1.4 従属バンドル

バンドルについて次のアクションを作成すると、バンドルの従属関係が作成されます。

バンドルの[従属バンドル]ツリーには、バンドルのチェーン情報、および各従属が存在するアクションセットが表示されます。ZENworksコントロールセンターに[従属バンドル]ツリーを表示するには、[バンドル]タブをクリックし、従属バンドルを持つバンドルを1つクリックしてから、[概要]タブの[バンドル従属の表示]リンク([従属バンドル]行)をクリックします。バンドル従属関係を持たないバンドルを選択した場合は、[なし]が[バンドル従属の表示]に代わって表示されます。

詳細情報については、次のセクションを参照してください。

1.4.1 主アプリケーションと依存先アプリケーション

バンドルの従属を処理する場合、主バンドルとは、従属を設定するバンドルです。従属として定義されるバンドルは、依存バンドルと呼ばれます。次の図は、この関係を示しています。アプリケーションAが主バンドルで、アプリケーションB、C、およびDが依存バンドルです。

図 1-1 従属バンドルツリー

主バンドルは、前の例に示すように、依存バンドルを1つ持つこともあれば、複数の依存アプリケーションを持つこともあります。

次の図に示すように、1つのバンドルが主バンドルと依存バンドルの両方になることもできます。アプリケーションAが主バンドルで、アプリケーションB、B1、B2、C、およびDが依存バンドルです。

図 1-2 従属バンドルツリー

前の例で、アプリケーションBはアプリケーションAの依存バンドルの1つです。同時に、アプリケーションBはアプリケーションB1およびアプリケーションB2という2つのバンドルに対する従属も持っています。

1.4.2 バンドルチェーン

バンドルチェーンとは、従属によってリンクされた2つ以上のバンドルです。最も簡単な形式では、次の図に示すように、アプリケーションチェーンは2つのレベルで構成されます。

図 1-3 従属バンドルツリー

ただし、バンドルの従属をネストした場合、バンドルチェーンは拡大して多くのレベルを含むことができます。次の例では、Application AはApplication Bに依存しています。Application Bはさらに、Application B1とApplication B2に依存しています。その結果、Application Aを実行するには、Application CとDのほかに、3つのバンドル(B、B1、B2)がすべて存在しなければなりません。

図 1-4 従属バンドルツリー

場合によっては、次の例のように、1つのバンドルが複数のバンドルチェーンに属していることがあります。アプリケーションDは、アプリケーションAとアプリケーションEの両方に対する依存アプリケーションです。

1.4.3 従属関係を持つバンドルの配布、インストール、および起動

バンドルの従属を設定する場合は、次の点に注意する必要があります。

バンドルの割り当て: 依存バンドルをデバイスまたはユーザに割り当てる必要はありません。ただし、プライマリバンドルが適切に機能するためには、1つ以上のデバイスまたはユーザに割り当てられている必要があります。

配布とインストール: 依存バンドルがユーザのワークステーションにまだ配布またはインストールされていない場合は、ユーザがバンドルを起動またはインストールした時点で、 ZENworks Adaptive Agentにより依存バンドルが配布およびインストールされます。依存バンドルが更新されたか、配布またはインストールに失敗した場合を除き、ZENworks Adaptive Agentが依存バンドルを配布するのは1回のみです。ZENworks Adaptive Agentが依存バンドルを配布またはインストールできない場合(たとえば、ユーザのワークステーションが依存バンドルのシステム要件を満たしていない場合など)、主バンドルは起動またはインストールされません。

アドオンイメージによる配布: イメージアドオンによってバンドルを配布する場合、その依存バンドルをもう1つのイメージアドオンとして含める必要があります。依存バンドルを含めないと、主バンドルの配布に失敗します。

切断されているワークステーションへの配布: 接続解除されたワークステーションの場合、接続解除状態になる前に、バンドルをワークステーションに強制キャッシュする必要があります。バンドルをワークステーションにキャッシュした後で依存バンドルを変更した場合は、バンドルの再キャッシュを強制的に実行するために、主バンドルのバージョン番号を更新する必要があります。

起動: ZENworks Adaptive Agentは、バンドルが起動されるたびに、依存バンドルに定義されているすべての起動処理(ほかのアクションなど)を実行します。

メモ:依存するバンドルに再起動/シャットダウンアクションがないことを確認します。