組み込みのSybase SQL Anywhereデータベースは、ローカルマシンまたはネットワークロケーションのディレクトリにバックアップできます。
コマンドプロンプトで次のコマンドを入力して、ZENworksの管理者名およびパスワードを保存します。
zman admin-store-credential administrator
アカウント情報を保存しない場合、各zmanコマンドのZENworksの管理者名およびパスワードを入力する必要があります。
組み込みのSybase SQL Anywhereデータベースを直ちにバックアップしたり、特定の時間に実行するようバックアップをスケジュールすることができます。組み込みのSybase SQL Anywhereデータベースをすぐにバックアップするには、ステップ 2に進みます。特定の時間に実行するようバックアップをスケジュールするには、ステップ 3に進んでください。
組み込みのSybase SQL Anywhereデータベースをデータベースサーバ上のディレクトリにすぐにバックアップするには、コマンドプロンプトで次のコマンドを入力します。
zman database-backup complete_path_of_the_backup_directory_on_database_server
たとえば、Windowsデータベースサーバ上のc:\dbbackupディレクトリにデータベースをバックアップするには、zman database-backup c:\dbbackupを実行します。Linuxデータベースサーバ上の/root/dbBackupディレクトリにデータベースをバックアップするには、zman database-backup /root/dbBackupを実行します。
毎日または特定の日付の、特定の時間に実行するようバックアップをスケジュールするには、スケジュールファイルを作成して実行する必要があります。
次のコンテンツを使用して、スケジュールファイルbackupschedule.sqlを作成します。
CREATE EVENT backup_schedule_name
SCHEDULE
specify_the_schedule
毎日午後11時にデータベースをバックアップするサンプルスケジュールファイルは、次のとおりです。
CREATE EVENT ZENDBBackup
SCHEDULE
START TIME '11:00 PM' EVERY 24 HOURS
その月の第1日、第2日、第3日、および第4日の午前1時にデータベースをバックアップするサンプルスケジュールファイルは、次のとおりです。
CREATE EVENT ZENDBBackup1
SCHEDULE
START TIME '1:00 AM'
ON (1,2,3,4)
サンプルのスケジュールファイルは、Windowsサーバの場合はZENworks_Installation_directory:\Novell\Zenworks\share\zman\samples\databaseディレクトリ、Linuxサーバの場合は/opt/novell/zenworks/share/zman/samples/databaseディレクトリにあります。
コマンドプロンプトで、次のコマンドを入力します。
zman database-backup complete_path_of_the_backup_directory c:\backUpSchedule.sql -d SQL_function_call
たとえば、Windowsサーバ上のc:\dbbackup\day_of_the_weekディレクトリにデータベースをバックアップするには、次のコマンドを入力します。
zman database-backup c:\dbbackup c:\backUpSchedule.sql -d "DAYNAME(today())"
このコマンドの詳細については、デバイスのzmanマニュアルページ (man zman)を表示するか、『ZENworks 10 Configuration Managementコマンドラインユーティリティリファレンス』の「zman(1)」を参照してください。
コマンドプロンプトで次のコマンドを入力して、ステップ 1で保存したアカウント情報をクリアします。
zman admin-clear-credential
バックアップスケジュールに従って、zenworks_zone_name.dbデータベースファイルとzenworks_zone_name.logトランザクションログファイルがデータベースのバックアップディレクトリに作成されます。
ZENworks 10 Configuration Management (10.1)とZENworks 10 Configuration Management (10.1.1)への更新では、データベースのバックアップ後も古いトランザクションログは削除されません。ログファイルの名前は、最後のバックアップ時のタイムスタンプで変更されます。タイムスタンプは、YYMMDD形式です。たとえば、トランザクションログを最後にバックアップしたのが2008年9月23日の場合、ログファイルは080923*.logという名前に変更されます。ただし、ログファイルは必須のものではなく、Windowsでは%ZENWORKS_HOME%\databaseディレクトリ、Linuxでは /var/opt/novell/zenworks/databaseディレクトリから手動で削除することで、ディスク容量を空けることができます。ZENworks 10 Configuration Management (10.1.2)以降の更新ではログファイルは自動的に削除されます。
Windowsサーバ上にインストールされて実行されている組み込みのSybase SQL Anywhereデータベースを、別のWindows マシンのネットワークロケーションにバックアップするには、ローカルマシンとリモートマシンが必要です。ローカルマシンは、ZENworksサーバコンポーネントおよび組み込みのSybase SQL AnywhereデータベースがインストールされたWindowsサーバです。リモートマシンは、データベースをバックアップするネットワークロケーションを持つWindowsマシンです。
ローカルマシンで次のステップを実行します。
管理者ユーザを作成し、パスワードを指定します。
たとえば、Administratorという管理ユーザ名と、novellというパスワードを指定できます。
デスクトップの[
]メニューの[ ]をクリックし、[ ]をクリックします。次に、[ ]をダブルクリックし、[ ]をダブルクリックします。[
]サービスを右クリックし、次に、[ ]をクリックします。[
]タブをクリックします。[ステップ 1.aで作成した管理者ユーザの名前およびパスワードを指定します。
]を選択し、次に、たとえば、ユーザをAdministratorに指定し、パスワードをnovellに指定します。
[
]をクリックします。バックアップを保存するネットワークロケーションがあるリモートマシンで、次のステップを実行します。
リモートマシン上のネットワークロケーションに、データベースをすぐにバックアップするには、コマンドプロンプトで次のコマンドを入力します。
zman database-backup \\IP_address_of_the_remote_machine\backup_directory\custom_directory
ここで、\\IP_address_of_the_remote_machine\backup_directoryは、リモートマシン上のネットワークロケーションであり、custom_directory_nameは、zmanで新規作成し、データベースファイルをバックアップするディレクトリに指定する名前です。
バックアップをスケジュールするには、次の手順に従います。
次のコンテンツを使用して、スケジュールファイルbackupschedule.sqlを作成します。
CREATE EVENT backup_schedule_name
SCHEDULE
specify_the_schedule
毎日午後11時にデータベースをバックアップするサンプルスケジュールファイルは、次のとおりです。
CREATE EVENT ZENDBBackup
SCHEDULE
START TIME '11:00 PM' EVERY 24 HOURS
その月の第1日、第2日、第3日、および第4日の午前1時にデータベースをバックアップするサンプルスケジュールファイルは、次のとおりです。
CREATE EVENT ZENDBBackup1
SCHEDULE
START TIME '1:00 AM'
ON (1,2,3,4)
サンプルのスケジュールファイルは、ZENworks_Installation_directory\Novell\Zenworks\ share\zman\samples\databaseディレクトリにあります。
コマンドプロンプトで次のコマンドを実行します。
zman database-backup \\IP_address_of_the_remote_machine\backup_directory\custom_directory c:\backUpSchedule.sql -d SQL_function_call
ここで、\\IP_address_of_the_remote_machine\backup_directoryは、リモートマシン上のネットワークロケーションであり、custom_directory_nameは、zmanで新規作成し、データベースファイルをバックアップするディレクトリに指定する名前です。
このコマンドの詳細については、デバイス上のzmanマニュアルページ (man zman)を見るか、『ZENworks 10 Configuration Managementコマンドラインユーティリティリファレンス』の「zman(1)」を参照してください。
バックアップスケジュールに従って、zenworks_zone_name.dbおよびzenworks_zone_name.logが、リモートマシン上のネットワークロケーションに作成されます。バックアップされたデータベースは、zenworks_zone_name.dbに保存されます。データベースのバックアップの結果は、zenworks_zone_name.logにログインされます。
Linuxサーバにインストールされて実行されている組み込みのSybase SQL Anywhereデータベースを、Linuxマシン上のネットワークロケーションにバックアップするには、ローカルマシンおよびリモートマシンが必要です。ローカルマシンは、ZENworksサーバコンポーネントおよび組み込みのSybase SQL AnywhereデータベースがインストールされたLinuxサーバです。リモートマシンは、データベースのバックアップ先となるネットワーク上のLinuxマシンです。詳細については、セクション 25.4, 組み込みのSybase SQL Anywhereデータベースの復元を参照してください。
次の手順に従って、リモートマシンにSamba共用を作成します。
コマンドプロンプトでuseradd user_nameコマンドを入力して、ユーザを作成します。
ステップ 1.aで作成したユーザ名を持つリモートマシンにログインし、passwd specify_the_passwordコマンドを使用してパスワードを設定します。
データベースのバックアップを保存するためのディレクトリを作成します。
たとえば、backupという名前のディレクトリを作成します。
yast2 samba-serverコマンドを実行して、Sambaサーバの設定を開きます。
[ステップ 1.cで作成したバックアップディレクトリに対する共用名およびパスを指定します。
]タブをクリックし、[ ]をクリックし、たとえば、共用名をdbbackupに指定します。
[dbbackup]共用を選択し、[ ]をクリックし、次の属性を追加します。
create mask = 0640
force user = user_name_created_in_ステップ 1.a
guest ok = yes
public = yes
wide links = no
writeable = yes
ローカルマシンにディレクトリを作成します。
たとえば、/rootにzenworks_dbbackupという名前のディレクトリを作成します。
コマンドプロンプトで次のコマンドを入力し、ローカルマシン上のzenworks_dbbackupディレクトリでSamba共用をマウントします。
mount -t smbfs //IP_address of the remote_machine/share_name -o username=user_name_specified_in_Step1a,password=password_ specified_in_Step_1b local_directory_name_with_complete_path_created_in_Step2
例を次に示します。
mount -t smbfs //IP_address of the remote_machine/dbbackup -o username=user_name_specified_in_Step1a,password=password_ specified_in_Step_1b /root/zenworks_dbbackup
データベースをすぐにバックアップするには、ステップ 4に進みます。毎日または特定の日付の、特定の時間に実行するようバックアップをスケジュールするには、ステップ 5に進んでください。
リモートマシン上のネットワークロケーションに、データベースをすぐにバックアップするには、コマンドプロンプトで次のコマンドを入力します。
zman database-backup database_backup_directory
例を次に示します。
zman database-backup /root/zenworks_dbbackup
次の手順に従って、バックアップをスケジュールします。
次のコンテンツを使用して、スケジュールファイルbackupschedule.sqlを作成します。
CREATE EVENT backup_schedule_name
SCHEDULE
specify_the_schedule
毎日午後11時にデータベースをバックアップするサンプルスケジュールファイルは、次のとおりです。
CREATE EVENT ZENDBBackup
SCHEDULE
START TIME '11:00 PM' EVERY 24 HOURS
その月の第1日、第2日、第3日、および第4日の午前1時にデータベースをバックアップするサンプルスケジュールファイルは、次のとおりです。
CREATE EVENT ZENDBBackup1
SCHEDULE
START TIME '1:00 AM'
ON (1,2,3,4)
サンプルのスケジュールファイルは、ZENworks_Installation_directory:\Novell\Zenworks\ share\zman\samples\databaseディレクトリにあります。
コマンドプロンプトで、次のコマンドを入力します。
zman database-backup database_backup_directory c:\backUpSchedule.sql -d SQL_function_call
例を次に示します。
zman database-backup /root/zenworks_dbbackup c:\backUpSchedule.sql -d SQL_function_call
このコマンドの詳細については、デバイスのzmanマニュアルページ (man zman)を表示するか、『ZENworks 10 Configuration Managementコマンドラインユーティリティリファレンス』の「zman(1)」を参照してください。
バックアップスケジュールに従って、zenworks_zone_name.dbおよびzenworks_zone_name.logが、リモートマシン上のネットワークロケーション(/root/zenworks_dbbackup)に作成されます。バックアップされたデータベースは、zenworks_zone_name.dbに保存されます。データベースのバックアップの結果は、zenworks_zone_name.logにログインされます。