ConsoleOneを使用したインベントリ情報の表示

次の節では、ConsoleOneを使用して表示できる情報の種類について説明します。


インベントリデータベースの設定

ConsoleOneを使って、データベース内に保存されたインベントリ情報を表示する場合、データベースを設定する必要があります。設定するインベントリデータベースのインベントリ情報は、インベントリレポートの作成、インベントリ情報の参照、およびデータベースからのインベントリ情報の照会に使用されます。

インベントリデータベースを設定する:

  1. ConsoleOneで、コンテナを選択します。

  2. [Configure DB]を呼び出します。

  3. [Browse]をクリックして、ZENworksデータベースオブジェクトを参照して選択します。

    データベースオブジェクトのリストから既存のZENworksデータベースオブジェクトを選択することもできます。

    このデータベースオブジェクトには、プロトコル、データベースが使用するポートなどのデータベース設定が含まれています。

  4. このデータベース設定をすべてのセッションに適用するには、[Apply Configuration Across Sessions]チェックボックスを選択します。

  5. [OK]をクリックします。

同じ手順を再び実行してデータベースを変更しない限り、設定したデータベースがデータの取得に使用されます。


インベントリ対象ワークステーションのWorkstation Inventoryの表示

[Inventory Summary]ウィンドウには、インベントリ対象ワークステーションに対して最後に行ったインベントリスキャンのデータが表示されます。

インベントリ対象ワークステーションのインベントリ情報を表示する:

  1. インベントリデータベースを設定します。

    詳細については、インベントリデータベースの設定を参照してください。

  2. インベントリ対象ワークステーションを右クリックし、[Actions]>[Inventory]の順にクリックします。

ZENworks for Desktopsは、インベントリ対象ワークステーションから収集された次のインベントリ情報を提供します。

スキャンデータのグループ スキャンデータの項目 説明

Hardware/Software Inventory > General > System Information

Asset Tag

ROMベースのセットアッププログラムによって作成される備品タグ番号

 

Computer Model

Compaq、Dellなどのコンピュータ識別情報

 

Computer Type

IBM PCなどのコンピュータの種類

 

Machine Name

インベントリ対象ワークステーションのDNS名

 

Management Technology

DMI、WMIなど、インベントリ対象ワークステーションで利用できるテクノロジ

 

Model Number

製造時にコンピュータに割り当てられるシリアル番号の値

Hardware/Software Inventory > General > System Identification

Primary Owner Name

このシステムの主なユーザまたは所有者の名前

 

Primary Owner Contact

このシステムの主なユーザの電話番号

 

Name

インベントリ対象ワークステーションの完全修飾DNなど、eDirectoryで表示されるインベントリ対象ワークステーションの名前

Hardware/Software Inventory > General > Login Details > eDirectory Login Details

Current login user

インベントリ対象ワークステーションのスキャン時にプライマリeDirectoryツリーにログインしていたユーザ

 

Last login user

インベントリ対象ワークステーションのスキャン時にプライマリeDirectoryツリーに最後にログインしたユーザ

Hardware/Software Inventory > General > Login Details > Windows Domain

Name

インベントリ対象ワークステーションのドメイン名

Hardware/Software Inventory > Software > Software Vendors

Name

ソフトウェアベンダの名前

 

Version

ソフトウェアのバージョン番号

 

Identification Number

製品ID

 

Location

インストールディレクトリ

Hardware/Software Inventory > Software > Device Drivers > Pointing Drivers >

Name

マウスドライバの名前

 

Version

マウスドライバのバージョン番号

Hardware/Software Inventory > Software > Device Drivers > Display Drivers

Install Date

ディスプレイドライバのインストール日

 

Manufacturer

ディスプレイドライバの開発元の名前

 

Is Shadowed (TrueまたはFalse)

Trueの場合、ディスプレイドライバは現在シャドウ処理されています。

 

Version

ディスプレイドライバのバージョン番号

Hardware/Software Inventory > Software > Device Drivers > Network Drivers

Description

ネットワークドライバに関する説明

 

Name

ネットワークドライバの名前

 

Version

ネットワークドライバのバージョン番号

Hardware/Software Inventory > Software > Operating System

Code Page

オペレーティングシステムの言語コードページ

 

OS Type

インベントリ対象ワークステーションのオペレーティングシステム

 

Install Date

オペレーティングシステムのインストール日

 

Caption

Windows 95、Windows 2000などのオペレーティングシステム名

 

Other Description

必要に応じて追加されるオペレーティングシステムに関する説明

 

Role

サーバやワークステーションなどのオペレーティングシステムの種類

 

Total Virtual Memory Size

呼び出しプロセスの仮想アドレス領域における総バイト数

 

Total Memory Size

オペレーティングシステムの総メモリ量

 

Version

オペレーティングシステムのバージョン番号

Hardware/Software Inventory > Software > NetWare Client Mode

NetWare Client Version

NetWareクライアントのバージョン番号

Hardware/Software Inventory > Software > Inventory Scanner Information

Inventory Server

スキャンの送信先になるインベントリサーバの名前

 

Scan Mode

インベントリ対象ワークステーションをスキャンするのにScannerが使用するモード

 

Version

Scannerのバージョン番号

Hardware/Software Inventory > Hardware > Pointing Device

IRQ Number

このデバイスに割り当てられた割り込み

 

Name

マウスの識別情報

 

Number of Buttons

マウスのボタン数

Hardware/Software Inventory > Hardware > Keyboard

Delay

キー入力を繰り返すまでの遅延時間

 

Description

IBM拡張キーボード101/102など、キーボードに関する説明

 

Layout

キーボードのレイアウト

 

Number of Function Keys

ファンクションキーの総数

 

Subtype

キーボードの種類

 

Typematic Rate

キーの処理速度

Hardware/Software Inventory > Hardware > Memory

Total Memory

インベントリ対象ワークステーションの総メモリ量

Hardware/Software Inventory > Hardware > Display Adapter

Chip Set

ステム機能を比較するのにコントローラが使用するチップセット

 

Current Bits/Pixel

各ピクセルに隣接するカラービット数

 

Current Horizontal Resolution

ディスプレイに表示される水平方向のピクセル数

 

Current Vertical Resolution

ディスプレイに表示される垂直方向のピクセル数

 

DAC Type

デジタルアナログコンバータの種類

 

Description

ディスプレイアダプタに関する説明

 

Maximum Memory Supported

ディスプレイアダプタがVIDEO RAMに対してサポートする最大メモリ

 

Maximum Refresh Rate

ディスプレイを再描画するためのモニタの最大リフレッシュレート(ヘルツ単位)

 

Minimum Refresh Rate

ディスプレイを再描画するためのモニタの最小リフレッシュレート(ヘルツ単位)

 

Number of Color Planes

ビデオシステムがサポートしている色平面の数

 

Provider

ベンダ名

 

Video Architecture

このシステムのビデオサブシステムのアーキテクチャ(たとえば、CGA/VGA/SVGA/8514A)

 

Video Memory Type

このアダプタ用のビデオメモリの種類(たとえば、VRAM/SRAM/DRAM/EDO RAM)

Hardware/Software Inventory > Hardware > BIOS

BIOS Identification Bytes

BIOSでコンピュータモデルを示すバイト

 

Install Date

BIOSの製造日

 

Manufacturer

BIOSのベンダ名

 

Caption

BIOSのラベル

 

Primary BIOS

Trueの状態はプライマリBIOSを示します。

 

Serial Number

製造時にコンピュータに割り当てられるシリアル番号

 

Size

BIOSのサイズ

 

Version

BIOSのバージョンまたはリビジョンレベル

Hardware/Software Inventory > Hardware > Processor

Current Clock Speed (in MHz)

プロセッサの現在のクロック速度

 

Device ID

プロセッサの種類を識別する特殊な16進数の文字列

 

Maximum Clock Speed (in MHz)

プロセッサの最大クロック速度

 

Other Family Description

MMX Pentiumなど、プロセッサファミリに関する詳しい説明

 

Processor Family

Pentium II、Pentium IIIなど、プロセッサファミリの識別情報

 

Processor Stepping

プロセッサモデルを識別するのにマイクロプロセッサベンダが提供する1バイトコード特性

 

Role

中央プロセッサ、数値演算コプロセッサなど、プロセッサの種類

 

Upgrade Method

このプロセッサのアップグレード方法(アップグレードがサポートされている場合)

Hardware/Software Inventory > Hardware > Modem

Description

モデムに関する詳細情報

 

Name

モデムの識別情報

 

Device ID

モデムの種類を識別する特殊な16進数の文字列

 

Provider

ベンダの名前

Hardware/Software Inventory > Hardware > Battery

Chemistry

リチウムイオン、ニッケル水素などバッテリの種類

 

Design Capacity

バッテリのデザイン容量(単位はミリワット/時)

 

Design Voltage

バッテリのデザイン電圧(単位はミリボルト)

 

Install Date

バッテリの製造日

 

Manufacturer

バッテリの製造元の名前

 

Name

Duracell* DR-36など、このバッテリの製品名

 

Serial Number

このバッテリのシリアル番号

 

Smart Battery Version

このバッテリがサポートしているスマートバッテリデータ仕様のバージョン番号

Hardware/Software Inventory > Hardware > Power Supply

Description

この電源装置の入力電圧容量に関する詳細情報

 

Total Output Power (in MilliWatts)

電源装置の総出力を表す属性値

Hardware/Software Inventory > Hardware > Disk Drives > Floppy

Capacity

フロッピードライブの容量

 

Description

フロッピードライブに関する説明

 

Drive Letter

ドライブ文字名

 

Manufacturer

ベンダ名

 

Physical Cylinders

フロッピードライブのシリンダ

 

Physical Heads

フロッピードライブの読み取り/書き込みヘッド

 

Sectors/Track

フロッピードライブの1トラックあたりのセクタ数

Hardware/Software Inventory > Hardware > Disk Drives > Physical Disk > Fixed Disk

Description

説明

 

Manufacturer

ベンダ名

 

Physical Cylinders

シリンダ数

 

Physical Heads

ヘッド数

 

Sectors/Track

トラックあたりの固定ディスクドライブのセクタ数

 

Size

固定ディスクのサイズ

Hardware/Software Inventory > Hardware > Disk Drives > Physical Disk > Removable Disk

Description

説明

 

Manufacturer

ベンダ名

 

Physical Cylinders

シリンダ数

 

Physical Heads

ヘッド数

 

Sectors/Track

トラックあたりのリムーバルディスクドライブのセクタ数

 

Size

リムーバルディスクのサイズ

Hardware/Software Inventory > Hardware > Disk Drives >Hard Disk > Logical Disk

Drive Letter

ドライブ文字名

 

File System Type

FAT(File Allocation Table)など、ファイルシステムの種類

 

Free Size

ドライブの実際の容量(MB単位)

 

Volume Label

ハードディスクボリュームの名前

 

Size

ドライブ内の利用可能な容量(MB単位)

 

Volume Serial Number

ハードディスクボリュームのシリアル番号

Hardware/Software Inventory > Hardware > Disk Drives > CDROM

Name

インベントリ対象ワークステーションに接続されているCDドライブの名前

 

Description

CDに関する説明

 

Drive Letter

CDにマップされたドライブ名

 

Manufacturer

ベンダ名

 

Caption

CDのキャプション

Hardware/Software Inventory > Hardware > Ports > Serial Port

Address

このシリアルポートの基本入出力アドレス

 

IRQ Number

シリアルポートのIRQ番号

 

Name

現在の運用環境で、このシリアルポート上にあるI/Oデバイスの論理名

Hardware/Software Inventory > Hardware > Ports > Parallel Port

Address

このパラレルポートの基本I/Oアドレス

 

DMA Support (TrueまたはFalse)

Trueの場合、DMAがサポートされています。

 

Name

現在の運用環境で、このパラレルポート上にある入出力デバイスの論理名

 

IRQ Number

パラレルポートのIRQ番号

Hardware/Software Inventory > Hardware > Bus

Bus Type

PCI、ISAなど、バスの種類を表示します。

 

Description

バスの説明

 

Name

バス名

 

Version

マザーボードがサポートしているバスのバージョン

Hardware/Software Inventory > Hardware > Network Adapter

Adapter Type

FDDI、トークンリングなど、ネットワークアダプタの種類

 

Auto Sense

ネットワークアダプタが、接続するネットワーク媒体の速度やその他の通信特性を自動的に判別できるかどうかを示すブール値

 

Card Manufacturer

カードの製造元の名前

 

Description

アダプタに関する説明

 

Install Date

ネットワークアダプタのインストール日

 

Maximum Speed

LANにおけるデータの転送速度

 

Name

ネットワークアダプタの名前

 

Permanent Address

アダプタに永続的に格納されるノードアドレス

 

Provider

プロバイダの名前

Hardware/Software Inventory > Hardware > Sound Adapter

Description

ワークステーションのマルチメディアコンポーネントに関する説明

 

Name

マルチメディアカードのラベル

 

Provider

プロバイダの名前

Hardware/Software Inventory > Network > DNS

DNS Name

インベントリ対象ワークステーションのDNS名

Hardware/Software Inventory > Network > Network (instance_number) > IP

IP Address

IPインターネット上のコンピュータに割り当てられた一意のアドレス

 

Subnet Mask

インベントリ対象ワークステーションのサブネットマスクは、IPアドレスと組み合わせられ、ネットワークIDであるIPアドレスのオクテット/ビットと、ノードIDであるオクテット/ビットをIPルータに指定します。

Hardware/Software Inventory > Network > Network (instance_number) > IPX

IPX Address

インベントリ対象ワークステーションのIPXTMアドレス

Hardware/Software Inventory > Network > Network (instance_number) > MAC

MAC Address

一意のノードアドレスがネットワークアダプタ内に永続的に記述され、これによってネットワーク上の特定のコンピュータが識別されます。

Hardware/Software Inventory > Network > IP

IP Address

IPインターネット上のコンピュータに割り当てられた一意のアドレス

 

サブネットマスク

インベントリ対象ワークステーションのサブネットマスクは、IPアドレスと組み合わせられ、ネットワークIDであるIPアドレスのオクテット/ビットと、ノードIDであるオクテット/ビットをIPルータに指定します。

Hardware/Software Inventory > Network > IPX

IPX Address

インベントリ対象ワークステーションのIPXアドレス

Hardware/Software Inventory > Network > MAC

MAC Address

一意のノードアドレスがネットワークアダプタ内に永続的に記述され、これによってネットワーク上の特定のコンピュータが識別されます。

Hardware/Software Inventory > System > System IRQ

Availability

特定のIRQチャネルの可用性

 

IRQ Number

IRQ(割り込みリ要求行)の数(0〜15)

 

IRQ Trigger Type

IRQトリガの種類

 

Shareable

Trueの場合、デバイス間でシステムIRQを共有できます。

Hardware/Software Inventory > System > System Cache

Associativity

システムキャッシュの連想性を定義します(直接マッピング、2ウェイ、4ウェイ)。

 

Cache Type

命令、データ、ユニファイドなど、システムのキャッシュタイプを定義します。

 

Capacity

キャッシュ情報を格納しているデータストアのサイズ

 

Error Methodology

このキャッシュコンポーネントがサポートしているエラー修正方式。パリティ/シングルビットECC/マルチビットECCなど。

 

Level

キャッシュのレベルを示します。内部キャッシュはマイクロプロセッサ内に構築され、外部キャッシュはCPUとDRAMとの間に構築されます。

 

Line Size

単一のキャッシュバケットまたは行をバイト単位で表したサイズ

 

Read Policy

データキャッシュが読み取り処理用であるかどうかを示します。

 

Replacement Policy

再利用するキャッシュ行またはバケットを決定するために、キャッシュが使用するアルゴリズム

 

Speed

このシステムキャッシュモジュールの速度(単位はナノ秒)

 

Write Policy

キャッシュがメモリに書き込む際の2種類の方法(ライトバックおよびライトスルーキャッシュ)を示します。

Hardware/Software Inventory > System > System DMA

Availability

DMA(仮想ダイレクトメモリアクセス)がサポートされているかどうかを示します。

 

Description

このDMAチャネルを現在使用している論理デバイス名

 

DMA Burst Mode

データが通常よりも高速で送信されるデータ転送モード

 

DMA Channel Number

コンピュータとデバイスとの間で、DMAチャネルのないコンピュータよりも高速にデータを転送するためにコンピュータが使用するDMAチャネルの番号

Hardware/Software Inventory > System > System Slot

Description

このスロットを現在使用しているカード

 

Maximum Data Width

スロットで許容されているカードの最大バス幅

 

Thermal Rating

スロットの熱量消費の最大量(ミリワット単位)

Hardware/Software Inventory > System > Motherboard

Manufacturer

マザーボードの製造元の名前

 

Number of Slots

メモリの増設、グラフィック機能の追加、および特殊デバイスのサポートを実現するための、マザーボード内の拡張スロット数

 

Version

マザーボードのバージョン

 

Description

マザーボードの一般的な説明

注:  列挙属性では、enumerated_value [enumerated_ID]の形式で値が表示されます。たとえば、Processor.Processor Family = Pentium (R) III [17]などと表されます。

ステータスバーに、次の情報が表示されます。


データベース照会によるインベントリ情報の表示

ConsoleOneを使って、インベントリデータベースに対して照会を実行し、インベントリ対象ワークステーションのハードウェアおよびソフトウェアのコンポーネントを表示することができます。指定した基準を満たす情報が、[Inventory Query]ウィンドウに表示されます。

インベントリデータベースには、各インベントリ対象ワークステーションに関するインベントリデータ(一般情報、ハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク、およびシステムに関する情報)が格納されています。インベントリデータベースに対して照会を実行することにより、類似するデバイスのグループを作成し、レポートの対象を特定の種類のコンピュータに絞ることができます。たとえば、データベースに対して照会を実行して、i486DプロセッサとVGAカードを搭載したコンピュータを検索することができます。

インベントリデータベースに対して照会を実行し、インベントリ情報を取得する:

  1. ConsoleOneで、コンテナを選択します。

  2. 照会を実行します。

  3. 照会の基準を指定します。

    [Query the Inventory database for]: デフォルトでは、[Workstations]オプションが有効になります。照会式を満たすすべてのインベントリ対象ワークステーションが検索されます。ZENworks for Servers 3とZENworks for Desktops 4が同じ環境にインストールされている場合、[Workstations]、[Servers]、および[Both]オプションが利用できます。[Workstations]を選択すると、照会式を満たすすべてのインベントリ対象ワークステーションが検索されます。[Both]を選択すると、照会式を満たすインベントリ対象ワークステーションおよびインベントリ対象サーバがすべて検索されます。

    [Find Type]: [Simple]または[Advanced]を選択します。簡単な照会を指定する場合は[Simple]をクリックします。簡単な照会を選択した場合、属性、関係演算子、および属性の値を指定します。多数の属性を指定する場合は[Advanced]を選択します。それぞれのグループが照会基準のセットを定義する、複数の照会グループを組み合わせて使用することができます。詳しい照会を使用する例として、486プロセッサ搭載の全デバイスをデータベースから検索する照会を実行し、さらに照会コネクタを使用して別の照会を追加し、VGAカラービデオアダプタを搭載したインベントリ対象ワークステーションを検索するケースが挙げられます。

    [Display Machine(s) Not Satisfying the Query]: このチェックボックスを選択すると、照会を満たさないコンピュータが検索されます。

    [Attribute]: コンポーネントまたはコンポーネント属性を選択します。インベントリ対象ワークステーションを照会する際に指定できる属性は、次のカテゴリに分類できます。[General]、[Software]、[Hardware]、[Network]、および[System]。

    カスタム属性の前にはアスタリスク(*)が付けられます。

    たとえば、 ポインティングデバイスがインストールされていないコンピュータを検索するには、コンポーネントとして[Pointing Device]を選択します。 照会でBIOSのバージョンをコンポーネントとして指定するには、コンポーネントとして[BIOS]を選択し、コンポーネント属性として[VERSION]を選択します。

    [Operator]または[Relational Operator]: コンポーネントと値の間の関係を決定するために選択します。関係演算子は[Select Attribute]ウィンドウで選択した属性のデータ型に基づいて、次の表のように分類されます。

    属性のデータ型 関係演算子

    String

    等しい(=)、等しくない(!=)、一致する([ ])、一致しない(![ ])、およびNULLかどうか(null)

    Numeric

    等しい(=)、等しくない(!=)、より小さい(<)、以下(< =)、より大きい(>)、以上(>=)、およびNULLかどうか(null)

    日付

    等しい(=)、後(>)、以後(>=)、前(<)、以前(< =)、およびNULLかどうか(null)

    Enum

    等しい(=)、等しくない(!=)、およびNULLかどうか(null)

    Custom

    String、Numeric、およびDateの各データ型にグループ化されるすべての関係演算子が含まれます。

    関係演算子の使用に関する詳細については、関係演算子の使用 を参照してください。

    注:  属性のデータ型がCustom、関係演算子のデータ型がNumericまたはDateである場合に、照会の結果が表示されないときは、等しい(=)演算子を使用してインベントリデータベースに保存されたカスタム属性の値を検索します。

    [Select Attribute]ウィンドウでコンポーネントだけを選択した場合、[Relational Operator]はデフォルトで[NULL]に設定され、その他の関係演算子は利用できなくなります。

    [Value]: 記述値は、インベントリコンポーネントが取り得る値です。たとえば、6.0という値はDOSバージョンの属性に指定できます。記述値では大文字と小文字が区別されません。

    注:  列挙属性では、値はenumerated_value [enumerated_ID]の形式で表示されます。たとえば、Processor.Processor Family = Pentium (R) III [17]などと表されます。

    関係演算子として一致([ ])または一致しない(![ ])を選択した場合、[Value]フィールドで文字の代わりにワイルドカードを使用できます。次の表は、SQLドキュメントに従って使用できるワイルドカードのリストを示しています。

    指定する内容

    ?

    任意の1文字

    _(アンダースコア)

    任意の1文字

    %

    0文字以上の任意の文字列

    []

    指定の範囲またはセット内の任意の1文字

    [^]

    指定の範囲またはセット内にない任意の1文字

    注:  ?や[などの特殊文字を使用して、次の形式で照会を定義できます。[?]または[ [ ].

    インベントリコンポーネントについて表示される記述値リストは、コンポーネントに対応するインベントリデータベースから取得されます。

    [Logical Operator]: このオプションは、詳しい照会のみで使用できます。[Logical Operator]で、照会グループ間に特定の関係演算子を使用することにより、前の照会グループと結合される照会グループが作成されます。

    [Save]: このオプションは、詳しい照会のみで使用できます。照会式をファイルとして指定の場所に保存します。ただし照会ファイルにはデフォルトの拡張子が付いていません。簡単に参照できるよう、.qryという拡張子を付けることをお勧めします。

    [Load]: このオプションは、詳しい照会のみで使用できます。指定した照会ファイルをロードします。拡張子付きのファイル名を入力する必要があります。

  4. [Find]をクリックします。

    指定した照会基準に基づいて照会が実行され、照会に一致するインベントリ対象ワークステーションが[Query Results]ウィンドウに表示されます。

    [Query Results]ウィンドウで、インベントリ対象ワークステーションをダブルクリックするか、[File]>[Advanced Inventory]の順にクリックして、インベントリ対象ワークステーションのインベントリ情報を表示します。


関係演算子の使用


eDirectoryオブジェクトからの最小限のインベントリ情報の表示

Scannerは、最小限のスキャンデータをeDirectoryワークステーションオブジェクトとして格納します。この最小限の情報は、ConsoleOneから表示できます。[Minimal Information]ページには、スキャンされたインベントリ対象ワークステーションのインベントリ情報が一覧表示されます。

このページに一覧表示される項目に関する詳細については、最小限の情報の属性とインベントリデータベースの属性との間のマッピングを参照してください。

eDirectoryに格納されているインベントリ情報を表示する:

  1. スキャンにより表示されたインベントリ対象ワークステーションを右クリックし、[Properties]>[ZENworks Inventory]タブ>[Minimal Information]の順にクリックします。

このページの[More Workstation Information]ボタンをクリックすると、[Workstation Inventory]ウィンドウが表示されます。


最小限の情報の属性とインベントリデータベースの属性との間のマッピング

次の表に、最小限の情報の属性とインベントリデータベースの属性との間のマッピングを示します。

最小限の情報 インベントリデータベース

Asset Tag

Scanned Inventory - Asset Tag

BIOS Type

Hardware - BIOS - Type

Computer Model

Scanned Inventory.Computer Model

Computer Type

Scanned Inventory.Computer Type

Disk Information

Hardware - Disk - Hard Disk - Drive Letter

IP Address

Network - IP Address

IPX Address

Network - IPX Address

Last Scan Date

インベントリ対象ワークステーションが最後にスキャンされた日時

MAC Address

Network - MAC Address

Memory Size

Hardware - Memory - Total Extended Memory

Model Number

Scanned Inventory.Model Number

NIC Type

Hardware - Network Adapter Driver - Description

Novell Client

Novell Client version

OS Type

Software - Operating Systems - OS - Name

OS.Version

Software - Operating Systems - OS - Version

Processor

Hardware - Processor

Serial Number

Workstation Serial Number

Subnet Mask

Network - Subnet Mask

Video Type

Hardware - Display - Type


インベントリレポートの実行

レポートを実行して、インベントリデータベースからインベントリ情報を収集できます。インベントリレポートは、Crystal Reportsを使用するよう設計されています。

定義済みのレポートフォームセットを選択して、レポートを生成することができます。

必要に応じてレポートを印刷またはエクスポートします。必要なデータをインベントリデータベースに入力するようZENworks for Desktopsを設定していない場合、空のレポートが生成されます。

この節では、次のトピックについて説明します。


インベントリレポートを生成するための前提条件

インベントリレポートを実行する前に、Sybase、Oracle、またはMS SQL用の適切なODBCクライアントが、ConsoleOneを実行しているコンピュータにインストールされていることを確認する必要があります。インベントリレポートの起動時に、コンピュータ上でODBCドライバが自動的に設定されます。

Sybase ODBCドライバは、ZENworks for Desktops Companion CDからインストールできます。Sybase ODBCドライバをインストールするには、\odbc\sybaseodbc.zipをZENworks for Desktops Companion CDからドライブにコピーします。インストール手順については、ZENworks for Desktops Companion CDに収録されている\odbc\readme.txtを参照してください。

Oracleの場合には、ODBC用にOracle 8iクライアントをインストールする必要があります。これは、クライアントの新旧いずれのバージョンに対しても、インベントリレポートが互換性を持たないためです。


インベントリレポートの種類

次に示すレポートを生成できます。ただし、ZENworks for Desktopsの設定がすでに完了しており、必要なデータがインベントリデータベースに入力されていることが前提になります。次の表は、オペレーティングシステムや選択基準など、Workstation Inventoryの個別の要素に関する情報を提供する簡単なインベントリのリストです。この表では、メモリ、ハードディスク、プロセッサなどのWorkstation Inventoryの要素を各レポートに組み合わせた包括的な内容のインベントリレポートも示します。

インベントリレポートグループ レポート名 選択基準 インベントリレポートに表示される情報

ハードウェアインベントリ

Asset Management Report

[Scope]、[Distinguished Name]、[Distinguished Tree Name]、[IP Address]、および[DNS Name]

次のオプションを選択し、レポート内で表示できます。[Memory]、[Processor]、[Display Adapter]、[Keyboard]、[Pointing Device]、[Fixed and Removable Disk]、[Floppy]、[CD ROM]、および[Network Adapter]

各システムのメモリ、プロセッサ、ディスプレイの詳細、キーボード、ポインティングデバイス、固定ディスクおよびリムーバルディスク、フロッピードライブ、CDドライブ、ネットワークアダプタの詳細

 

BIOS Listing

[Scope]、[Distinguished Name]、[Distinguished Tree Name]、[IP Address]、[DNS Name]、[BIOS Install Date]、および[Manufacturer]

すべてのコンピュータとそのBIOSの製造元、BIOSリリース日のリスト、およびコンピュータの合計数

 

Devices Listing

[Scope]、[Distinguished Name]、[Distinguished Tree Name]、[IP Address]、[DNS Name]、および[Devices]

[Devices]ドロップダウンリストで選択したデバイスに基づいて、そのデバイス用のフィルタ条件が表示されます。

特定のデバイスを搭載したすべてのコンピュータのリスト。選択できるデバイスは、ポインティングデバイス、キーボード、バス、ビデオアダプタ、ネットワークアダプタ、サウンドアダプタ、モデム、バッテリ、電源です。

 

Storage Devices Inventory Report

[Scope]、[Distinguished Name]、[Distinguished Tree Name]、[IP Address]、および[DNS Name]

次のオプションを選択し、レポート内で表示できます。[Fixed disk and Removable Disk]、[Logical Disk]、[Floppy]、および[CD ROM]

各システムの固定ディスク、リムーバルディスク、論理ディスク、フロッピードライブ、CDドライブに関する詳細

 

Storage Device Listing

[Scope]、[Distinguished Name]、[Distinguished Tree Name]、[IP Address]、[DNS Name]、および[Devices]

[Devices]ドロップダウンリストで選択したストレージデバイスに基づいて、そのデバイス用のフィルタ条件が表示されます。

特定のストレージデバイスを搭載したすべてのコンピュータのリスト。ストレージデバイスは、固定ディスク、リムーバルディスク、フロッピードライブ、およびCDドライブです。

 

System Information Listing

[Scope]、[Distinguished Name]、[Distinguished Tree Name]、[IP Address]、および[DNS Name]

すべてのコンピュータのシステム情報のリスト

システム設定インベントリ

Hardware Summary Report

[Scope]、[Distinguished Name]、[Distinguished Tree Name]、[IP Address]、[DNS Name]、[Operating System Type]、[Operating System Version]、[Processor Family]、[Max Clock Speed (Lower Bound in MHz)]、[Max Clock Speed (Upper Bound in MHz)]、[Total Memory (Lower Bound in MB)]、[Total Memory (Upper Bound in MB)]、[Fixed disk Size (Lower Bound in GB)]、および[Fixed Disk Size (Upper Bound in GB)]

各コンピュータのオペレーティングシステム名、オペレーティングシステムのバージョン、プロセッサファミリ、プロセッサの最大クロック速度、メモリ、および固定ディスクの容量

 

Memory Listing

[Show Chart]、[Scope]、[Distinguished Name]、[Distinguished Tree Name]、[IP Address]、[DNS Name]、[Total Memory (Lower Bound in MB)]、および[Total Memory (Upper Bound in MB)]

一定の範囲のメモリ容量(たとえば200〜400MB)を搭載したすべてのコンピュータのリストと、それらのコンピュータの合計数

 

Networking Information Report

[Scope]、[Distinguished Name]、[Distinguished Tree Name]、[IP Address]、および[DNS Name]

次のオプションを選択し、レポート内で表示できます。[Network Adapter Type]、[DNS Name]、[IP Address]、[MAC Address]、[IPX Address]、および[Windows Domain Name]

各システムのネットワークアダプタの種類、DNS、IPアドレス、MACアドレス、IPXアドレス、およびWindowsドメイン名

 

Operating System Listing

[Show Chart]、[Scope]、[Distinguished Name]、[Distinguished Tree Name]、[IP Address]、[DNS Name]、[Operating System Type]、および[Operating System Version]

すべてのコンピュータのオペレーティングシステムの種類、オペレーティングシステムのバージョンのリストおよびコンピュータの合計数

 

Processor Listing

[Show Chart]、[Scope]、[Distinguished Name]、[Distinguished Tree Name]、[IP Address]、[DNS Name]、[Processor Family]、[Maximum Speed (Lower Bound in MHz)]、[Maximum Speed (Upper Bound in MHz)]、[Current Speed (Lower Bound in MHz)]、および[Current Speed (Upper Bound in MHz)]

すべてのコンピュータのプロセッサファミリ(Pentium Proなど)、プロセッサの最大クロック速度、および現在のクロック速度のリスト

 

System Internal Hardware Inventory Report

[Scope]、[Distinguished Name]、[Distinguished Tree Name]、[IP Address]、および[DNS Name]

次のオプションを選択し、レポート内で表示できます。[System IRQ]、[System Cache]、[System DMA]、[System Slot]、および [Motherboard]

各システムのIRQ、キャッシュ、DMA、スロット、およびマザーボード

ソフトウェアインベントリ

Application Software Inventory Report

[Product Location]、[Scope]、[Distinguished Name]、[Distinguished Tree Name]、[IP Address]、[DNS Name]、[Include Product Location]、[Software Vendor]、[Software Name]、および[Software Version]

各システムのソフトウェアおよびその製品名、バージョン、ベンダ、製品ID、製品の場所、最新情報

 

Software Listing

[Include Product Location]、[Scope]、[Distinguished Name]、[Distinguished Tree Name]、[IP Address]、[DNS Name]、[Software Vendor]、[Software Name]、および[Software Version]

すべてのコンピュータと、それらにインストールされているソフトウェアのベンダ、名前、バージョンのリスト、およびコンピュータの合計数

 

Software Summary Listing

[Show Chart]、[Scope]、[Software Vendor]、[Software Name]、および[Software Version]

特定のソフトウェアバージョンがインストールされているコンピュータの数のリスト

ヒント:  インベントリデータベース内のソフトウェアのデータ量が膨大な場合、[Software Summary Listing]のグラフが正しく表示されないことがあります。グラフが正しく表示されるようにするには、要件に従って表示結果を制限できるよう、効果的に選択基準を使用します。

 

System Software Inventory Report

[Scope]、[Distinguished Name]、[Distinguished Tree Name]、[IP Address]、および[DNS Name]

次のオプションを選択し、レポート内で表示できます。[Display Driver]、[Pointing Device Driver]、[Network Adapter Driver]、および[NetWare Client]

各システムのドライバ(ポインティングデバイスドライバ、ネットワークアダプタドライバ、ディスプレイドライバなど)およびNetWare Client

その他

Inventory Scan Listing

[Show Chart]、[Scope]、[Distinguished Name]、[Distinguished Tree Name]、[IP Address]、[DNS Name]、[Last Scan Date (On or Before)]、[Inventory Server Name]、および[Recent Information]

最後にインベントリのスキャンを実行した日付および時刻、インベントリサーバ名、各システムの最新情報

 

User Defined Reports

ユーザ定義レポートの作成方法に関する詳細については、ユーザ定義レポートの理解 を参照してください。

consoleone\consoleone_version\bin\userreports.iniファイルで指定されたオプションに基づいてレポートが生成されます。

ユーザ定義レポートを表示します。

注:  [Show Chart]選択基準を使用すると、インベントリレポートがグラフ形式で表示されます。


インベントリレポートの生成

  1. 次のいずれかの方法で、インベントリレポートを生成します。

  2. 生成するレポートをクリックします。

    画面の右側にレポートに関する説明が表示されます。

    簡単なインベントリリストの一覧および包括的なインベントリレポートの一覧を示した表を参照してください。

  3. 選択基準を指定します。

    [Scope]選択基準は、ZENworks for Desktops 4.xとZENworks for Servers 3.xの両方が同じコンピュータにインストールされている場合に限り、使用することができます。

    たとえば、すべてのインベントリ対象ワークステーションのインベントリ情報を表示する場合には、[Scope]選択基準として[Workstation]を選択します。設定したインベントリデータベース内にある、すべてのインベントリ対象ワークステーションのインベントリ情報がレポートに表示されます。

    作成するレポートの種類に応じて、情報にフィルタを適用できます。たとえば、Windows NT 4オペレーティングシステムを実行しているすべてのインベントリ対象ワークステーションを表示するには、[Operating System Listing]を選択し、選択基準の[Scope]に[Both]を、[Operating System Type]に[Windows NT]を、[Operating System Version]に[4.0]を指定します。

    [Reporting]ダイアログで作業する際、次のガイドラインに従います。

  4. [Selected Report]をクリックします。

    レポート生成の進行状況を表示するステータスボックスが表示されます。このステータスボックスは、レポートの生成時にビューアに表示されます。ツールバーのボタンを使って、レポートの各ページの表示、印刷、またはエクスポートを実行できます。


プロキシデータベースの理解

NetWareで実行しているSybaseインベントリデータベースについて、非英語版の管理コンソールからレポートを実行すると、選択されたレポートを生成するときにコンソールでSybaseデータベースが起動します。このデータベースを、ZENworks for Desktops 4.xプロキシデータベースと呼びます。

選択したレポートを実行した直後に、管理コンソールのシステムトレイにSybase ASAアイコンが表示されます。プロキシデータベースは、レポートの生成元であるリモートデータベースに自動的に接続し、必要なデータを取得します。リモートデータベース(NetWareで実行しているSybase)のデータはUTF-8形式で保存されていますが、Crystal ReportsではUTF-8形式でエンコードされた文字を表示できないため、プロキシデータベースにより、すべてのUTF-8形式のデータがローカルのWindows言語文字セットに変換されます。

次の節で、プロキシデータベースについて詳しく説明します。


プロキシデータベースの起動

プロキシデータベースは、次のシナリオで起動します。

プロキシデータベースは、次のシナリオでは起動しません。

2つのプロキシデータベースを同時にマウントできます(1つはZENworks for Desktops 3.xデータベース用、もう1つはZENworks for Desktops 4.xデータベース用)。


プロキシデータベースのシャットダウン

[Reporting]ダイアログボックスを閉じるか、ConsoleOneを閉じる場合、プロキシデータベースを手動でシャットダウンする必要があります。

手動でプロキシデータベースをシャットダウンする:

  1. 管理コンソールのシステムトレイに表示されているプロキシデータベースを右クリックし、[Exit]をクリックします。


デフォルト以外のポートで実行するためのプロキシデータベースの設定

Sybaseが使用するデフォルトのポートが、他のアプリケーションでも使用される場合、ポートの競合が発生する可能性があります。ポートの競合を回避するため、プロキシデータベースをデフォルト以外のポートで実行するよう設定することができます。

  1. ファイルにリダイレクトされるデータベースポートとデータベースメッセージに応じて、ポート2639または2640でプロキシデータベースを起動します。

    2639/2640ポートがすでに他のアプリケーションによりブロックされている場合、Sybaseは、検出した未使用のポートにプロキシデータベースをマウントし、この情報を出力ファイルに保存します。接続しようとすると、[Unable to connect...]というエラーメッセージが表示されます。

  2. プロキシSybaseを終了し、出力ファイルからポート番号を取得して、このポート番号をプロキシポート環境設定ファイル(consoleone\1.2\bin\zen\sybaseproxy\proxyproperties.properties)に入力します。

  3. 再びレポートを呼び出します。Sybaseはプロキシポート環境設定ファイルを読み取り、ポートを取得した後、このポートで起動します。

    Reportingスナップインにより、ODBC DSNのポート情報が新しい情報に変更されます。

  4. 変更を有効にするため、ConsoleOneを再起動します。


インベントリレポートの印刷

  1. レポートを生成して表示します

  2. プリンタのデフォルトの設定を変更する場合は、[Printer Setup]アイコンをクリックして必要な設定を変更します。

  3. プリンタのアイコンをクリックします。


ファイルへのインベントリレポートのエクスポート

  1. レポートを生成して表示します

  2. ツールバーの[Export Report]アイコンをクリックします。

  3. [Export]ダイアログボックスで、エクスポート先の場所とファイル形式を指定します。

    インベントリレポートをテキストファイルとしてエクスポートする場合には、[Export to Text]ダイアログボックスでユーザ定義オプションを選択し、値を16に設定します。これは、値が16未満の場合には、エクスポートされるデータが切り捨てられるためです。

    インベントリレポートをHTMLファイルとしてエクスポートする場合は、HTML 3.2またはHTML 4.0 (DHTML)ファイル形式を選択できます。このとき、HTML 4.0 (DHTML)としてエクスポートすることをお勧めします。これは、HTML 3.2形式でエクスポートした場合、データの書式が正しく設定されないためです。

    インベントリレポートをカンマ区切り(.csv)ファイルとしてエクスポートする場合は、次の手順を実行します。

    1. レポートをMicrosoft Excelにエクスポートします。

      注:   この時点で.csvファイルへのエクスポートを選択しても、レポートは正しくエクスポートされません。

    2. .xlsファイルを開きます。

    3. [ファイル]>[名前を付けて保存]の順にクリックします。

    4. [ファイルの種類]フィールドで[CSV (カンマ区切り) (*.csv)]を選択します。

    5. [保存]をクリックします。

  4. [OK]をクリックします。

  5. エクスポートされたファイルを保存するディレクトリを参照して選択します。

  6. [OK]をクリックします。


ユーザ定義レポートの理解

Crystal Report Designerを使用して、インベントリデータベース内のデータからレポートを生成できます。

レポートを生成する前に、Crystal Report Designer 8.0以降を使ってレポートファイル(.rpt)が作成されていることを確認する必要があります。.rptファイルの作成方法に関する詳細については、Crystal Reportのドキュメントを参照してください。

ユーザ定義インベントリレポートを生成する:

  1. レポートの設計を実行しているコンピュータのODBC DSN名をZenInventoryに設定します。

    1. [スタート]>[設定]>[コントロール パネル]>[ODBC データ ソース (32 ビット)]>[追加]の順にクリックします。

    2. 接続先になるデータベースのODBCドライバを選択します。

    3. [Finish]をクリックします。

    4. データソース名に「ZenInventory」を指定し、詳細を決定します。

      注:  ZenInventory以外のデータソース名を指定する場合は、ConsoleOneを通じてユーザ定義レポートを呼び出すそれぞれのコンピュータのODBC名を設定する必要があります。

  2. レポートの設計が完了した後、レポートを\consoleone\version\reporting\canned\novellreporting\zeninventory\localeディレクトリに保存します。

    localeには、言語を表す変数が入ります。たとえば、英語のレポートの場合はEN、フランス語の場合はFR、ポルトガル語(ブラジル)の場合はPT_BR、ドイツ語の場合はDE、スペイン語の場合はESが入ります。レポートが英語以外の場合、各コンピュータのロケールに基づいて表示されます。

  3. \consoleone\version\binディレクトリ内のuserreports.iniファイルで値を設定します。このuserreports.iniファイルには、次の値が含まれている必要があります。

    #[ReportName] <rptファイルの実際のファイル名(.rpt拡張子は除く)>
    #DisplayName=ユーザ定義レポートの表示名
    #Param1=Constant,Display name,<組み合わせの場合には{val-1|val-2|val-3}>
    #<Param1には.rptファイルに保存されるパラメータの内部名が入ります>
    #<Constantsには、組み合わせを選択した場合は1、テキストフィールドの場合は2、数値フィールドの場合は3が入ります>

    たとえば、次のように値を設定できます。

    [ListSystemInformation]DisplayName=System Information
    Role=1,Role,{2|3|5}
    IPAddress=2,IP Address
    DNName=2,Distinguished Name
    DNTree=2,Distinguished Tree
    DNSName=2,DNS Name
    [ListMemory]
    DisplayName=Memory
    Role=1,Role,{2|3|5}
    IPAddress=2,IP Address
    DNName=2,Distinguished Name
    DNTree=2,Distinguished Tree
    DNSName=2,DNS Name
    MemoryLowerLimit=3,Memory Lower Bound

    userreports.iniファイルに値を設定した後、ユーザ定義レポートがインベントリレポートツリーに表示されます。userreports.iniファイルで複数のレポートを指定することができます。

    注:  userreports.iniファイルが空の場合、インベントリレポートツリーにユーザ定義レポートを表示できません。

  4. [Run Selected Report]をクリックします。