C.5 マスタプライマリサーバ上の循環依存関係の解決

循環依存関係は、少なくとも2つのサーバが存在し、それらのサーバが互いのマスタプライマリサーバであるときに発生します。

たとえば、2つのサーバ(サーバAとサーバB)が管理ゾーンに存在するとします。ZENworksコントロールセンターで、サーバAを、管理ゾーンレベルでのサーバBのマスタプライマリサーバとして設定します。その後、サーバBを、デバイスレベルまたはフォルダレベルでのサーバAのマスタプライマリサーバとして設定しようとすると、次の循環依存性エラーメッセージが発行されます。

Unable to apply the TFTP Replication settings. Remove the circular dependency for the Master Primary Server. For more information, see the Help.

TFTPレプリケーション設定を成功させるには、TFTPレプリケーション設定時に選択するマスタプライマリサーバに循環依存関係がないようにする必要があります。

循環依存関係が、どのように、ZENworksコントロールセンターの各レベルで発生するかを理解するには、次のセクションをレビューしてください。

C.5.1 管理ゾーンレベルでの循環依存性の解決

管理ゾーンに3つのサーバ(A、B、C)が存在するとします。管理ゾーンレベルでのTFTPレプリケーション設定時に、サーバAを他の2つのサーバのマスタプライマリサーバとして選択します。さらに、デバイスレベルでのサーバAのTFTPレプリケーション設定時には、サーバBをマスタプライマリサーバとして選択します。その結果、次の循環依存関係のエラーメッセージを取得します。

Unable to apply the TFTP Replication settings. Remove the circular dependency for the Master Primary Server. For more information, see the Help.

この循環依存関係の問題を解決するには、管理ゾーンレベルでのTFTPレプリケーション設定の除外サーバリストにサーバBを含めます。これによって、サーバA用のtftpディレクトリの変更内容は、サーバBに複製されませんが、サーバB用のtftpディレクトリの変更内容は、サーバA上に複製されます。

C.5.2 フォルダレベルでの循環依存関係の解決

フォルダXに3つのサーバ(A、B、C)が存在するとします。フォルダレベルでのTFTPレプリケーション設定時に、サーバAを他の2つのサーバのマスタプライマリサーバとして選択します。さらに、デバイスレベルでのサーバAのTFTPレプリケーション設定時には、サーバCをマスタプライマリサーバとして選択します。その結果、次の循環依存関係のエラーメッセージを取得します。

Unable to apply the TFTP Replication settings. Remove the circular dependency for the Master Primary Server. For more information, see the Help.

この循環依存関係の問題を解決するには、フォルダレベルでのTFTPレプリケーション設定の除外サーバリストにサーバCを含めます。これによって、サーバA用のtftpディレクトリの変更内容は、サーバCに複製されませんが、サーバC用のtftpディレクトリの変更内容は、サーバA上に複製されます。

C.5.3 デバイスレベルでの循環依存関係の解決

管理ゾーンに3つのサーバ(A、B、C)が存在するとします。サーバAにデバイスレベルでTFTPレプリケーションを設定する際、サーバBをサーバAのマスタプライマリサーバとして選択します。サーバBにデバイスレベルでTFTPレプリケーション設定する際、サーバAをサーバBのマスタプライマリサーバとして選択します。その結果、次の循環依存関係のエラーメッセージを取得します。

Unable to apply the TFTP Replication settings. Remove the circular dependency for the Master Primary Server. For more information, see the Help.

サーバBのTFTPレプリケーション設定での循環依存関係の問題を解決するには、サーバAをそのマスタプライマリサーバとして選択しないでください。