5.0 トラブルシューティング

以降のセクションでは、Novell® ZENworks® 10 Configuration Managementのリモート管理コンポーネントの使用中に発生する可能性のある状況について説明します。

管理デバイスのスクリーンセーバーを無効にできない

ソース: ZENworks 10 Configuration Managementリモート管理。
説明: リモートコントロールセッションの開始より前に、管理対象サーバでパスワード保護されたスクリーンセーバーがアクティブになっていた場合は、リモートオペレータがユーザデスクトップを参照できるよう、リモート管理サービスがスクリーンセーバーを無効にしようとします。リモートオペレータは、リモート管理ツールバーの[スクリーンセーバーの無効化]アイコンをクリックして、リモートセッション中にスクリーンセーバーを無効にすることもできます。
考えられる原因: リモートセッションがアクティブでないためにスクリーンセーバーが起動しました。
アクション: リモート管理ビューアツールバーの[スクリーンセーバーの無効化]アイコンをクリックします。アイコンを数回クリックしないと無効化されないことがあります。
考えられる原因: Windows Vistaプラットフォームでは、スクリーンセーバーの無効化機能がサポートされていません。
アクション: なし。
考えられる原因: 管理対象デバイスに対して何らかのマウス移動が送信されたことによりスクリーンセーバーが中断されました。
アクション: ZENworksリモート管理ビューアのオプションウィンドウで[マウス移動イベントのブロック]オプションを選択して、マウス移動が管理対象デバイスに送信されないようにします。
考えられる原因: 管理対象デバイスでのスクリーンセーバーの割り込みにより、管理対象デバイスのGINA (Graphical Identification and Authentication )がアクティブになりました。
アクション: 管理対象デバイスにログインし直します。

リモート管理セッションでWindows 2000* Professionalマシンからログオフしてログインし直すと、マシンに設定されている壁紙が復元されない

ソース: ZENworks 10 Configuration Managementリモート管理。
アクション: なし。

極めて低い色品質で実行されている管理対象デバイスでリモートセッションを起動できない

ソース: ZENworks 10 Configuration Managementリモート管理。
説明: 極めて低い色品質(8bpp(bits per pixel)未満)で実行されている管理対象デバイスでは、リモートコントロール、リモートビュー、またはリモート診断セッションを起動できません。
アクション: 次の手順に従って、デバイスの色品質を16bpp以上に上げます。
  1. デスクトップを右クリックします。

  2. プロパティ]をクリックします。

  3. [画面のプロパティ]ウィンドウで、[設定]をクリックします。

  4. 適切な色品質を選択し[OK]をクリックします。

リモート管理ビューアを起動できない

ソース: ZENworks 10 Configuration Managementリモート管理。
考えられる原因: リモート管理ビューアの実行可能ファイルが削除または名前変更されると、リモート管理ビューアを起動できません。
アクション: 最新バージョンのnovell-zenworks-rm-viewer.msihttps://ZENworks_server_IPaddress/zenworks-remote-managementからダウンロードして、リモート管理ビューアを再インストールします。

Windows Vista管理対象デバイスでセッション異常終了が失敗する

ソース: ZENworks 10 Configuration Managementリモート管理。
説明: リモートセッション中に、ユーザがWindows Vista管理対象デバイスでのネットワーク接続を無効にすると、ZENworksはこれを異常終了であると検出できないことがあり、デバイスをロックしなかったり、管理対象デバイス上のユーザをログアウトさせないことがあります。
アクション: なし。

リモート管理リスナがバインドしているポートが管理コンソールのファイアウォールで開けられていないと、リモート管理リスナが管理対象デバイスからのリモートセッション要求を受諾できない

ソース: ZENworks 10 Configuration Managementリモート管理。
アクション: 管理コンソールのファイアウォールでリスナのポートを開けます。

リモート管理コンポーネントの使用中に、トラブルシューティングエラーメッセージが表示される

ソース: ZENworks 10 Configuration Managementリモート管理。
アクション: リモート管理コンポーネントの使用中に表示されたエラーメッセージをトラブルシュートするには、Windows VistaデバイスのWinVNCApp.logファイルとWinVNC.logファイル、または他の管理対象デバイスのWinVNC.logファイルをNovellサポートに送ってください。

ログファイルにアクセスするには、次の手順に従います。

  1. レジストリエディタを開きます。

  2. HKLM\Software\Novell\ZENworks\Remote Management\Agentに移動します。

  3. DebugModeという名前のDWORDを作成し、値に2を設定します。

  4. DebugLevelという名前のDWORDを作成し、16進値にa(10進値の10)を設定します。

  5. リモート管理サービスを再起動します。

次のリモート管理ログファイルが、ZENworks_installation_directory\logsに作成されます。

  • WinVNC.log

  • WinVNCApp.log (Windows Vistaのみ)

ZENworksコントロールセンターを起動するデバイスでのリモート管理デバッグログの有効化方法

ソース: ZENworks 10 Configuration Managementリモート管理。
アクション: このログを有効化するには、Novell Support KnowledgebaseのTID 3418069を参照してください。

Mirrorドライバの新しいバージョンのインストール

ソース: ZENworks 10 Configuration Managementリモート管理。
考えられる原因: ZENworks Adaptive AgentをWindows 2003 64-bitの管理対象デバイスにインストールした場合は、ミラードライバがデバイスにインストールされません。「新しいバージョンのMirageドライバをインストールしてください」というメッセージがZENworksコントロールセンターに記録されます。

デバイスでリモートセッションを実行できますが、パフォーマンスが低下します。

アクション: このメッセージは無視してください。
考えられる原因: Remote Desktop Connection(RDP)を使用してすでに接続済みのデバイスをリモートで制御すると、「新しいバージョンのMirageドライバをインストールしてください」というメッセージがZENworksコントロールセンターに記録されます。

デバイスでリモートセッションを実行できますが、パフォーマンスが低下します。

アクション: このメッセージは無視してください。

管理対象デバイスでセッション用にNovell暗号化方式を初期化できませんでした。管理対象デバイスとこのシステムのUTC時刻が同期していることを確認してください。問題が継続する場合は、Novellテクニカルサービスにお問い合わせください

ソース: ZENworks 10 Configuration Managementリモート管理。
アクション: 管理対象デバイスのアップグレード時または登録時に、次の作業を行ってください。
  1. レジストリにある新規CA証明書のドメイン名を新しい詳細情報で更新します。

    キー: HKLM\Software\Novell\ZENworks

    値: CASubject

  2. 新規ゾーンのCA証明書を、信頼されたルート証明書ストアにインポートします。

  3. 古いゾーンのCA証明書を、信頼されたルート証明書ストアから削除します。

regeditなどのアプリケーションを64ビットの管理対象デバイスからリモート実行経由で起動した場合に、特定のレジストリキーにアクセスできない

ソース: ZENworks 10 Configuration Managementリモート管理。
考えられる原因: 64ビット管理対象デバイスでリモート実行を使用して起動したアプリケーションは、WOW (Windows On Windows)環境で実行されます。
アクション: リモート診断を使用してアプリケーションを起動します。

Windowsデバイスをリモート制御しているときに[画面の消去]オプションが失敗する

ソース: ZENworks 10 Configuration Managementリモート管理。
考えられる原因: Windowsのレガシドライバでは[画面の消去]電源オプションは許可されていません。
アクション: システム固有のグラフィックドライバをインストールする必要があります。

Windows 2000 Professional管理対象デバイスでリモート管理セッションを起動すると、デバイスがリブートする

ソース: ZENworks 10 Configuration Managementリモート管理。
考えられる原因: デバイスにビデオドライバがインストールされていない。
アクション: システム固有のビデオドライバをインストールする必要があります。

Internet Explorer 7ブラウザを使用しているデバイスで、リモート管理ビューアの複数のインスタンスが起動される

ソース: ZENworks 10 Configuration Managementリモート管理。
考えられる原因: Internet Explorer 7ブラウザを使用しているデバイスでリモート管理操作を起動した場合、FlashGetなどのダウンロードアクセラレータが管理コンソールにインストールされているとビューアの複数のインスタンスが起動されます。
アクション: ダウンロードアクセラレータのアドオンを一時的に無効にします。
  1. Internet Explorer 7ブラウザを起動します。

  2. ツール]>[アドオンの管理]の順にクリックします。

  3. アドオンの有効化/無効化]をクリックし、次にダウンロードアクセラレータのアドオンを無効化します。

  4. リモート管理操作を起動します。

アクション: Firefoxブラウザを使用して操作を実行してみてください。

Windows VistaまたはWindows Server 2008*デバイスをリモート制御中、Ctrl-Alt-Delアイコンを使用できない

ソース: ZENworks 10 Configuration Managementリモート管理。
説明: UAC (User Account Control)が無効にされているWindows VistaまたはWindows Server 2008デバイスでリモート制御操作を起動すると、Ctrl-Alt-Delアイコンがグレー表示になります。
アクション: UACを有効にします。

リモート管理スナップインでデフォルトセッションモードが選択されない

ソース: ZENworks 10 Configuration Managementリモート管理。
説明: Internet Explorerを使用してZENworksコントロールセンターを開き、デバイスでリモート管理操作を実行すると、 リモート管理スナップインでデフォルトセッションモードが選択されません。ただし、セッションモードを何も選択しないと、リモートコントロール操作はデフォルトコラボレーションモードで起動され、リモートビュー操作はデフォルトの排他モードで起動されます。
アクション: セッションモードを選択してリモート操作を実行してください。

Internet Explorer 7ブラウザを使用しているWindows Vistaデバイスで、[リモート管理ビューアをインストール]リンクがアクティブのままになる

ソース: ZENworks 10 Configuration Managementリモート管理。
説明: Internet Explorer 7ブラウザを使用しているWindows Vistaデバイスで、ActiveX*コントロールがアクティブになっていないと、[リモート管理ビューア]はインストールに失敗する場合があります。
アクション: Vistaデバイスで次を実行して、ユーザアカウントコントロール(UAC)を有効にします。
  1. [スタート]>[設定]>[コントロールパネル]>[ユーザアカウント]> > [ユーザアカウント]> [Turn User Account Control On or Off(ユーザーアカウント制御On/Off)]の順にクリックします。

  2. Use User Account Control (UAC) to help protect your computer(ユーザーアカウント制御(UAC)を使用してコンピュータを保護する)]をオンにします。

  3. OK]をクリックします。

アクション: UACを有効にしたくない場合は、Windows Vista SP1にアップグレードする必要があります。