ZENworks for Desktops Workstation Inventoryをセットアップする前に、相互に作用してインベントリ機能を実行するインベントリコンポーネントについて理解しておく必要があります。
次の節では、ZENworks for Desktops Workstation Inventoryコンポーネントの概要を簡単に説明します。
インベントリコンポーネントの機能の詳細については、Workstation Inventoryコンポーネントの理解を参照してください。
プラットフォームに依存するスキャナによって、ワークステーションのハードウェアおよびソフトウェアの構成が決まります。スキャナはインベントリ対象ワークステーションに配置します。Inventory Scannerをインベントリ対象ワークステーション上で実行すると、インベントリ対象ワークステーションのインベントリ情報が収集され、スキャンデータが.strファイル形式でインベントリサーバに保存されます。
Workstation Inventoryポリシーを使用すると、スキャンを設定してワークステーションでのスキャンのスケジュールを決定し、ソフトウェアスキャンを有効にし、カスタマイズすることができます。Inventory Serviceオブジェクトから、スキャンデータファイルの場所を指定できます。
インベントリコンポーネントは、スキャンデータを処理します。次のコンポーネントは、NetWareおよびWindodws NT/2000を搭載したインベントリサーバ上で同じ動作をするJavaプログラムです。
Selectorは、スキャンデータファイルをコピーし、SenderとStorerの適切なディレクトリにそのファイルを保存します。
Selectorは、ZENworks for Desktops 3 SP1またはZENworks for Desktops 3.2のScannerによって生成された.strファイルを検出し、scandir\convディレクトリにそのファイルを保存します。
サーバ上のSenderとReceiverは、スキャンファイルを圧縮してから、その圧縮ファイルを下位のサーバから上位のサーバに転送して、インベントリ情報をロールアップすることができます。ロールアップポリシーを使用すると、ロールアップ先の次のレベルのサーバを設定したり、ロールアップを行う時間をスケジュールしたりすることができます。
Storerは、収集されたインベントリ情報(.strファイル)をインベントリデータベースに格納します。
Str Converterは、ZENworks for Desktops 3 SP1およびZENworks for Desktops 3.2の.strファイルをZENworks for Desktops 4.xで必要な形式に変換します。
TCP Receiverは、接続されているZENworks for Desktops 3.xインベントリサーバからロールアップスキャンデータを受信し、そのファイルをZENworks for Desktops 4.xで必要な形式に変換します。
インベントリデータベースは、全インベントリ対象ワークステーションのインベントリ情報のリポジトリであり、Sybase Adaptive Server Anywhere、Oracle 8i、またはMS SQLで管理されます。
ZENworks for Desktops管理コンソールは、Novellの管理ツールであるConsoleOneを使用して管理します。これはJavaベースのコンソールで、インベントリ管理用のスナップインが用意されています。