ファイルシステムへのアクセス権の概要

アプリケーションの配布、起動、キャッシュ、またはアンインストール中、Application Launcherではローカルファイルシステムへのアクセス権と、場合によっては、NetWareサーバやWindowsサーバなどの、さまざまなネットワークファイルシステムへのアクセス権が必要です。


ローカルファイルシステムへのアクセス権

ローカルファイルシステムへのアクセス権は、ログインしたWindowsユーザアカウントまたはWindowsのシステムユーザアカウントを介して提供されます。

Application Launcherが正しく機能するには、ログインユーザは次の権限を持っている必要があります。

さらに、システムユーザは、ワークステーションの全領域へのフルアクセス権を必要とします。デフォルトでは、このアクセス権はAdministratorsグループのメンバーであるシステムユーザに与えられます。Administratorsグループに与えられるこのデフォルトの権利を制限しないでください。


ネットワークファイルシステムへのアクセス権

ネットワークファイルシステムへのアクセス権は、Novell ClientやClient for Microsoft Networksなどのネットワーククライアントを介して提供されます。Novell ClientはNetWareサーバへのファイルシステムアクセス権を提供し、Client for Microsoft NetworksはWindowsサーバへのファイルシステムアクセス権を提供します。どちらのクライアントともローカルエリアネットワーク環境で正常に機能します。

Application Launcherがファイアウォール経由でファイルシステムにアクセスする必要がある場合や、Novell Clientを使用したくない場合は、ZfD Management Agentを使用できます。ZfD Management AgentはZfD Middle Tier Serverと協働して、ネットワークサーバへの制限付きのファイルシステムアクセス権を提供します。中間層サーバの設定について詳細は、『ZENworks for Desktops 4インストールガイド』の「ZfD Middle Tier Serverソフトウェアのインストール」を参照してください。


ファイルパス構文

アプリケーションを配布または起動するためのネットワークファイルパスを指定する場合は、マップされたドライブまたはUNCパスのいずれかを使用できます。有効なパス構文は次のとおりです。

server\volume:path
\\server_name\volume\path
\\IP_address\volume\path
volume_object_name:path
directory_map_object_name:path
driveletter:\path

マップされたドライブを使用する場合は、ユーザのワークステーションは同じドライブマッピングを持っている必要があります。

UNCパスを使用する場合、Windows 2000サーバ上で動作するアプリケーションでは、WindowsのUNCパスの解決方法に起因して起動に時間がかかることがあります。詳細については、Microsoft Knowledge Base Article Q150807を参照してください。


クライアントなし環境でのファイルシステムアクセスの制限

ZfD Management Agentと、Management Agentがネットワークサーバにアクセスするために使用するZfD Middle Tier Serverは、Novell ClientやMicrosoft Clientなどの完全なネットワーククライアントと同じファイルシステムアクセス機能を備えていません。ZfD Management AgentはZfD Middle Tier Serverと協働して、ネットワークサーバの保存場所からユーザのワークステーションにファイルをコピーできますが、ネットワークサーバ上のファイルを開いたり、実行することはできません。

ZfD Management Agentのファイルシステムアクセス機能は制限されているため、クライアントのない環境や、ネットワーククライアントが(たとえば、ファイアウォール経由のために)適切なネットワークサーバ接続を確立できない環境でApplication Launcherを実行すると、次のような配布および起動に関する問題が発生します。