[Fault Tolerance]タブには、次のページがあり、複数サーバ間でアプリケーションをホストするのに必要な負荷を分散させたり、サーバ障害が発生した場合にバックアップアプリケーションにアクセスできるようにしたりすることができます。
[Fault Tolerance]プロパティページは、シンプルなアプリケーション、AOT/AXTアプリケーション、Webアプリケーション、およびターミナルサーバアプリケーション用に作成されたアプリケーションオブジェクトでのみ使用できます。MSIアプリケーション用に作成されたアプリケーションオブジェクトでは使用できません。
次の図に示す[Fault Tolerance]プロパティページでは、このアプリケーションオブジェクトが使用できなくなった場合に、Application Launcherがバックアップとして使用するインストールパッケージソースまたはアプリケーションオブジェクトを指定します。Application Launcherは、[Source List]または[Application List]に表示されている順序(上から下)で、パッケージソースまたはアプリケーションオブジェクトの使用を試みます。
![アプリケーションオブジェクト>[Fault Tolerance]タブ>[Fault Tolerance]ページ](../graphics/zfd_am_ft_ft_a.gif)
サーバが大規模な広域ネットワークに分散して配置されている場合は、負荷分散機能([Fault Tolerance]>[Load Balancing]ページ)ではなく、耐障害性機能を使用することをお勧めします。ただし、サーバは同じeDirectoryツリー内に存在する必要があります。必要に応じて、両方の機能を使用することができます。Application launcherは、まず負荷分散機能を試み、次に耐障害性機能を試みます。
重要: [Fault Tolerance]ページの設定は、Microsoft Windows Installer(MSI)パッケージを使用するアプリケーションオブジェクトには適用されません。MSIアプリケーションの場合は、インストールパッケージのソースの場所を追加指定することによって、ソースの復元(耐障害性)を可能にできます([Common]>[Sources]ページ)。
耐障害性機能を有効にするには、このオプションを選択します。他の耐障害性オプションは、このオプションが有効になっている場合に限り使用できます。
Application Launcherでパッケージソースのリストをバックアップとして使用する場合は、このオプションを選択します。インストールパッケージソースを少なくとも1つは作成しておく必要があります(Common]>[Source]ページ)。
このオプションは、ターミナルサーバアプリケーションまたはWebアプリケーションのアプリケーションオブジェクトでは使用できません。
パッケージソースを[Source List]に追加するには、[Add]をクリックし、パッケージソースを参照して選択し、[OK]をクリックします。
[Source List]からパッケージソースを削除するには、[Source List]からパッケージソースを選択し、[Delete]をクリックします。
[ソースリスト]からパッケージソースを選択し、上向き矢印をクリックすると、選択したソースがリストの上方に移動します。下向き矢印をクリックするとソースがリストの下方に移動します。Application Launcherは、リストに表示されている順序(上から下)でソースの使用を試みます。
Application Launcherでアプリケーションオブジェクトのリストをバックアップとして使用する場合は、このオプションを選択します。アプリケーションの追加アプリケーションオブジェクトを事前に作成しておく必要があります。それらのアプリケーションファイルが、このアプリケーションとは別のサーバまたはボリュームに保存されている必要があります。アプリケーションがビジー状態の場合や使用できない場合、Application Launcherは、指定された順序で各アプリケーションオブジェクトの使用を試みます。
1レベルでの耐障害性のみがサポートされます。Application Launcherがこのリスト内のいずれかのバックアップアプリケーションオブジェクトにフェールオーバーし、そのバックアップアプリケーションオブジェクトに障害が発生した場合、そのバックアップアプリケーションオブジェクトの耐障害性が有効であっても、配布は失敗します。
注: Application Launcherは、リモート接続を検出してリモートモードで動作している場合、耐障害性について[Application List]を使用しません。この場合、Application Launcherは[Source List]のみを使用します。
アプリケーションオブジェクトを[Application List]に追加するには、[Add]をクリックし、アプリケーションオブジェクトを参照して選択し、[OK]をクリックします。
アプリケーションオブジェクトを[Application List]から削除するには、[Application List]からアプリケーションオブジェクトを選択し、[Delete]をクリックします。
[Source List]からアプリケーションオブジェクトを選択し、上向き矢印をクリックすると、選択したアプリケーションオブジェクトはリストの上方に移動します。下向き矢印をクリックすると、選択したアプリケーションオブジェクトはリストの下方に移動します。Application Launcherは、リストに表示されている順序(上から下)で、アプリケーションオブジェクトの使用を試みます。
[Load Balancing]プロパティページは、すべてのアプリケーションタイプ(シンプル、AOT/AXT、MSI、Webおよびターミナルサーバ)用のアプリケーションオブジェクトで使用できます。
次の図に示す[Load Balancing]プロパティパージでは、アプリケーションをサポートするために必要な負荷を分散することができます。負荷分散機能が有効になっている場合、Application Launcherは、アプリケーションを提供しているすべてのサーバからアプリケーションファイルを取り出し、複数のサーバ間で負荷を分散させます。
![アプリケーションオブジェクト>[Fault Tolerance]タブ>[Load Balancing]ページ](../graphics/zfd_am_ft_lb_a.gif)
負荷分散機能を使用するには、アプリケーションに対して複数のインストールパッケージソースまたはアプリケーションオブジェクトが定義してあり、アプリケーションのソースファイルが別々のサーバに保存されている必要があります。ユーザがアプリケーションを起動すると、Application Launcherは、パッケージソースまたはアプリケーションオブジェクトの中から1つを選択して使用します。そのパッケージソースまたはアプリケーションオブジェクトが使用できない場合、Application Launcherは、別のソースパッケージまたはアプリケーションオブジェクトを選択します。
アプリケーションオブジェクトのすべてのサーバが1つのサイトに配置されている場合は、負荷分散を使用することをお勧めします。サーバが大規模な広域ネットワーク上に分散している場合は、耐障害性機能([Fault Tolerance]>[Fault Tolerance]ページ)を使用することをお勧めします。必要に応じて、両方の機能を使用することができます。Application launcherは、まず負荷分散機能を試み、次に耐障害性機能を試みます。
負荷分散機能を有効にするには、このオプションを選択します。他の負荷分散オプションは、このオプションが有効になっている場合に限り使用できます。
Microsoft Windows Installer(MSI)パッケージを使用するアプリケーションオブジェクトの場合、このページで有効になっているオプションは[Enable Load Balancing]だけです。[Use Source List]および[Use Application List]は無効になっています。MSIアプリケーションオブジェクトに対して負荷分散を有効にするには、このオプションを選択して、アプリケーションオブジェクトの[Sources]ページ([Common]タブ)を使用し、アプリケーション用の追加インストールパッケージを作成するソースの場所のリストを定義します。Application Launcherは、ソースの場所をリストからランダムに選択して負荷を分散します。
Application Launcherでパッケージソースのリストを負荷分散のために使用する場合は、このオプションを選択します。パッケージソースを少なくとも1つは作成しておく必要があります([Common]>[Sources]ページ)。
このオプションは、ターミナルサーバアプリケーションまたはWebアプリケーションのアプリケーションオブジェクトでは使用できません。
パッケージソースを[Source List]に追加するには、[Add]をクリックし、パッケージソースを参照して選択し、[OK]をクリックします。
[Source List]からパッケージソースを削除するには、[Source List]からパッケージソースを選択し、[Delete]をクリックします。
Application Launcherでアプリケーションオブジェクトのリストを負荷分散のために使用する場合は、このオプションを選択します。アプリケーションの追加アプリケーションオブジェクトを事前に作成しておく必要があります。それらのアプリケーションファイルが、このアプリケーションとは別のサーバまたはボリュームに保存されている必要があります。
アプリケーションオブジェクトを[Application List]に追加するには、[Add]をクリックし、アプリケーションオブジェクトを参照して選択し、[OK]をクリックします。
アプリケーションオブジェクトを[Application List]から削除するには、[Application List]からアプリケーションオブジェクトを選択し、[Delete]をクリックします。
[Site List]プロパティページは、すべてのアプリケーションタイプ(シンプル、AOT/AXT、MSI、Webおよびターミナルサーバ)用のアプリケーションオブジェクトで使用できます。
次の図に示す[Site List]プロパティページには、このアプリケーションオブジェクトのリンク先のアプリケーションオブジェクトが一覧表示されます。アプリケーションのソースファイルが異なるサイトにあるサーバに保存されている同一(または類似)のアプリケーションオブジェクトをリンクすることによって、アプリケーションサイトリストを作成し、サイト間を移動するユーザがアプリケーションにすばやくアクセスできるようにしながら、同時にWANトラフィックおよび関連コストを削減することができます。
![アプリケーションオブジェクト>[Fault Tolerance]タブ>[Site List]ページ](../graphics/zfd_am_ft_sl_a.gif)
たとえば、異なる2つのサイトにいるユーザが、自分のサイトのローカルサーバからスプレッドシートアプリケーションを実行する場合があります。この場合、2つのサーバからスプレッドシートアプリケーションを配布および起動するために、別々のアプリケーションオブジェクトが使用されます。この2つのアプリケーションオブジェクトをリンクしておくと、サイト2に移動したサイト1のユーザが、サイト1のサーバから実行する場合と同じように、サイト2のサーバからアプリケーションを実行することができます。サイト1に移動したサイト2のユーザについても同様です。
重要: ユーザがNovell ClientTMではなくZfD Middle Tierサーバを通じてNovell eDirectoryで認証される場合、サイトリストはこのように機能しません。その代わりに、ユーザがZfD Middle Tierサーバにログインしたときに、Novell ClientではなくZfD Middle Tierサーバによりユーザの場所が決まります。つまり、ZfD Middle Tierサーバに最も近いアプリケーションが使用されます。これは、ユーザに最も近いアプリケーションが必ずしも該当するわけではありません。先の例では、サイト1ユーザはサイト2サーバのアプリケーションではなく、引き続きサイト1サーバのアプリケーションを実行します。
一度に1つのアプリケーションオブジェクトにリンクすることしかできません。ただし、最初にリンクしたアプリケーションオブジェクトは、2番目にリンクしたアプリケーションオブジェクトのリンク先のアプリケーションオブジェクトに自動的にリンクされます。たとえば、3つの同一アプリケーションオブジェクト(App 1、App 2、App 3)が、それぞれ異なるサイトにあるとします。App 1をApp2にリンクすると、各アプリケーションオブジェクトに対して次のようなサイトリストが作成されます。
App1 linked to:App2
App2 linked to:App1
App3 linked to:(nothing)
アプリケーションオブジェクトは、他のアプリケーションオブジェクト1つにしかリンクできないため、App3をApp1またはApp2のいずれか一方にリンクする必要があります。そのようにリンクすると、各アプリケーションオブジェクトに対して次のようなサイトリストが作成されます。
App1 linked to:App2, App3
App2 linked to:App1, App3
App3 linked to:App1, App2
アプリケーションオブジェクトを[Application Site List]に追加するには、[Link]をクリックし、リンク先のアプリケーションオブジェクトを参照して選択し、[OK]をクリックします。このリストには、選択されたアプリケーションオブジェクトのリンク先のアプリケーションオブジェクトも表示されます。
[Unlink]をクリックすると、[Application Site Lis]に表示されているアプリケーションオブジェクトへのリンクが削除されます。
[Remote Alternate]プロパティページは、すべてのアプリケーションタイプ(シンプル、AOT/AXT、MSI、Webおよびターミナルサーバ)用のアプリケーションオブジェクトで使用できます。
次の図に示す[Remote Alternate App]プロパティページでは、ユーザのワークステーションがローカルモードではなくリモートモードで実行されている場合にApplication Launcherが起動する、代替アプリケーションを指定することができます。通常、この代替アプリケーションになるのは、低速な接続での使用を考慮したターミナルサーバアプリケーションまたはWebアプリケーションです。
![アプリケーションオブジェクト>[Fault Tolerance]タブ>[Remote Alternate App]ページ](../graphics/zfd_am_ft_raa_a.gif)
ターミナルサーバアプリケーションまたはWebアプリケーション用に使用するアプリケーションオブジェクトを選択します。
デフォルトでは、ユーザのワークステーションにオリジナルのアプリケーションがインストールされている場合に、Application Launcherはこの代替アプリケーションを使用せず、代わりにローカルにインストールされたアプリケーションを使用します。ただし、アプリケーションがデータベースまたはその他のネットワークリソースにアクセスする必要がある場合、そのデータベースまたはネットワークリソースを利用できるのが代替アプリケーションの使用時のみであるときは、ローカルにインストールされたアプリケーションではなく、代替アプリケーションを使用することをApplication Launcherに強制するために、このオプションをオンにします。