アプリケーションの設定

作成したアプリケーションオブジェクトは、正しく設定する必要があります。

  1. アプリケーションオブジェクトのプロパティページが現在表示されていない場合は、オブジェクトを右クリックし、[Properties]をクリックします。

  2. [DeFrame]タブ>[Application Setup]の順にクリックして[Application Setup]ページを表示します。


    アプリケーションオブジェクトの[DeFrame Application Setup]ページ

  3. 次のフィールドに情報を入力します。

    [Protocol Type]: アプリケーションを実行するクライアントセッションのプロトコル(RDPまたはICA)を選択します。アプリケーションをホストしている各DeFrameターミナルサーバは、選択したプロトコルをサポートしている必要があります。プロトコルタイプを選択しないと、このページ上のその他のフィールドが利用できません。

    プロトコルタイプとしてICAを選択した場合は、[Launch This Application as a Separate Session]オプションが利用可能になります。[Launch This Application as a Separate Session]オプションをオンにすると、ICAクライアントとアプリケーションのターミナルサーバとのセッションがすでに開始されているかどうかに関わらず、アプリケーションをアプリケーション独自のICAセッションでいつでも起動することができます。デフォルトでは、このオプションは無効です。したがって、同じDeFrameターミナルサーバから実行された複数のアプリケーションは、異なるセッションではなく同じセッションを使用します。

    [Servers Hosting the Application]: このリストを使用して、アプリケーションを実行するターミナルサーバを定義します。ユーザがアプリケーションを起動したときに、アプリケーションは負荷が最も小さいサーバから実行されます。このリストにターミナルサーバを追加するには、[Associate]をクリックし、DeFrameサーバオブジェクトを参照および選択します。

    重要:  DeFrameで負荷が最も小さいターミナルサーバを調べるには、ターミナルサーバとアプリケーションが負荷分散の対象となるように設定する必要があります。詳細については、負荷分散の設定を参照してください。

    [Preferred Server]: このフィールドは、アプリケーションが1つまたは複数のターミナルサーバにホストされており、アプリケーションを1つのサーバだけから実行する場合のみ適用されます。手動で割り当てるために[Manual]チェックボックスをオンにします。次に、該当するDeFrameサーバオブジェクトを参照および選択し、優先するターミナルサーバを[Server Name]フィールドに追加します。

    手動で割り当てられた優先サーバのアドレス情報を参照するには、[More Info]をクリックします。

    負荷分散の対象とする複数のDeFrameターミナルサーバにアプリケーションがホストされている場合は、アプリケーションに割り当てられたWatchdogによって、優先サーバのリストが作成されます。負荷が最も小さいサーバには最も高い優先度が割り当てられます。ユーザが起動したアプリケーションは、優先度が最も高い(負荷が最も小さい)サーバから実行されます。デフォルトでは、優先サーバのリストは4秒ごとに更新されます

    優先サーバのリストは、このページではなく、[Other]タブの[deframeAppPSList]属性の下に表示されます。各サーバの固有の名前と優先度が表示されます。たとえば、次のようになります。

    ts1.deframe.server.novell01 
    ts2.deframe.server.novell00

    00が最も優先度が高く(負荷が最も小さいサーバ)、01が2番目に優先度が高いことを示します。

    [Private/Public IP]: アプリケーションの起動時にターミナルサーバのプライベートまたはパブリックIPアドレス(DeFrameサーバオブジェクト>[DeFrame Server Environment]タブ>[Environment]の順に選択)を使用するかどうかを選択します。[Private]を選択した場合は、ファイアウォール内のユーザのみアプリケーションを利用できます。[Public]を選択した場合、ファイアウォール外のユーザのみアプリケーションを利用できます。

    Citrix Secure Gatewayを使用している場合は、Citrix Secure Gatewayを考慮してこのオプションを設定する必要があります。Citrix Secure Gatewayがファイアウォール外にある場合は、パブリックアドレスを使用する必要があります。Citrix Secure Gatewayがファイアウォール内にある場合は、プライベートアドレスを使用する必要があります。

    ファイアウォール内およびファイアウォール外の両方でアプリケーションを利用する場合は、プライベートアクセス用のアプリケーションオブジェクトとパブリックアクセス用のアプリケーションオブジェクトの2つのアプリケーションオブジェクトを作成する必要があります。

    [Application Path]: アプリケーションの実行可能ファイルへのパスを入力します。ターミナルサーバでConsoleOneを実行している場合は、実行可能ファイルを参照および選択できます。[Servers Hosting the Application]リストに複数のターミナルサーバを追加した場合、アプリケーションの実行可能ファイルは、各ターミナルサーバの同じ場所に格納されている必要があります。

    [Working Directory]: デフォルトでは、作業ディレクトリは、アプリケーションが格納されているディレクトリに設定されます。作業ディレクトリは、必要に応じて変更できます。

  4. アプリケーションオブジェクトのプロパティページを開いた状態で、次のICAクライアントの設定に進みます。


ICAクライアントの設定

この節は、アプリケーションのプロトコルタイプをICAに設定した場合([DeFrame]タブ>[Application Setup]ページ)のみ適用されます。

[ICA Client Settings]ページを使用して、ICAクライアントでアプリケーションをどのように処理するかを設定できます。設定内容は、ウィンドウの色、暗号化、音、キャッシュ、圧縮などです。

ICAクライアントを設定するには、次の手順に従ってください。

  1. [DeFrame]>[CA Client Settings]の順にクリックします。


    アプリケーションオブジェクトの[DeFrame ICA Client Settings]ページ

  2. 次の設定を行うか、[Default Settings]をクリックして定義済みの値に設定値をリセットします。

    [Sound]: セッションで音を有効にする場合は[ON]を選択し、音を無効にする場合は[OFF]を選択します。音を有効にすると、ターミナルサーバの負荷が増加し、音声データを送信するために広い帯域幅が必要になります。デフォルトは[OFF]です。

    [Compression]: データ圧縮を有効にする場合は[ON]を選択し、データ圧縮を無効にする場合は[OFF]を選択します。データ圧縮を有効にすると、データを送信するために必要な帯域幅が減少します。デフォルトは[ON]です。

    [Persistent Cache]: 頻繁に使用する画面要素をユーザのローカルドライブにキャッシュする場合は[ON]を選択し、キャッシュを無効にする場合は[OFF]をクリックします。固定キャッシュを作成すると、再利用するデータを送信するために必要な帯域幅が減少します。デフォルトは[OFF]です。

    [Encryption]: データ伝送用の最低の暗号化レベルを選択します。デフォルトは[BASIC]です。Citrix MetaFrameサーバでサポートされている場合は、RC5暗号化を利用して40ビット、56ビット、または128ビットのキーを使用できます。

    重要:  BASIC以外の暗号化レベルを使用する場合は、ターミナルサーバへのコンテキストレスログインが無効になります。ユーザは、アプリケーションの起動時に必ずユーザ名とパスワードを入力するように求められます。

    [Window Color]: セッションで使用するウィンドウの色の設定を選択します。16色、256色、High Color (16 ビット)、またはTrue Color (32ビット)を選択できます。デフォルトは、256色です。

    [Secure Gateway]: このオプションは、Citrix Secure Gatewayを使用していて、Citrix MetaFrameサーバとCitrix ICAクライアント間で保護された接続(SSL)を行う場合のみ適用されます。

    [Window Size]: セッションで使用するウィンドウサイズを選択します。定義済みのウィンドウサイズ(640x480、800x600、1024x768、1280x1024、または1600x1200)を選択、固定サイズまたはユーザのデスクトップの割合に基づいたカスタムサイズを指定、またはシームレスウィンドウを指定できます。シームレスウィンドウを使用すると、ユーザはアプリケーションをリモートアプリケーションではなくローカルアプリケーションのように扱うことができます。ユーザは、ローカルのファンクションキーを使用したり、タスクバー上のアプリケーションを切り替えたり、ローカルウィンドウとリモートウィンドウを並べて表示したりできます。デフォルトではシームレスウィンドウが設定されます。

  3. 次の使用状況追跡機能の有効化に進みます。


使用状況追跡機能の有効化

この節は、ZENworks 6 Web Self-Serviceを使用している場合のみ適用されます。

このアプリケーションの使用状況を追跡する場合、または使用状況に応じて課金するように関連付けられているアプリケーションパッケージにアプリケーションを追加する場合は、次の手順に従ってください。

  1. [OnDemand]タブをクリックして[Usage Tracking]ページを表示します。


    アプリケーションオブジェクトの[OnDemand Usage Tracking]ページ

  2. [Enable OnDemand Services to Track Usage of This Application]オプションをオンにします。

  3. [OK]をクリックして変更内容を保存します。

  4. 次のZENworks Web Self-Serviceを使用してアプリケーションを配布するまたはNovell Application Launcherを使用してアプリケーションを配布するに進みます。