アプリケーションオブジェクトマクロ

アプリケーションオブジェクトマクロは、アプリケーションオブジェクトの[Macros]ページで定義され、アプリケーションオブジェクトでのみ使用することができます。このマクロは、次の2つの例に示すように、関連付けられた値を持つ変数です。

変数

SOURCE_PATH

\\server1\sys\public\zen\word

TARGET_PATH

c:\program files\word

この例では、SOURCE_PATHは、Novell Application LauncherTMがユーザのワークステーションに配布するアプリケーションの格納元であるネットワーク上の場所を定義します。TARGET_PATHは、Application Launcherが配布するファイルのコピー先になるワークステーションの場所を定義します。

管理者が割り当てたデフォルト値をユーザがそのまま使用するか、別の値を入力するかの選択をユーザに促すマクロを作成することもできます。たとえば、ユーザに対してデフォルトのインストールドライブ(c:など)の使用を促すが、ユーザが別のドライブ(d:など)に変更することも可能にするマクロを使用することができます。

次の節では、アプリケーションオブジェクトマクロに別のマクロをネストする操作について、およびアプリケーションオブジェクトマクロを定義する手順について説明します。


Nesting Macros

アプリケーションオブジェクトマクロを定義するときに、その定義に別のマクロを埋め込むことができます。次の例では、TARGET_PATHマクロを定義するときに特別なWindowsマクロ、*WINDISKを使用しています。

%*WINDISK%\Program Files

アプリケーションオブジェクトのプロパティフィールドでTARGET_PATHマクロを使用するときに、Application Launcherは現在のワークステーションのWindowsドライブ文字を%*WINDISK%(c:\tempなど)で置き換えます。

文字列に別のマクロを埋め込むときは、この例のように、そのマクロを%文字で囲む必要があります。特別なWindowsマクロ、eDirectory属性マクロ、環境変数マクロ、ログインスクリプトマクロ、およびその他のアプリケーションオブジェクトマクロを埋め込むことができます。


アプリケーションオブジェクトマクロの定義

  1. ConsoleOneで、マクロを定義する対象のアプリケーションオブジェクトを右クリックし、[Properties]をクリックします。

  2. [Common]タブ>[Macros]の順にクリックします。[Macros]ページが表示されます。

  3. 変数名と値で構成されたマクロ(文字列の値マクロ)を定義するには、文字列の値(プロンプトなし)マクロの定義に進みます。

    または、

    デフォルト値をそのまま使用するか、別の値を入力するかの選択をユーザに促すマクロを定義するには、プロンプトマクロの定義に進みます。


文字列の値(プロンプトなし)マクロの定義

  1. [Macros]ページで、[Add]>[String Value]の順にクリックします。[Edit String Value]ダイアログボックスが表示されます。

  2. [Value Name]ボックスで、マクロ変数の名前を入力します(TARGET_PATHなど)。この名前にはスペースを使用しないでください。

  3. [Value Data]ボックスで、マクロ変数の値を入力します(c:\program files\wordなど)。

  4. [OK]をクリックして、このマクロを[Macros]リストに追加します。

有効なアプリケーションオブジェクトのプロパティでマクロを使用する方法については、マクロを使用できるアプリケーションオブジェクトのプロパティを参照してください。


プロンプトマクロの定義

  1. [Macros]ページで、[Add]> [Prompted]>[Drive]の順にクリックして、ユーザにドライブの指定を促すマクロを作成します。または、[String]をクリックして、ユーザにテキストの入力を促すマクロを作成します。

  2. 次の各フィールドに情報を入力します。

    [Macro Name]: マクロの内容を表す名前を入力します。この名前にはスペースを使用しないでください。

    [Prompt Text]: ユーザに表示するテキストを入力します。たとえば、インストールドライブの指定を促す場合は、「このアプリケーションはC:ドライブにインストールされます。必要な場合は、別のドライブ文字を入力してください。」などのように入力します。

    [Default Value]: ドライブについてのプロンプトを表示するマクロの場合は、デフォルトのドライブとして表示するドライブを選択します。文字列についてのプロンプトを表示するマクロの場合は、デフォルトのテキストとして表示するテキストを入力します。

    [Minimum Disk Space in MB]: ディスクに必要な最小空き容量を入力します。ユーザは、この最小ディスク容量の要件を満たさないドライブを取り付けることはできません。

    [Maximum String Length in Chars (Prompted String Macro Only)]: 文字列についてのプロンプトに対してユーザが入力できる最大文字数を指定します。

  3. [OK]をクリックして、このマクロを[Macros]リストに追加します。

有効なアプリケーションオブジェクトのプロパティでマクロを使用する方法については、マクロを使用できるアプリケーションオブジェクトのプロパティを参照してください。