30.1 メッセージ形式の理解

メッセージは、ローカルログ、電子メール通知、SNMPトラップ、およびUDP通知など、出力ターゲットに基づくさまざまな形式でログされます。

すべてのエラーメッセージに、エラーの生成対象であるコンポーネント名がログされます。エラーをトラブルシューティングするには、そのコンポーネントのリファレンスガイドを参照してください。

例1: ポリシー管理に関連するエラーです。

[DEBUG] [7/22/2007 3:42:45 PM] [] [PolicyManager] [] [Name = RM_dev, Guid = 271414163524d000190dbc6fa94272aa, Type = remote management policy, Version = 2] [] [].

このエラーをトラブルシュートするには、『ZENworks 10 Configuration Managementポリシー管理リファレンス』を参照してください。

例2: リモート管理に関連するエラーです。

[ERROR] [15-07-2007 12:44:16] [] [Remote Management] [RemoteManagement.VNCEVENT_CANNOT_OPEN_EVENT] [Unable to open the <ZRMUserLoginEvent> event] [] [].

このエラーをトラブルシュートするには、『ZENworks 10 Configuration Managementリモート管理リファレンス』を参照してください。

30.1.1 ローカルログファイル形式

メッセージは管理対象デバイスおよびZENworksサーバに次の形式でログ記録されます。

[severity] [loggingTime] [userGUID] [componentName] [MessageID] [MessageString] [additionalInfo] [RelatedGUID].

たとえば、[DEBUG] [1/22/2007 12:09:15 PM] [] [ZMD] [] [refreshing QuickTaskRefresh(GeneralRefresh)] [] []です。

30.1.2 電子メール形式

電子メールメッセージは、メッセージヘッダとメッセージ本文で構成されます。

メッセージヘッダ

電子メールの件名フィールドは、キーワード代替マクロを使用して、必要に応じてカスタマイズできます。

マクロ

%s

メッセージの重大度です。

%c

コンポーネント名です。

%d

メッセージが生成されるデバイスのIDです。

%t

メッセージ生成の時刻です。

%a

メッセージが生成されるデバイスの別名です。

たとえば、件名の行に「ERROR occurred on device Testifies at 4/1/07 5:31:01 PM」と表示する場合は、[件名]フィールドに「%s occurred on device %a at %t」と入力します。

メッセージ本文

メッセージ本文は次のフィールドで構成されます。

  • デバイスの別名: メッセージが生成されるデバイスの名前です。

  • デバイスIPアドレス: メッセージが生成されるデバイスのIPアドレスです。

  • エラー: [日付] コンポーネント名 メッセージ ID ローカライズ済み文字列。

  • 追加情報: (オプション)追加情報です。

30.1.3 SNMPメッセージ形式

SNMPメッセージは、次の2つの部分で構成されます。

SNMPメッセージヘッダ

ヘッダには次のフィールドが含まれています。

バージョン番号: 使用されるSNMPのバージョンを指定します。ZENworks 10 Configuration ManagementではSNMPv 1を使用します。

コミュニティ文字列: ネットワーク管理システム(NMS)グループに対するアクセス環境を定義します。

プロトコルデータユニット(PDU)

PDUには次のフィールドが含まれています。

エンタープライズ: トラップを生成する管理対象オブジェクトのタイプを識別します。ZENworks 10 Configuration Managementでは、1.3.6.1.4.1.23.2.80.100を使用します。

エージェントアドレス: トラップが生成されたマシンのIPアドレスを提供します。

汎用トラップタイプ: 整数値6が含まれます。タイプ6は、エンタープライズ固有のトラップタイプで、SNMPには標準の解釈がありません。トラップの解釈は、Message Logger MIBによって定義されている特定のトラップタイプフィールドの値に基づいています。

固有のトラップコード: ZENworks 10 Configuration Managementで生成されたエンタープライズ固有のトラップの場合、特定のトラップタイプのフィールド値は、次のとおりです。

  • 重大度レベルMessageLogger.ERRORの場合、特定のトラップは1です。

  • 重大度レベルMessageLogger.WARNの場合、特定のトラップは2です。

  • 重大度レベルMessageLogger.INFOの場合、特定のトラップは3です。

タイムスタンプ: トラップが発生した時間を示すタイムスタンプです。

変数バインディング: トラップに関連する追加情報を提供します。このフィールドは、次の名前/値のペアで構成されます。

  • トラップID 1.3.6.1.4.1.23.2.80.100.0.1の場合、値はデバイスGUIDです。

  • トラップID 1.3.6.1.4.1.23.2.80.100.0.2の場合、値はデバイス名です。

  • トラップID 1.3.6.1.4.1.23.2.80.100.0.3の場合、値はコンポーネント名です。

  • トラップID 1.3.6.1.4.1.23.2.80.100.0.4の場合、値はメッセージがログされた時刻です。

  • トラップID 1.3.6.1.4.1.23.2.80.100.0.5の場合、値はメッセージIDです。

  • トラップID 1.3.6.1.4.1.23.2.80.100.0.6の場合、値は考えられる原因です。

30.1.4 UDPペイロード形式

ペイロードは、各要素に対する\0または0 x 00 (16進数)など、nullで終了する区切り文字を持つバイト配列です。各要素のデータは、UTF-8エンコード文字列で表示され、次のように説明されます。

  • 最初の要素は、ZENworksのバージョン情報です。たとえば、10です。

  • 2番目の要素は、メッセージの重大度の値です。重大度の値は、「情報」メッセージは4、「警告」メッセージは6、「デバッグ」メッセージは8です。

  • 3番目の要素は、メッセージ日付です。日付はローカル固有のものではなく、UTF-8文字列で表示されます。たとえば、09-Mar-2008 14:15:44などです。

  • 4番目の要素は、ユーザIDです。

  • 5番目の要素は、コンポーネント名です。

  • 6番目の要素は、非ローカライズメッセージのIDです。

  • 7番目の要素は、ローカライズメッセージの文字列です。

  • 8番目の要素は、追加の情報です。

  • 9番目の要素は、推定される原因のURLです。

  • 10番目の要素は、カンマで区切られた関連GUIDオブジェクトです。

メモ:要素にデータがない場合は、\0\0として表示されます。