ワークステーション上でのPXEの有効化

Preboot Servicesを使用してワークステーションのイメージを作成するには、ワークステーションが機能的にPXEに対応しているか、およびPXEをサポートしているかを確認する必要があります。

PXEコードは比較的新しい(PC 99対応以降の)ワークステーションのNICで提供されています。

この節では、次のトピックについて説明します。


PXE対応ワークステーションでのPXEの有効化

PXEを有効にしていると、ブート処理にかかる時間が少し伸びます。このため、大部分のNICではデフォルトでPXEをオフにしています。PXE対応のワークステーションでPXEを有効にするには、次の手順を実行します。

  1. コンピュータのシステムBIOSのメニューに入り、ブートシーケンスのオプション設定に移動します。

    ワークステーションにおけるPXE有効化の方法は、製造メーカにより異なりますが、一般的には、次のいずれかになります。

  2. ブートシーケンスのオプションにPXEがなく、NICがマザーボードに組み込まれている場合には、BIOSのデバイス設定のセクションでPXEを有効にするオプションを見つけることができることがあります。この場合、PXEではなく、MBA (Managed Boot Agent)やPre-Boot Serviceなどの名前になっている可能性があります。

    デバイス設定のセクションでPXEを有効にした後、ブートシーケンスのオプションを入力し直してPXEが最初のブート項目になるようにします。

  3. 変更を保存してシステムBIOSを終了します。

  4. ワークステーションを再起動します。

ワークステーションにネットワークアダプタが実装されておらず、PXEがマザーボードに組み込まれている場合には、ブート時にインストールされたNICの管理ソフトウェアがPXEの環境設定を開始するように要求します。

たとえば、PXE対応の多くのネットワークアダプタでは、ユーザにPXE機能を設定させるために、ブート時に<Ctrl+S>を押すよう要求します。ネットワークアダプタによっては、<Ctrl+Alt+B>などのキーの組み合わせ入力を要求するものもあります。

コンピュータシステムが組み込みのNIC対応機能を持っていない場合には、専用のNIC管理ソフトウェアを使用してPXEを有効にできるようにNICを設定することが必要になることがあります。PXEのサポートについては、NICのマニュアルを参照してください。


ワークステーション上でのPXE有効化の確認

PXEの有効化後、BIOSのブートセクションが利用可能になります。PXEは、ブート処理中にワークステーションがPXEセッションを確立しようとするときに、ワークステーション上で適切に有効にされます。このことは、ブート処理中にワークステーションが一時停止し、画面上に次のようなメッセージを表示することで確認できます。

CLIENT MAC ADDR:00 E0 29 47 59 64
DHCP...

実際に表示されるメッセージは製造メーカにより異なりますが、ブート処理中にDHCP検索のためにワークステーションが画面の明らかな一時停止を引き起こすことで、PXEの有効化を確認できます。


ワークステーションがPXE機能を持たない場合

旧式のワークステーションの中には、PXEがサポートされておらず、PXE機能の実装が必要なものがあります。この実装には、次のような方法があります。