次の節では、ConsoleOneを使用して表示できる情報の種類について説明します。
[Workstation Inventory]ウィンドウに、インベントリ対象ワークステーションのインベントリ項目が表示されます。このウィンドウには、インベントリ対象ワークステーションに対して最後に行ったインベントリスキャンのデータが表示されます。
インベントリ対象ワークステーションのインベントリ情報の表示に関する詳細については、インベントリ対象ワークステーションのWorkstation Inventoryの表示を参照してください。
インベントリデータベースの照会に関する詳細については、データベース照会によるインベントリ情報の表示を参照してください。
詳細については、eDirectoryオブジェクトからの最小限のインベントリ情報の表示を参照してください。
詳細については、インベントリレポートの実行を参照してください。
ConsoleOneを使って、データベース内に保存されたインベントリ情報を表示する場合、データベースを設定する必要があります。設定するインベントリデータベースのインベントリ情報は、インベントリレポートの作成、インベントリ情報の参照、およびデータベースからのインベントリ情報の照会に使用されます。
インベントリデータベースを設定する:
ConsoleOneで、コンテナを選択します。
[Configure DB]を呼び出します。
[Browse]をクリックして、ZENworksデータベースオブジェクトを参照して選択します。
データベースオブジェクトのリストから既存のZENworksデータベースオブジェクトを選択することもできます。
このデータベースオブジェクトには、プロトコル、データベースが使用するポートなどのデータベース設定が含まれています。
このデータベース設定をすべてのセッションに適用するには、[Apply Configuration Across Sessions]チェックボックスを選択します。
[OK]をクリックします。
同じ手順を再び実行してデータベースを変更しない限り、設定したデータベースがデータの取得に使用されます。
[Inventory Summary]ウィンドウには、インベントリ対象ワークステーションに対して最後に行ったインベントリスキャンのデータが表示されます。
インベントリ対象ワークステーションのインベントリ情報を表示する:
インベントリデータベースを設定します。
詳細については、インベントリデータベースの設定を参照してください。
インベントリ対象ワークステーションを右クリックし、[Actions]>[Inventory]の順にクリックします。
ZENworks for Desktopsは、インベントリ対象ワークステーションから収集された次のインベントリ情報を提供します。
注: 列挙属性では、enumerated_value [enumerated_ID]の形式で値が表示されます。たとえば、Processor.Processor Family = Pentium (R) III [17]などと表されます。
ステータスバーに、次の情報が表示されます。
ツリー名: インベントリ対象ワークステーションまたはインベントリ対象サーバが存在するeDirectoryツリー名が表示されます。
最新情報: 選択したインベントリ対象ワークステーションの最新のインベントリ情報でインベントリデータベースを更新する場合、Yesに設定します。
ConsoleOneを使って、インベントリデータベースに対して照会を実行し、インベントリ対象ワークステーションのハードウェアおよびソフトウェアのコンポーネントを表示することができます。指定した基準を満たす情報が、[Inventory Query]ウィンドウに表示されます。
インベントリデータベースには、各インベントリ対象ワークステーションに関するインベントリデータ(一般情報、ハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク、およびシステムに関する情報)が格納されています。インベントリデータベースに対して照会を実行することにより、類似するデバイスのグループを作成し、レポートの対象を特定の種類のコンピュータに絞ることができます。たとえば、データベースに対して照会を実行して、i486DプロセッサとVGAカードを搭載したコンピュータを検索することができます。
インベントリデータベースに対して照会を実行し、インベントリ情報を取得する:
ConsoleOneで、コンテナを選択します。
照会を実行します。
照会の基準を指定します。
[Query the Inventory database for]: デフォルトでは、[Workstations]オプションが有効になります。照会式を満たすすべてのインベントリ対象ワークステーションが検索されます。ZENworks for Servers 3とZENworks for Desktops 4が同じ環境にインストールされている場合、[Workstations]、[Servers]、および[Both]オプションが利用できます。[Workstations]を選択すると、照会式を満たすすべてのインベントリ対象ワークステーションが検索されます。[Both]を選択すると、照会式を満たすインベントリ対象ワークステーションおよびインベントリ対象サーバがすべて検索されます。
[Find Type]: [Simple]または[Advanced]を選択します。簡単な照会を指定する場合は[Simple]をクリックします。簡単な照会を選択した場合、属性、関係演算子、および属性の値を指定します。多数の属性を指定する場合は[Advanced]を選択します。それぞれのグループが照会基準のセットを定義する、複数の照会グループを組み合わせて使用することができます。詳しい照会を使用する例として、486プロセッサ搭載の全デバイスをデータベースから検索する照会を実行し、さらに照会コネクタを使用して別の照会を追加し、VGAカラービデオアダプタを搭載したインベントリ対象ワークステーションを検索するケースが挙げられます。
[Display Machine(s) Not Satisfying the Query]: このチェックボックスを選択すると、照会を満たさないコンピュータが検索されます。
[Attribute]: コンポーネントまたはコンポーネント属性を選択します。インベントリ対象ワークステーションを照会する際に指定できる属性は、次のカテゴリに分類できます。[General]、[Software]、[Hardware]、[Network]、および[System]。
カスタム属性の前にはアスタリスク(*)が付けられます。
たとえば、 ポインティングデバイスがインストールされていないコンピュータを検索するには、コンポーネントとして[Pointing Device]を選択します。 照会でBIOSのバージョンをコンポーネントとして指定するには、コンポーネントとして[BIOS]を選択し、コンポーネント属性として[VERSION]を選択します。
[Operator]または[Relational Operator]: コンポーネントと値の間の関係を決定するために選択します。関係演算子は[Select Attribute]ウィンドウで選択した属性のデータ型に基づいて、次の表のように分類されます。
関係演算子の使用に関する詳細については、関係演算子の使用 を参照してください。
注: 属性のデータ型がCustom、関係演算子のデータ型がNumericまたはDateである場合に、照会の結果が表示されないときは、等しい(=)演算子を使用してインベントリデータベースに保存されたカスタム属性の値を検索します。
[Select Attribute]ウィンドウでコンポーネントだけを選択した場合、[Relational Operator]はデフォルトで[NULL]に設定され、その他の関係演算子は利用できなくなります。
[Value]: 記述値は、インベントリコンポーネントが取り得る値です。たとえば、6.0という値はDOSバージョンの属性に指定できます。記述値では大文字と小文字が区別されません。
注: 列挙属性では、値はenumerated_value [enumerated_ID]の形式で表示されます。たとえば、Processor.Processor Family = Pentium (R) III [17]などと表されます。
関係演算子として一致([ ])または一致しない(![ ])を選択した場合、[Value]フィールドで文字の代わりにワイルドカードを使用できます。次の表は、SQLドキュメントに従って使用できるワイルドカードのリストを示しています。
| 例 | 指定する内容 |
|---|---|
? |
任意の1文字 |
_(アンダースコア) |
任意の1文字 |
% |
0文字以上の任意の文字列 |
[] |
指定の範囲またはセット内の任意の1文字 |
[^] |
指定の範囲またはセット内にない任意の1文字 |
注: ?や[などの特殊文字を使用して、次の形式で照会を定義できます。[?]または[ [ ].
インベントリコンポーネントについて表示される記述値リストは、コンポーネントに対応するインベントリデータベースから取得されます。
[Logical Operator]: このオプションは、詳しい照会のみで使用できます。[Logical Operator]で、照会グループ間に特定の関係演算子を使用することにより、前の照会グループと結合される照会グループが作成されます。
[Save]: このオプションは、詳しい照会のみで使用できます。照会式をファイルとして指定の場所に保存します。ただし照会ファイルにはデフォルトの拡張子が付いていません。簡単に参照できるよう、.qryという拡張子を付けることをお勧めします。
[Load]: このオプションは、詳しい照会のみで使用できます。指定した照会ファイルをロードします。拡張子付きのファイル名を入力する必要があります。
[Find]をクリックします。
指定した照会基準に基づいて照会が実行され、照会に一致するインベントリ対象ワークステーションが[Query Results]ウィンドウに表示されます。
[Query Results]ウィンドウで、インベントリ対象ワークステーションをダブルクリックするか、[File]>[Advanced Inventory]の順にクリックして、インベントリ対象ワークステーションのインベントリ情報を表示します。
Match: 照会条件を満たすインベントリ対象ワークステーションを検索する場合、Match演算子を使用します。
たとえば、IP アドレスが164.99.151.%のすべてのインベントリ対象ワークステーションを検索する場合、Match演算子を使用します。
NULL: 特定の属性はスキャンされないが、コンポーネントがスキャンされて一部の属性が取得されるインベントリ対象ワークステーションに対して照会を実行する場合に、NULL演算子を使用します。
たとえば、BIOS.Manufacturerについてスキャンされないインベントリ対象ワークステーションのリストを検索するには、BIOS.ManufacturerがNULLである照会を作成します。この照会により、BIOSのスキャンが実行されたインベントリ対象ワークステーションが表示されます。
NOT SATISFYING: 指定した照会に合致しないインベントリ対象ワークステーションのフィルタ条件を検索する場合にNOT SATISFYING照会(またはNOT SATISFYINGフィルタ条件)を使用します。
たとえば、2台のワークステーションW1およびW2に、シリアルポートCOM1とCOM2の両方が搭載されているとします。照会(SerialPort='COM1')を実行するとW1が返されますが、照会(SerialPort!='COM1')を実行した場合もW1が返されます。これは、W1にシリアルポートCOM2が搭載されているためです。シリアルポートCOM1を搭載しないインベントリ対象ワークステーションに対して照会を実行するには、<NOT SATISFYING>(SerialPort='COM1')を使用する必要があります。NOT SATISFYINGオプションを使用するには、照会ウィンドウの[Display Machines Not Satisfying the Query]チェックボックスをクリックします。
Scannerは、最小限のスキャンデータをeDirectoryワークステーションオブジェクトとして格納します。この最小限の情報は、ConsoleOneから表示できます。[Minimal Information]ページには、スキャンされたインベントリ対象ワークステーションのインベントリ情報が一覧表示されます。
このページに一覧表示される項目に関する詳細については、最小限の情報の属性とインベントリデータベースの属性との間のマッピングを参照してください。
eDirectoryに格納されているインベントリ情報を表示する:
スキャンにより表示されたインベントリ対象ワークステーションを右クリックし、[Properties]>[ZENworks Inventory]タブ>[Minimal Information]の順にクリックします。
このページの[More Workstation Information]ボタンをクリックすると、[Workstation Inventory]ウィンドウが表示されます。
次の表に、最小限の情報の属性とインベントリデータベースの属性との間のマッピングを示します。
レポートを実行して、インベントリデータベースからインベントリ情報を収集できます。インベントリレポートは、Crystal Reportsを使用するよう設計されています。
定義済みのレポートフォームセットを選択して、レポートを生成することができます。
必要に応じてレポートを印刷またはエクスポートします。必要なデータをインベントリデータベースに入力するようZENworks for Desktopsを設定していない場合、空のレポートが生成されます。
この節では、次のトピックについて説明します。
インベントリレポートを実行する前に、Sybase、Oracle、またはMS SQL用の適切なODBCクライアントが、ConsoleOneを実行しているコンピュータにインストールされていることを確認する必要があります。インベントリレポートの起動時に、コンピュータ上でODBCドライバが自動的に設定されます。
Sybase ODBCドライバは、ZENworks for Desktops Companion CDからインストールできます。Sybase ODBCドライバをインストールするには、\odbc\sybaseodbc.zipをZENworks for Desktops Companion CDからドライブにコピーします。インストール手順については、ZENworks for Desktops Companion CDに収録されている\odbc\readme.txtを参照してください。
Oracleの場合には、ODBC用にOracle 8iクライアントをインストールする必要があります。これは、クライアントの新旧いずれのバージョンに対しても、インベントリレポートが互換性を持たないためです。
次に示すレポートを生成できます。ただし、ZENworks for Desktopsの設定がすでに完了しており、必要なデータがインベントリデータベースに入力されていることが前提になります。次の表は、オペレーティングシステムや選択基準など、Workstation Inventoryの個別の要素に関する情報を提供する簡単なインベントリのリストです。この表では、メモリ、ハードディスク、プロセッサなどのWorkstation Inventoryの要素を各レポートに組み合わせた包括的な内容のインベントリレポートも示します。
| インベントリレポートグループ | レポート名 | 選択基準 | インベントリレポートに表示される情報 |
|---|---|---|---|
ハードウェアインベントリ |
Asset Management Report |
[Scope]、[Distinguished Name]、[Distinguished Tree Name]、[IP Address]、および[DNS Name] 次のオプションを選択し、レポート内で表示できます。[Memory]、[Processor]、[Display Adapter]、[Keyboard]、[Pointing Device]、[Fixed and Removable Disk]、[Floppy]、[CD ROM]、および[Network Adapter] |
各システムのメモリ、プロセッサ、ディスプレイの詳細、キーボード、ポインティングデバイス、固定ディスクおよびリムーバルディスク、フロッピードライブ、CDドライブ、ネットワークアダプタの詳細 |
|
BIOS Listing |
[Scope]、[Distinguished Name]、[Distinguished Tree Name]、[IP Address]、[DNS Name]、[BIOS Install Date]、および[Manufacturer] |
すべてのコンピュータとそのBIOSの製造元、BIOSリリース日のリスト、およびコンピュータの合計数 |
|
Devices Listing |
[Scope]、[Distinguished Name]、[Distinguished Tree Name]、[IP Address]、[DNS Name]、および[Devices] [Devices]ドロップダウンリストで選択したデバイスに基づいて、そのデバイス用のフィルタ条件が表示されます。 |
特定のデバイスを搭載したすべてのコンピュータのリスト。選択できるデバイスは、ポインティングデバイス、キーボード、バス、ビデオアダプタ、ネットワークアダプタ、サウンドアダプタ、モデム、バッテリ、電源です。 |
|
Storage Devices Inventory Report |
[Scope]、[Distinguished Name]、[Distinguished Tree Name]、[IP Address]、および[DNS Name] 次のオプションを選択し、レポート内で表示できます。[Fixed disk and Removable Disk]、[Logical Disk]、[Floppy]、および[CD ROM] |
各システムの固定ディスク、リムーバルディスク、論理ディスク、フロッピードライブ、CDドライブに関する詳細 |
|
Storage Device Listing |
[Scope]、[Distinguished Name]、[Distinguished Tree Name]、[IP Address]、[DNS Name]、および[Devices] [Devices]ドロップダウンリストで選択したストレージデバイスに基づいて、そのデバイス用のフィルタ条件が表示されます。 |
特定のストレージデバイスを搭載したすべてのコンピュータのリスト。ストレージデバイスは、固定ディスク、リムーバルディスク、フロッピードライブ、およびCDドライブです。 |
|
System Information Listing |
[Scope]、[Distinguished Name]、[Distinguished Tree Name]、[IP Address]、および[DNS Name] |
すべてのコンピュータのシステム情報のリスト |
システム設定インベントリ |
Hardware Summary Report |
[Scope]、[Distinguished Name]、[Distinguished Tree Name]、[IP Address]、[DNS Name]、[Operating System Type]、[Operating System Version]、[Processor Family]、[Max Clock Speed (Lower Bound in MHz)]、[Max Clock Speed (Upper Bound in MHz)]、[Total Memory (Lower Bound in MB)]、[Total Memory (Upper Bound in MB)]、[Fixed disk Size (Lower Bound in GB)]、および[Fixed Disk Size (Upper Bound in GB)] |
各コンピュータのオペレーティングシステム名、オペレーティングシステムのバージョン、プロセッサファミリ、プロセッサの最大クロック速度、メモリ、および固定ディスクの容量 |
|
Memory Listing |
[Show Chart]、[Scope]、[Distinguished Name]、[Distinguished Tree Name]、[IP Address]、[DNS Name]、[Total Memory (Lower Bound in MB)]、および[Total Memory (Upper Bound in MB)] |
一定の範囲のメモリ容量(たとえば200〜400MB)を搭載したすべてのコンピュータのリストと、それらのコンピュータの合計数 |
|
Networking Information Report |
[Scope]、[Distinguished Name]、[Distinguished Tree Name]、[IP Address]、および[DNS Name] 次のオプションを選択し、レポート内で表示できます。[Network Adapter Type]、[DNS Name]、[IP Address]、[MAC Address]、[IPX Address]、および[Windows Domain Name] |
各システムのネットワークアダプタの種類、DNS、IPアドレス、MACアドレス、IPXアドレス、およびWindowsドメイン名 |
|
Operating System Listing |
[Show Chart]、[Scope]、[Distinguished Name]、[Distinguished Tree Name]、[IP Address]、[DNS Name]、[Operating System Type]、および[Operating System Version] |
すべてのコンピュータのオペレーティングシステムの種類、オペレーティングシステムのバージョンのリストおよびコンピュータの合計数 |
|
Processor Listing |
[Show Chart]、[Scope]、[Distinguished Name]、[Distinguished Tree Name]、[IP Address]、[DNS Name]、[Processor Family]、[Maximum Speed (Lower Bound in MHz)]、[Maximum Speed (Upper Bound in MHz)]、[Current Speed (Lower Bound in MHz)]、および[Current Speed (Upper Bound in MHz)] |
すべてのコンピュータのプロセッサファミリ(Pentium Proなど)、プロセッサの最大クロック速度、および現在のクロック速度のリスト |
|
System Internal Hardware Inventory Report |
[Scope]、[Distinguished Name]、[Distinguished Tree Name]、[IP Address]、および[DNS Name] 次のオプションを選択し、レポート内で表示できます。[System IRQ]、[System Cache]、[System DMA]、[System Slot]、および [Motherboard] |
各システムのIRQ、キャッシュ、DMA、スロット、およびマザーボード |
ソフトウェアインベントリ |
Application Software Inventory Report |
[Product Location]、[Scope]、[Distinguished Name]、[Distinguished Tree Name]、[IP Address]、[DNS Name]、[Include Product Location]、[Software Vendor]、[Software Name]、および[Software Version] |
各システムのソフトウェアおよびその製品名、バージョン、ベンダ、製品ID、製品の場所、最新情報 |
|
Software Listing |
[Include Product Location]、[Scope]、[Distinguished Name]、[Distinguished Tree Name]、[IP Address]、[DNS Name]、[Software Vendor]、[Software Name]、および[Software Version] |
すべてのコンピュータと、それらにインストールされているソフトウェアのベンダ、名前、バージョンのリスト、およびコンピュータの合計数 |
|
Software Summary Listing |
[Show Chart]、[Scope]、[Software Vendor]、[Software Name]、および[Software Version] |
特定のソフトウェアバージョンがインストールされているコンピュータの数のリスト ヒント: インベントリデータベース内のソフトウェアのデータ量が膨大な場合、[Software Summary Listing]のグラフが正しく表示されないことがあります。グラフが正しく表示されるようにするには、要件に従って表示結果を制限できるよう、効果的に選択基準を使用します。 |
|
System Software Inventory Report |
[Scope]、[Distinguished Name]、[Distinguished Tree Name]、[IP Address]、および[DNS Name] 次のオプションを選択し、レポート内で表示できます。[Display Driver]、[Pointing Device Driver]、[Network Adapter Driver]、および[NetWare Client] |
各システムのドライバ(ポインティングデバイスドライバ、ネットワークアダプタドライバ、ディスプレイドライバなど)およびNetWare Client |
その他 |
Inventory Scan Listing |
[Show Chart]、[Scope]、[Distinguished Name]、[Distinguished Tree Name]、[IP Address]、[DNS Name]、[Last Scan Date (On or Before)]、[Inventory Server Name]、および[Recent Information] |
最後にインベントリのスキャンを実行した日付および時刻、インベントリサーバ名、各システムの最新情報 |
|
User Defined Reports ユーザ定義レポートの作成方法に関する詳細については、ユーザ定義レポートの理解 を参照してください。 |
consoleone\consoleone_version\bin\userreports.iniファイルで指定されたオプションに基づいてレポートが生成されます。 |
ユーザ定義レポートを表示します。 |
注: [Show Chart]選択基準を使用すると、インベントリレポートがグラフ形式で表示されます。
次のいずれかの方法で、インベントリレポートを生成します。
生成するレポートをクリックします。
画面の右側にレポートに関する説明が表示されます。
簡単なインベントリリストの一覧および包括的なインベントリレポートの一覧を示した表を参照してください。
選択基準を指定します。
[Scope]選択基準は、ZENworks for Desktops 4.xとZENworks for Servers 3.xの両方が同じコンピュータにインストールされている場合に限り、使用することができます。
たとえば、すべてのインベントリ対象ワークステーションのインベントリ情報を表示する場合には、[Scope]選択基準として[Workstation]を選択します。設定したインベントリデータベース内にある、すべてのインベントリ対象ワークステーションのインベントリ情報がレポートに表示されます。
作成するレポートの種類に応じて、情報にフィルタを適用できます。たとえば、Windows NT 4オペレーティングシステムを実行しているすべてのインベントリ対象ワークステーションを表示するには、[Operating System Listing]を選択し、選択基準の[Scope]に[Both]を、[Operating System Type]に[Windows NT]を、[Operating System Version]に[4.0]を指定します。
[Reporting]ダイアログで作業する際、次のガイドラインに従います。
たとえば、識別名が"CN=MACHINE1.OU=ENG.O=NOVELL"のコンピュータのリストを表示する場合は、選択基準として"OU=ENG.O=NOVELL"を指定します。識別名に"OU=ENG.O=NOVELL"を含むすべてのコンピュータがインベントリレポートに表示されますが、識別名に"ou=eng.o=novell"を含むコンピュータがこのインベントリレポートに表示されることはありません。
[Distinguished Name]に識別名の一部だけを指定した場合、指定された文字列を識別名に含むすべてのコンピュータ名が表示されます。たとえば、識別名に"novell.invtree"を含むコンピュータのリストを表示する場合、選択基準に"novell.invtree"を指定します。すると、識別名に"novell.invtree"を含むすべてのコンピュータがインベントリレポートに表示されます。
[Distinguished Tree Name]の場合も、ツリー名の一部を指定しただけで、指定された文字列をコンピュータ名に含むすべてのコンピュータがインベントリレポートに表示されます。
次の表に、ワイルドカードの使用例を示します。
| 例 | レポートに含まれる項目 |
|---|---|
* |
すべての項目 |
164.99.* |
「164.99」で始まるすべての項目 |
164.9?.215.23 |
「164.9」で始まり、任意の1文字をはさんだ後「.215.23」で終了するすべての項目 |
164.96.215.23 |
指定された項目のみ。このケースでは、指定したIPアドレスのインベントリ対象ワークステーションを表示。 |
[Selected Report]をクリックします。
レポート生成の進行状況を表示するステータスボックスが表示されます。このステータスボックスは、レポートの生成時にビューアに表示されます。ツールバーのボタンを使って、レポートの各ページの表示、印刷、またはエクスポートを実行できます。
NetWareで実行しているSybaseインベントリデータベースについて、非英語版の管理コンソールからレポートを実行すると、選択されたレポートを生成するときにコンソールでSybaseデータベースが起動します。このデータベースを、ZENworks for Desktops 4.xプロキシデータベースと呼びます。
選択したレポートを実行した直後に、管理コンソールのシステムトレイにSybase ASAアイコンが表示されます。プロキシデータベースは、レポートの生成元であるリモートデータベースに自動的に接続し、必要なデータを取得します。リモートデータベース(NetWareで実行しているSybase)のデータはUTF-8形式で保存されていますが、Crystal ReportsではUTF-8形式でエンコードされた文字を表示できないため、プロキシデータベースにより、すべてのUTF-8形式のデータがローカルのWindows言語文字セットに変換されます。
次の節で、プロキシデータベースについて詳しく説明します。
プロキシデータベースは、次のシナリオで起動します。
プロキシデータベースは、次のシナリオでは起動しません。
2つのプロキシデータベースを同時にマウントできます(1つはZENworks for Desktops 3.xデータベース用、もう1つはZENworks for Desktops 4.xデータベース用)。
[Reporting]ダイアログボックスを閉じるか、ConsoleOneを閉じる場合、プロキシデータベースを手動でシャットダウンする必要があります。
手動でプロキシデータベースをシャットダウンする:
Sybaseが使用するデフォルトのポートが、他のアプリケーションでも使用される場合、ポートの競合が発生する可能性があります。ポートの競合を回避するため、プロキシデータベースをデフォルト以外のポートで実行するよう設定することができます。
ファイルにリダイレクトされるデータベースポートとデータベースメッセージに応じて、ポート2639または2640でプロキシデータベースを起動します。
2639/2640ポートがすでに他のアプリケーションによりブロックされている場合、Sybaseは、検出した未使用のポートにプロキシデータベースをマウントし、この情報を出力ファイルに保存します。接続しようとすると、[Unable to connect...]というエラーメッセージが表示されます。
プロキシSybaseを終了し、出力ファイルからポート番号を取得して、このポート番号をプロキシポート環境設定ファイル(consoleone\1.2\bin\zen\sybaseproxy\proxyproperties.properties)に入力します。
再びレポートを呼び出します。Sybaseはプロキシポート環境設定ファイルを読み取り、ポートを取得した後、このポートで起動します。
Reportingスナップインにより、ODBC DSNのポート情報が新しい情報に変更されます。
変更を有効にするため、ConsoleOneを再起動します。
ツールバーの[Export Report]アイコンをクリックします。
[Export]ダイアログボックスで、エクスポート先の場所とファイル形式を指定します。
インベントリレポートをテキストファイルとしてエクスポートする場合には、[Export to Text]ダイアログボックスでユーザ定義オプションを選択し、値を16に設定します。これは、値が16未満の場合には、エクスポートされるデータが切り捨てられるためです。
インベントリレポートをHTMLファイルとしてエクスポートする場合は、HTML 3.2またはHTML 4.0 (DHTML)ファイル形式を選択できます。このとき、HTML 4.0 (DHTML)としてエクスポートすることをお勧めします。これは、HTML 3.2形式でエクスポートした場合、データの書式が正しく設定されないためです。
インベントリレポートをカンマ区切り(.csv)ファイルとしてエクスポートする場合は、次の手順を実行します。
[OK]をクリックします。
エクスポートされたファイルを保存するディレクトリを参照して選択します。
[OK]をクリックします。
Crystal Report Designerを使用して、インベントリデータベース内のデータからレポートを生成できます。
レポートを生成する前に、Crystal Report Designer 8.0以降を使ってレポートファイル(.rpt)が作成されていることを確認する必要があります。.rptファイルの作成方法に関する詳細については、Crystal Reportのドキュメントを参照してください。
ユーザ定義インベントリレポートを生成する:
レポートの設計を実行しているコンピュータのODBC DSN名をZenInventoryに設定します。
レポートの設計が完了した後、レポートを\consoleone\version\reporting\canned\novellreporting\zeninventory\localeディレクトリに保存します。
localeには、言語を表す変数が入ります。たとえば、英語のレポートの場合はEN、フランス語の場合はFR、ポルトガル語(ブラジル)の場合はPT_BR、ドイツ語の場合はDE、スペイン語の場合はESが入ります。レポートが英語以外の場合、各コンピュータのロケールに基づいて表示されます。
\consoleone\version\binディレクトリ内のuserreports.iniファイルで値を設定します。このuserreports.iniファイルには、次の値が含まれている必要があります。
#[ReportName] <rptファイルの実際のファイル名(.rpt拡張子は除く)>
#DisplayName=ユーザ定義レポートの表示名
#Param1=Constant,Display name,<組み合わせの場合には{val-1|val-2|val-3}>
#<Param1には.rptファイルに保存されるパラメータの内部名が入ります>
#<Constantsには、組み合わせを選択した場合は1、テキストフィールドの場合は2、数値フィールドの場合は3が入ります>
たとえば、次のように値を設定できます。
[ListSystemInformation]DisplayName=System Information
Role=1,Role,{2|3|5}
IPAddress=2,IP Address
DNName=2,Distinguished Name
DNTree=2,Distinguished Tree
DNSName=2,DNS Name
[ListMemory]
DisplayName=Memory
Role=1,Role,{2|3|5}
IPAddress=2,IP Address
DNName=2,Distinguished Name
DNTree=2,Distinguished Tree
DNSName=2,DNS Name
MemoryLowerLimit=3,Memory Lower Bound
userreports.iniファイルに値を設定した後、ユーザ定義レポートがインベントリレポートツリーに表示されます。userreports.iniファイルで複数のレポートを指定することができます。
注: userreports.iniファイルが空の場合、インベントリレポートツリーにユーザ定義レポートを表示できません。
[Run Selected Report]をクリックします。