層]パネルで、変更が必要なポート番号のサテライトの横にあるチェックボックスを選択します。
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[]>[]の順にクリックします。
[サテライトサーバの設定]ダイアログボックスが表示されます。
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[]フィールドで、新しいポート番号を指定します。
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[]をクリックします。
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ステップ 1.dで指定したポート上で管理対象デバイスが実行中であることを確認してください。
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管理対象デバイスで、http://localhost:port_numberのアドレスを使用してWebブラウザを開きます。
Novell ZENworksコンテンツサーバのバージョンを含むメッセージが表示されます。
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(条件による)ZENworksコンテンツサーバのバージョンが表示されない場合は、ZENworks Adaptive Agentまたは管理対象デバイスを再起動します。
プライマリサーバ上のイメージディレクトリに保存されているZENworksイメージがセカンダリサーバまたはサテライト上に複製されない
ソース:
ZENworks 10 Configuration Management、プレブートサービスとイメージング
説明:
Windowsプライマリサーバの%ZENWORKS_HOME%\work\content-repo\imagesおよびLinuxプライマリサーバの/var/opt/novell/zenworks/content-repo/imagesに保存されているZENworksイメージが、セカンダリサーバまたはサテライトに複製されません。
アクション:
なし.
ZENworksイメージング用の開発ログはどのように生成しますか。
ソース:
ZENworks 10 Configuration Management、プレブートサービスとイメージング
アクション:
イメージング操作を実行する前に、ZENworksイメージング保守モードで次の環境変数を設定します。
export DEVELOPER_LOG=a
imglogファイルは/の中に作成されます。
メモ:ログファイルは、デバイスが再起動されるまでしか利用できません。ログファイルを保持するには、ファイルをFTPサーバにアップロードする必要があります。
ZENworksイメージングから特定のパーティションを除外するには?
ソース:
ZENworks 10 Configuration Management、プレブートサービスとイメージング
アクション:
イメージング操作を実行する前に、ZENworksイメージング保守モードで次の環境変数を設定します。
export Exclude_DEVICE=partition_name
自動モードでZENworksサードパーティのイメージングが再起動しないようにするには?
ソース:
ZENworks 10 Configuration Management、プレブートサービスとイメージング
アクション:
ZENworksサードパーティのイメージング操作が自動モードで実行されると、デバイスが自動的に再起動されます。worktodolog.txt またはworktododebug.txtファイルを参照する場合は、イメージング操作の最後に<Ctrl>+<R>を押してデバイスが再起動しないようにする必要があります。
LinuxデバイスではImage ExplorerのヘルプがFirefoxで開く
ソース:
ZENworks 10 Configuration Management、プレブートサービスとイメージング
説明:
LinuxでImage Explorerを起動し、[]>[]の順にクリックすると、デフォルトでMozilla* Firefox*ブラウザが開きます。
アクション:
他のHTMビューアを使いたい場合は、ZMGEXP_HELP_BROWSER環境変数を、好みのユーティリティを指すように変更します。
プライベートネットワーク内の管理対象デバイスのZENworksアイコンプロパティページに、サーバのIPアドレスが利用できないと表示される
ソース:
ZENworks 10 Configuration Management、プレブートサービスとイメージング
説明:
プライベートネットワーク内の管理対象デバイスのZENworksアイコンを更新すると、プロパティページにサーバのIPアドレスが利用できないと表示されます。その結果、管理対象デバイスがイメージングサテライトに昇格されない可能性があるか、または管理対象デバイスが、ProxyDHCP対応のイメージングサテライトの場合、デバイスとプライマリサーバの接続が失敗し、デバイスを介したイメージング操作が実行できません。
アクション:
管理対象デバイス上で、operating_system_drive\windows\system32\drivers\etc\hostsファイルを編集し、デバイスの登録先となるプライマリサーバのIPアドレスとDNS名を追加します。
サードパーティのイメージングの配布とツールが、サテライトにすぐに複製されない
ソース:
ZENworks 10 Configuration Management、プレブートサービスとイメージング
説明:
サードパーティイメージングの配布とツールは、イメージングサテライトの役割の設定後、次のZMD更新時にのみ、サテライト上で複製されます。
アクション:
サテライト上でサードパーティイメージングの配布とツールをすぐに複製したい場合は、 アイコンを手動で更新する必要があります。
ソース:
ZENworks 10 Configuration Management、プレブートサービスとイメージング
説明:
ZENworksコントロールセンターでは、イメージの取得中に[サーバとパス情報]ダイアログボックスでイメージファイルを参照して選択しようとすると、次のエラーメッセージが表示されることがあります。
Can't browse the file system on the specified server:
com.novell.zenworks.datamodel.exceptions.
InternalDataModelException: java.rmi.UnknownHostException: server_name.
考えられる原因:
ZENworksコントロールセンターを実行しているデバイスが、[サーバとパス情報]ダイアログボックスの[]オプションで選択したサーバ名をIPアドレスに解決できません。
アクション:
次を実行します。
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ネットワークにDNSサーバがある場合、[サーバとパス情報]ダイアログボックスの[]オプションで選択したサーバのDNSエントリが登録されていることを確認します。
ネットワークにDNSサーバがない場合、ZENworksコントロールセンターを実行しているデバイス上のoperating_system_drive\windows\system32\drivers\etc\hostsファイルを編集して、[サーバとパス情報]ダイアログボックスの[]オプションで選択したサーバのIPアドレスとDNS名を追加します。
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[サーバとパス情報]ダイアログボックスで、イメージファイルをブラウズしてみます。
イメージング自動モードでブートした場合、デバイスが割り当てられたイメージングタスクを取得しないことがある
ソース:
ZENworks 10 Configuration Management、プレブートサービスとイメージング
説明:
デバイスがイメージング自動モードでブートした場合、割り当てられたイメージング作業を取得できません。ただし、ZENworksコントロールセンターのメッセージログには、作業が正常に完了し、割り当てられた作業がクリアされたことが示されます。
アクション:
次を実行します。
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デバイスをイメージング保守モードでブートします。
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bashプロンプトが表示されたら、次のコマンドを実行します。
zisedit taskstate=0
zisedit taskid=0
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ZENworksコントロールセンターで、タスクをもう一度デバイスに割り当てて、デバイスをイメージング自動モードでブートします。
ソース:
ZENworks 10 Configuration Management、プレブートサービスとイメージング
Novell Proxy DHCPサービスが、Windowsイメージングサテライト上で自動的に停止する
ソース:
ZENworks 10 Configuration Management、プレブートサービスとイメージング
説明:
Windowsイメージングサテライト上で、Proxy DHCPサービスを手動で起動すると、次のデバイス更新スケジュール時にサービスが自動的に停止します。
考えられる原因:
Windowsデバイスがイメージング役割を持つサテライトに昇格された際に、PXEサービスが有効化されませんでした。
アクション:
WindowsイメージングサテライトのPXEサービスを有効にします。
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ZENworksコントロールセンターで、[]タブをクリックします。
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[サーバの階層]パネルで、Windowsイメージングサテライトを選択し、次に[]>[]の順にクリックします。
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[]チェックボックスの横の[]リンクをクリックします。
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[イメージング役割の設定]ダイアログボックスで、[]を選択します。
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[]をクリックします。