[Identification]タブ

[Identification]タブには次のページがあり、アプリケーションオブジェクトの表示方法を設定することができます。


[Package Information]ページ

[Package Information]プロパティページは、MSIアプリケーション用に作成されたアプリケーションオブジェクトでのみ使用できます。シンプルなアプリケーション、AOT/AXTアプリケーション、Webアプリケーション、およびターミナルサーバアプリケーション用に作成されたアプリケーションオブジェクトでは使用できません。

次の図に示す[Package Information]プロパティページには、アプリケーションに関連付けられたMicrosoft Windows Installerパッケージファイル(.msiファイル)に関する情報が表示されます。このページは情報を参照するためのもので、このページを使用してパッケージ情報を変更することはできません。


アプリケーションオブジェクト>[Identification]タブ>[Package Information]ページ


Package Path

アプリケーションオブジェクトが使用する.msiファイルの場所を表示します。


Version

.msiファイルのバージョンを表示します。


Vendor

.msiファイルの作成者を表示します。


Locale

.msiファイルで定義されたローカルを表示します。


Help Link

アプリケーションに関する情報やヘルプを提供するWebの場所を表示します。


[Icon]ページ

[Icon]プロパティページは、すべてのアプリケーションタイプ(シンプル、AOT/AXT、MSI、Webおよびターミナルサーバ)用のアプリケーションオブジェクトで使用できます。

次の図に示す[Icon]プロパティページでは、Novell(R) Application LauncherTMがワークステーション上で表示する、アプリケーションオブジェクトのアイコンを定義します。アプリケーションアイコンにタイトルを付け、アイコンに使用するグラフィックを選択し、アイコンの表示順と強制実行の優先順位を設定することができます。ユーザがNovell eDirectoryTMから切断した後も引き続きアプリケーションオブジェクトをワークステーション上に表示するかどうかを指定することもできます。


アプリケーションオブジェクト>[Identification]タブ>[Icon]ページ


Application Icon Title

アプリケーションオブジェクトのアイコンタイトルとして使用するテキストを入力します。アイコンタイトルは、標準的なWindowsのフォルダ名やファイル名の命名規則に従っている必要があります。Windowsのフォルダ名やファイル名として次のような無効な文字を使用した場合、その文字は(ユーザのデスクトップ上では)アンダースコア(_)で表示されます。

\ / : * ? " < > |

Application Icon

アプリケーションオブジェクトのアイコンとして表示するアイコンを選択します。アイコンを指定しないと、アプリケーションオブジェクトのデフォルトのアイコンが使用されます。


Disconnectable

eDirectoryから切断されているワークステーション上でもアプリケーションを実行できることを示す場合は、このオプションを選択します。

重要:  切断モードの場合にユーザがアプリケーションを実行できるようにするには、アプリケーションをワークステーションにインストールまたはキャッシュしておく必要があります。[Force Run]([Associations]ページ)を選択すると、アプリケーションを強制的にワークステーションにインストールすることができます。[Force Cache]([Associations]ページ)を選択すると、アプリケーションを強制的にワークステーションにキャッシュすることができます。


Wait on Force Run

このオプションは、アプリケーションおよび少なくとももう1つ別のアプリケーションで[Force Run]オプション([Associations]ページ)を使用する場合にのみ適用されます。

このオプションを選択すると、1つ前のアプリケーションが終了するまで、アプリケーションの実行を強制的に待機させることができます。アプリケーションの順序は、[Determine Force Run Order]フィールドで定義します。最後のアプリケーションが終了するまで、再起動ジョブはキューに入れられます。


Determine Force Run Order

このオプションでは、[Force Run]として設定されたアプリケーションの起動順序を指定します。このオプションを選択して機能を有効にし、[Order]リストを使用して、[Force Run]の順序でのアプリケーションの位置を選択します。

[Order]ボックスに数値を入力することにより、アプリケーションの起動順序を指定します。ゼロという値を割り当てたアプリケーションの起動順序が1番になります。入力できる最大値は999です。たとえば、順序がそれぞれ0と1である2つのアプリケーションの後に起動するアプリケーションの場合は、[Order]ボックスに「2」と入力します。

Application Launcherは、[Wait on Force Run]オプションが有効になっている限り、すでに起動されている別のアプリケーションの終了を待たずにアプリケーションを実行します。


Show Progress

このオプションを選択すると、ワークステーションにアプリケーションを配布するときや、ワークステーションからアプリケーションを削除するときに、進捗状況バーが表示されます。レジストリの変更など、アプリケーションに対する細かい変更のみを配布するような場合は、このオプションを選択しないでください。大きなアプリケーションを配布または削除するときに、所要時間の目安をユーザに示す場合は、このオプションを選択します。

このオプションを選択していない場合に、インストール処理の完了のためにワークステーションを再起動する必要があり、[Prompt for Reboot]([Distribution Options]タブ>[Options]ページ)が有効になっているときは、ユーザにはプロンプトは表示されず、ワークステーションは自動的に再起動します。アンインストール処理の完了のためにワークステーションを再起動する必要があり、[Prompt User Before Uninstall]([Common]タブ>[Uninstall]ページ)が有効になっているときも同様です。


User Interface Level

このオプションが表示されるのは、アプリケーションオブジェクトがMicrosoft Windows Installer(MSI)パッケージを使用する場合のみです。MSIアプリケーションオブジェクト配布の際に、Application LauncherはアプリケーションをインストールするためのWindows Installerを起動します。したがって、標準のApplication Launcherインストール進捗状況バーは表示されず、MSIパッケージ用に作成されたインストール用ユーザインタフェースがWindows Installerで使用されます。次の各設定を使用して、インストールの際にWindows Installerで表示されるユーザインタフェースの量を指定することができます。

Application Launcherは、選択された設定を起動パラメータとしてWindows Installerに渡します。これらの設定の詳細については、Microsoft Windows Installerのマニュアルを参照してください。


[Description]ページ

[Description]プロパティページは、すべてのアプリケーションタイプ(シンプル、AOT/AXT、MSI、Webおよびターミナルサーバ)用のアプリケーションオブジェクトで使用できます。

次の図に示す[Description]プロパティページでは、アプリケーションオブジェクトについて、アプリケーションアイコンのタイトルに表示される情報よりも詳しい情報を参照できます。


アプリケーションオブジェクト>[Identification]タブ>[Description]ページ

[Prompt User Before Distribution]オプション([Distribution Options]>[Options]ページ)が有効になっている場合は、Application Launcherによるアプリケーションの初回配布時に、この情報が表示されます。アプリケーションオブジェクトのプロパティを参照して、この情報を確認することもできます。プロパティを表示するには、ワークステーション上のアプリケーションオブジェクトを右クリックして、[Properties]をクリックします。


[Folders]ページ

[Folders]プロパティページは、すべてのアプリケーションタイプ(シンプル、AOT/AXT、MSI、Webおよびターミナルサーバ)用のアプリケーションオブジェクトで使用できます。

次の図に示す[Folders]プロパティページでは、ワークステーションにアプリケーションを配布するときにApplication Launcherがアプリケーションを配置するフォルダを指定できます。


アプリケーションオブジェクト>[Identification]タブ>[Folders]ページ

アプリケーションは、カスタムフォルダとリンクフォルダという2つの異なる種類のフォルダに追加することができます。

カスタムフォルダは、特定のアプリケーションオブジェクト専用に作成されたフォルダです。他のアプリケーションオブジェクトをこのフォルダに入れることはできません。カスタムフォルダは、フォルダ内に作成することができます。つまり、カスタムフォルダの構造を作成することができます。たとえば、電卓とノートパッドを同じフォルダ内に入れることはできませんが、同じカスタムフォルダ内にサブフォルダを2つ作成して、この2つのプログラムを2つのサブフォルダ内に入れることができます。つまり、winapps\calculator\calc.exeおよびwinapps\notepad\notepad.exeのようになります。

リンクフォルダは、既存のアプリケーションフォルダオブジェクトへの関連付けに過ぎません。アプリケーションフォルダオブジェクトがすでにeDirectoryに存在している必要があります。アプリケーションフォルダオブジェクトに複数のフォルダ(フォルダ構造)が含まれている場合は、アプリケーションを構造内の任意のフォルダに追加することができます。

ヒント:  配布するアプリケーションに対して複雑なフォルダ構造を作成する場合は、アプリケーションフォルダオブジェクトを使用して、アプリケーションオブジェクトをそのアプリケーションフォルダオブジェクトにリンクすることをお勧めします。アプリケーションフォルダオブジェクトの場合は、そのフォルダ構造を一度だけ定義する必要がありますが、カスタムフォルダの場合はアプリケーションオブジェクトごとに定義しなければなりません。フォルダ構造にカスタムフォルダを使用する場合は、各アプリケーションオブジェクトのカスタムフォルダ構造を定義するときに、同じ名前を使用していることを確認してください。違う名前を使用した場合は、Application Launcherによって、別のカスタムフォルダ構造が作成されます。


Folders

[Folders]リストには、アプリケーションが追加されているカスタムフォルダとリンクフォルダ(アプリケーションフォルダオブジェクト)が表示されます。Application Launcherは、ワークステーションにアプリケーションを配布するときに、リストに表示されているフォルダを必要に応じて作成します。


Add

[Add]をクリックすると、[Folders]リストにカスタムフォルダまたはリンクフォルダを追加できます。アプリケーションを複数のフォルダに表示する場合は、リストに各フォルダを追加します。

カスタムフォルダを追加すると、追加したフォルダが[New Folder]というタイトルのリストに表示されます。リストからフォルダを選択して、[Modify Selected Folder]ボックスを使用してフォルダ名を変更したり、そのフォルダにサブフォルダを追加したりすることができます(「Modify Selected Folder」を参照)。


Delete

[Folders]リストからフォルダを選択して[Delete]をクリックすると、フォルダをリストから削除できます。


Modify Selected Folder

[Modify Selected Folder]ボックスでは、[Folders]リストで選択したフォルダの情報(名前と構造)を変更できます。カスタムフォルダとリンクフォルダの情報を変更できます。ただし、リンクフォルダの情報を変更すると、そのフォルダはカスタムフォルダになります。


Add Folder

フォルダツリーからフォルダを選択して[Add Folder]をクリックすると、選択したフォルダにサブフォルダを追加できます。サブフォルダを追加した後にApplication Launcherをリフレッシュすると、アプリケーションは選択したフォルダ内ではなく追加したサブフォルダ内に表示されます。


Delete Folder

フォルダツリーからフォルダを選択して[Delete Folder]をクリックすると、フォルダを削除できます。


Modify Folder

フォルダツリーからフォルダを選択して[Modify Folder]をクリックすると、フォルダの名前を変更できます。

アプリケーションを既存フォルダの新規サブフォルダに追加するには、「existing_folder_name\new_subfolder_name」と入力します。


Use the Selected Folder in the Following Locations

Windowsの[スタート]メニューおよびApplication Launcherウィンドウ(Application WindowおよびApplication Explorerウィンドウ)がアプリケーションオブジェクトの[Associations]ページで有効に設定されている場合、Application Launcherではそれらの場所にフォルダを表示できます。[Folders]リストからフォルダを選択して、そのフォルダを使用する場所のチェックボックスを選択します。

どちらの場所も選択しない場合でも、Application Launcherでは[スタート]メニューおよびApplication Launcherのウィンドウにアプリケーションオブジェクトが表示されますが、管理者が定義したフォルダには表示されません。


[Contacts]ページ

[Contacts]プロパティページは、すべてのアプリケーションタイプ(シンプル、AOT/AXT、MSI、Webおよびターミナルサーバ)用のアプリケーションオブジェクトで使用できます。

[Contacts]プロパティページには、アプリケーションのサポートスタッフの名前、電子メールアドレス、および電話番号のリストが表示されます。ユーザは、アプリケーションオブジェクトのプロパティからこの情報にアクセスすることができます。プロパティを表示するには、ワークステーション上のアプリケーションオブジェクトを右クリックし、[Properties]>[Help Contacts]の順にクリックします。


アプリケーションオブジェクト>[Identification]タブ>[Contacts]ページ

この情報を編集して、各ユーザが自分のサイトのサポートスタッフに連絡できるようにすることができます。サポート担当者の電子メールアドレスを入力しておくと、ユーザが[Properties]ダイアログボックスの[Help Contacts]ページから直接電子メールを送信できるようになります。

注:  担当者として定義されたユーザの[E-Mail Address]フィールド(インターネット電子メール属性)および[Telephone]フィールド(電話番号属性)を読み込むためのeDirectory権限がユーザには必要です。


[Administrator Notes]ページ

[Administrator Notes]プロパティページは、すべてのアプリケーションタイプ(シンプル、AOT/AXT、MSI、Webおよびターミナルサーバ)用のアプリケーションオブジェクトで使用できます。

次の図に示す[Administrator Notes]プロパティページでは、自分または他の管理者のためのメモを記録できます。たとえば、アプリケーションの特殊な設定についてのメモを残しておくことができます。または、複数の管理者がいる場合、更新履歴やファイルの変更履歴を記録しておくことができます。


アプリケーションオブジェクト>[Identification]タブ>[Administrator Notes]ページ