ZfDコンポーネントのクラスタへのインストール

Novell Cluster Services (NCS)で構成されたネットワークにZfDをインストールするには

  1. 適切なNovell Clientで設定されたネットワーク上のワークステーションから、クラスタが存在するディレクトリツリーに管理者としてログインします。

    重要:  ZfDのインストールプログラムを実行している間は、このワークステーションおよび他のすべての管理ワークステーションでConsoleOneを実行しないようにしてください。

  2. Windows 2000ワークステーション(またはWindows NT/2000サーバ)を選択して、ZfD Serverのインストールプログラムを実行します。このワークステーションまたはサーバは、インストールするワークステーションの要件を満たしている必要があります。詳細については、『ZENworks for Desktops 4インストールガイド』の「インストールの準備」の「インストールを実行するワークステーションのソフトウェア要件」を参照してください。

  3. Windowsワークステーションでは、ZENworks for Desktops Program CDまたはZENworks 6 Desktop Management Program CDを挿入します。

    winsetup.exeプログラムが自動的に実行されます。プログラムが自動的に実行されない場合は、CDのルートから手動で起動します。

  4. [English]をクリックし、一般的なインストールオプションのページを表示します。


    一般的なインストールオプションを示す、ZENworks for Desktops 4インストールプログラムの最初のページのスクリーンショット。[Schema Extensions]、[New Installation]、[Readme]、[Installation Guide]、[Preboot Services Installation Guide]、および[Online Documentation]のインストールオプションを含む、ZfDインストールウィザードのスクリーンショット。

  5. ZfD 4/SP1/4.0.1のスキーマをインストールの前に拡張するか、スキーマをインストール時に拡張するオプションを使用してインストールするかを選択します。

    1. ZfD Serverをインストールするネットワーク環境が大規模なツリーの場合、新しいZfD製品をインストールする前に、スキーマを拡張してNovell eDirectoryTMツリーを安定化することができます。

      最初にスキーマを拡張するには、[Schema Extensions]を選択して、ユーザ認証されているツリーの一覧を表示します。この一覧で、スキーマを拡張するZfD 4/SP1/4.0.1のツリーを選択し、[OK]>[Yes]の順にクリックします。

      スキーマの拡張操作に要する時間は、ツリーのサイズと複雑さによって異なります。スキーマの拡張が完了すると、インストールメニューが再度表示されます。

      スキーマの拡張操作が完了すると、c:\novell\zfdtemp\zwextsch.logにログファイルが作成されます。

    2. スキーマを拡張した後にZfD Serverソフトウェアをインストールする場合、またはインストールの一部としてツリーのスキーマを拡張する場合は、[Installation]をクリックして、詳細なインストールオプションを含む次のページを表示します。


      [Install ZfD Server]、[Install ZfD Middle Tier Server]、および[Install ZfD Management Agent]のオプションを含む、ZfDインストールのサブページのスクリーンショット。

  6. [Install Server]をクリックして、ZfD Serverのインストールプログラムを起動します。

    重要:  インストール中に、CDドライブからZENworks for Desktops Program CDまたはZENworks 6 Desktop Management Program CDを取り出したり、インストール先のサーバへの接続が切断されたりすると、インストールプログラムは中断します。インストール処理を終了するには、Windowsのタスクマネージャで[プロセス]をクリックし、[javaw.exe]を選択して[プロセスの終了]をクリックします。

  7. 最初のインストールページで、インストールプログラムの実行に関する詳細を読み、[Next]をクリックします。

  8. 使用許諾契約書を読み、条項に同意する場合は[Accept]をクリックします。

    使用許諾契約の条項に同意されない場合は、ソフトウェアをインストールしないでください。

  9. [Installation Requirements]ページで、ZfD Serverソフトウェアのインストール要件の一覧を読み、インストール先のサーバが要件を満たしていることを確認して[Next]をクリックします。

  10. [Select Trees]ページで、ZfD ServerをインストールするNovell eDirectoryツリーの名前を入力するか参照して選択します。このインストール用にスキーマを拡張していない場合は(ステップ 5.aを参照)、[Extend Schema]チェックボックスをオンにしてZfD Serverソフトウェアをインストールするツリーのスキーマを拡張し、[Next]をクリックします。

    注:  ZfD Serverソフトウェアを複数のツリーに同時にインストールすることはできません。

    スキーマの拡張は何度でも行うことができます。[Login]ボタンをクリックし、適切な権限を持つユーザIDとパスワードを入力してログインすれば、ツリーに認証されます。

  11. [Select Components]ページで、インストールするZfDコンポーネントを選択し、[Next]をクリックします。

    これらのコンポーネントの詳細については、『ZENworks for Desktops 4インストールガイド』の「ZENworks for Desktopsについて」を参照してください。

  12. [Select Servers]ページで、[Add Servers]をクリックし、ZfD Serverソフトウェアをインストールするクラスタオブジェクトを参照して選択します。


    追加できるクラスタが表示された[Add Servers]ダイアログボックスのスクリーンショット。

    1. [Add Servers]ダイアログボックスでは、eDirectoryのツリー名ごとにサーバを一覧表示できます。クラスタにインストールするには、[eDirectory Trees]を選択し、インストール先のクラスタオブジェクトの名前を参照してクリックします。右方向矢印ボタンをクリックして、選択したクラスタオブジェクトを[Selected Servers]ペインに移動し、[OK]をクリックします。


      選択したクラスタが追加された[Add Servers]ダイアログボックスのスクリーンショット。

      重要:  クラスタオブジェクトを選択する場合は、ノードが属する個々のサーバ(クラスタノード)は選択しないようにしてください。これらのサーバは、インストールプログラムによって自動的に検出されます。クラスタにインストールする際、必要に応じてクラスタ化されていないサーバを選択する こともできます。

    2. この[Select Servers]ページで、事前に選択したZfDコンポーネント用にインストールするサービスを指定できます。

      • ConsoleOneスナップイン このサーバにZfD用のConsoleOne(R)スナップインをインストールする場合は、このコンポーネントを選択します。

      • Import このサーバに自動ワークステーションインポートサービスをインストールする場合は、このコンポーネントを選択します。

      • Removal このサーバにAutomatic Workstation Removal Serviceをインストールする場合は、このコンポーネントを選択します。

      • ZEN Preboot このサーバにZENworks for Desktops 4 Preboot Servicesをインストールする場合は、このコンポーネントを選択します。

        Preboot Servicesをインストールすると、インストールされるコンポーネントにプロキシDHCPサーバが含まれます。標準のDHCPサーバが置かれているサーバ上にプロキシDHCPサーバをインストールする場合は、DHCPサービスでオプションタグ60を設定する必要があります。詳細については、『Preboot Servicesのインストールおよび環境設定ガイド』の「ZENworks for Desktops Preboot Servicesのインストールとセットアップ」を参照してください。

      • XML Proxy Service XMLプロキシサーバをインストールおよび設定する場合は、このコンポーネントを選択します。

        スキャンデータをファイアウォール外のインベントリサーバに送信またはロールアップする場合は、XMLプロキシサービスを実行できるようにNetWare 5.1/6またはWindows NT/2000サーバを設定する必要があります。

    3. [Next]をクリックして、設定を保存します。

    Workstation Inventoryをインストールするように選択した場合、クラスタ共有ボリュームとして[Inventory/Database File Installation Path]ダイアログボックスが表示されます。

    ZfD 4/SP1/4.0.1 Serverのインストール処理では、デフォルトで、スタンドアロンサーバにインベントリサーバの役割が割り当てられます。スタンドアロンサーバには次のような特徴があります。

    別の展開シナリオでZfD Workstation Inventoryをインストールするには

  13. [Inventory/Database File Installation Path]ページで、次の操作を行います。

    1. インベントリサーバ側コンポーネントのデフォルトのインストールパスを確認するか、インベントリサーバ側コンポーネントをインストールするクラスタ対応ボリュームを参照して選択します。デフォルトのインストールパスを確認するか、データベースをインストールするパスを参照して追加します。

      このパスは、プラットフォームごとにすべてのターゲットサーバで同じものを使用できます。NetWareの場合、デフォルトではshared_cluster_volume\zenworksです。

      インストールプログラムによって、ソフトウェアはuser_specified_installation_path\zenworksディレクトリにインストールされます。zenworksディレクトリを明示的に指定しない場合、ソフトウェアはインストールパスに追加されます。

      サーバごとに異なるパスを指定できます。

      重要:  ZfD 4、ZfD 4.0.1、またはZfD 4 SP1の以前のインストールが検出されると、既存のパスが淡色表示されます。今回のインストールでは、すべてのファイルがその既存のパスにインストールされます。淡色表示されているパスとは別のパスにインストールする場合は、インストールを中止して、クラスタノードのサーバのsys:\systemディレクトリにあるzenworks.propertiesファイルを削除することをお勧めします。インストールプログラムは、zenworks.propertiesファイルを自動的に検索して、以前のインストールパスを読み込み、この既存のパスを今回のインストールパスとして選択します。zenworks.propertiesファイルを削除してからインストールプログラムを再度実行すれば、クラスタボリュームをインストール先に指定できます。

      注:  インストールパスにはスペースを使用しないでください。インベントリまたはデータベースのインストール先として、sys:ボリュームを使用しないでください。

      データベースがすでに存在する場合は、そのデータベースを上書きするかどうかを確認するメッセージが表示されます。データベースを同じディレクトリにインストールすると、既存のデータベースファイルは上書きされます。

      データベースファイルは大きくなる可能性があるため、データベースはsys:以外のボリューム上に配置します。

      注:  インベントリサーバは、ZEN Web Server (ZWS)を使用して、XMLRPC要求を処理します。ターゲットサーバで、ZWSの以前のインストールが検出された場合、ZWSファイルは今回のインストールパスにコピーされません。

    2. [次へ]をクリックします。

    Workstation InventoryとSybaseをインストールするように選択した場合は、[Inventory Standalone Configuration]ページが表示されます。インストール中、このページでデータベースロケーションポリシーが自動的に設定されます。または、インストール後に手動でポリシーを設定することもできます。

    インベントリサーバまたはインベントリデータベースを起動するには、クラスタをオフラインにして、再度オンラインにします。これにより、クラスタソフトウェアによって最新のロードスクリプトが読み込まれ、インベントリサーバまたはインベントリデータベースがロードされます。

  14. インストールプログラムでデータベースロケーションポリシーを自動的に作成および設定して、Inventory Service Managerを起動するには、次の操作を行います。

    1. [Configure Standalone]チェックボックスをオンにします。

    2. データベースロケーションポリシーを作成するコンテナを選択します。

    3. [次へ]をクリックします。

    プロキシサービスをインストールするように選択した場合は、[XML Proxy Service Configuration]ページが表示されます。

  15. [XML Proxy Service Configuration]ページで、次の操作を行います。

    1. デフォルトのインストールパスが正しいかどうか確認するか、XMLプロキシサービスをインストールする選択したサーバ上のパスを参照し追加します。

      このパスは、プラットフォームごとにすべてのターゲットサーバで同じものを使用できます。NetWareの場合、デフォルトではshared_cluster_volume\zenworksです。

      インストールプログラムによって、ソフトウェアはuser_specified_installation_path\zenworksディレクトリにインストールされます。zenworksディレクトリを明示的に指定しない場合、ソフトウェアはインストールパスに追加されます。

      サーバごとに異なるパスを指定できます。

      注:  XMLプロキシサーバは、ZWSを使用してXMLRPC要求を処理します。ターゲットサーバで、ZWSの以前のインストールが検出された場合、ZWSファイルは今回のインストールパスにコピーされません。インベントリの以前のインストールが検出された場合、インベントリをインストールするように選択した場合、またはXMLプロキシが検出された場合、インストールパスはグレー表示されます。

    2. XMLプロキシサービスのポート番号を入力します。

      1〜65535の値を入力する必要があります。デフォルトのポート番号は8080です。

      ZfS 3、ZfS 3.0.2、ZfS 3 SP1、ZfS 3 SP2またはZfD 4の以前のインストールが検出されると、既存のポート番号が淡色表示されます。

      このポート番号のXMLプロキシサービスへのXMLRPC要求が、ファイアウォールを通過するようにしておく必要があります。ファイアウォールでポートを開く方法については、該当するファイアウォールのマニュアルを参照してください。

      注:  XMLプロキシサービスは、市販のWebサーバをサポートしていません。入力したポート番号が、別のサービスで使用されていないことを確認してください。

      重要:  インストールパスにはスペースを使用しないでください。インベントリまたはデータベースのインストール先として、sys:ボリュームを使用しないでください。

    3. [次へ]をクリックします。

  16. Remote Managementをインストールするように選択した場合は、[Remote Management Configuration]ページが表示されます。

  17. Remote Managementエージェントへのデフォルトのパスが正しいかどうか確認するか、エージェントをインストールするクラスタ対応ボリュームを参照し選択します。

    インストールプログラムによって、ソフトウェアはuser_specified_installation_path\zenworksディレクトリにインストールされます。zenworksディレクトリを明示的に指定しない場合、ソフトウェアはインストールパスに追加されます。

    重要:  インストールパスにはスペースを使用しないでください。インベントリまたはデータベースのインストール先として、sys:ボリュームを選択しないでください。

  18. [次へ]をクリックします。

  19. [Summary]ページで、インストールするコンポーネントとそのパーツの一覧を確認し、正しければ[Finish]をクリックしてインストールプログラムを起動します。