障害対策機能のセットアップ

ネットワークの問題によってアプリケーションオブジェクトやそのファイルパッケージが使用できなくなる場合があります。バックアップ用アプリケーションオブジェクトおよびファイルパッケージを指定して、アプリケーションに対して障害対策機能を有効にすることができます。アプリケーションオブジェクトまたはそのファイルパッケージが使用できなくなった場合、Application Launcherはバックアップ用アプリケーションオブジェクトまたはファイルパッケージを使用します。

サーバが大規模な広域ネットワークに分散して配置されている場合は、負荷分散機能(負荷分散機能のセットアップを参照)ではなく、障害対策機能を使用することをお勧めします。ただし、サーバは同じNovell eDirectoryTMツリー内に存在する必要があります。必要に応じて、両方の機能を使用することができます。Application Launcherは、まず負荷分散機能を試してから、障害対策機能を試します。

アプリケーションの障害対策機能をセットアップする

  1. ConsoleOne(R)で、障害対策機能を有効にするアプリケーションオブジェクトを右クリックし、[Properties]をクリックしてアプリケーションオブジェクトのプロパティページを表示します。

  2. [Fault Tolerance]タブ>[Fault Tolerance]の順にクリックして、[Fault Tolerance]ページを表示します。


    アプリケーションオブジェクトの[Fault Tolerance]ページ

    [Fault Tolerance]ページでは、このアプリケーションオブジェクトが使用できなくなった場合に、Application Launcherがバックアップとして使用するインストールパッケージソースまたはアプリケーションオブジェクトを指定します。Application Launcherは、[Source List]または[Application List]に表示されている順序(上から下)で、パッケージソースまたはアプリケーションオブジェクトを試します。

    重要:  この[Fault Tolerance]ページの設定は、Microsoft Windows Installer(MSI)パッケージを使用するアプリケーションオブジェクトには適用されません。MSIアプリケーションの場合は、インストールパッケージソースの場所を追加指定することによって、ソースを復元できるようにする(障害対策)ことができます([Common]>[Sources]ページ)。

  3. 次のフィールドに情報を入力します。

    [Enable Fault Tolerance]: このオプションを選択すると、障害対策機能が有効になります。他の障害対策オプションは、このオプションが有効になっていないと使用できません。

    [Use Source List]: Application Launcherでパッケージソースのリストをバックアップとして使用する場合は、このオプションを選択します。インストールパッケージソースを少なくとも1つ作成しておく必要があります([Common]タブ>[Sources]ページ)。

    このオプションは、ターミナルサーバアプリケーションまたはWebアプリケーションのアプリケーションオブジェクトでは使用できません。

    パッケージソースを[Source List]に追加するには、[Add]をクリックし、パッケージソースを参照して選択し、[OK]をクリックします。

    パッケージソースを削除するには、[Source List]からパッケージソースを選択し、[Delete]をクリックします。

    Application Launcherは、リストに表示されている順序(上から下)でソースを試します。パッケージソースの順序を変更するには、[Source List]からパッケージソースを選択し、上向き矢印をクリックすると、選択したソースがリストの上方に移動します。下向き矢印をクリックすると、ソースがリストの下方に移動します。

    [Use Application List]: Application Launcherでアプリケーションオブジェクトのリストをバックアップとして使用する場合は、このオプションを選択します。アプリケーションの追加アプリケーションオブジェクトを事前に作成しておく必要があります。それらのアプリケーションファイルが、このアプリケーションとは別のサーバまたはボリュームに保存されている必要があります。アプリケーションがビジー状態の場合や使用できない場合、Application Launcherは、指定された順序で各アプリケーションオブジェクトを試します。

    [Source List]ではなく、[Application List]を使用するよう選択した場合は、次の制限に注意してください。

    アプリケーションオブジェクトを[Application List]に追加するには、[Add]をクリックし、アプリケーションオブジェクトを参照して選択し、[OK]をクリックします。

    [Application List]からアプリケーションオブジェクトを削除するには、アプリケーションオブジェクトを選択し、[Delete]をクリックします。

    Application Launcherは、リストに表示されている順序(上から下)でアプリケーションオブジェクトを試します。[Application List]の順序を変更するには、[Application List]からアプリケーションオブジェクトを選択し、上向き矢印をクリックすると、選択したアプリケーションオブジェクトがリストの上方に移動します。下向き矢印をクリックすると、アプリケーションオブジェクトがリストの下方に移動します。

  4. [OK]をクリックして変更内容を保存します。