負荷分散機能のセットアップ

多くのユーザが同じアプリケーションオブジェクトまたはそのファイルパッケージにアクセスすると、アプリケーションを配布するのに時間がかかります。負荷分散機能を使用すると、複数のアプリケーションオブジェクトまたはファイルパッケージ間にアプリケーションへのアクセスを分散することができます。

負荷分散機能では、同じアプリケーションに対するアプリケーションオブジェクトまたはファイルパッケージのコピーを複数作成して、別々のネットワークサーバ上に保存します。ユーザがアプリケーションを起動した場合、Application Launcherはそのアプリケーションに関連付けられたアプリケーションオブジェクトまたはファイルパッケージを使用するか、アプリケーションオブジェクトまたはファイルパッケージの別のコピーに転送することができます。

アプリケーションオブジェクトのすべてのサーバが1つのサイトに配置されている場合は、負荷分散機能を使用することをお勧めします。サーバが大規模な広域ネットワーク上に分散している場合は、障害対策機能(障害対策機能のセットアップを参照)を使用することをお勧めします。必要に応じて、両方の機能を使用することができます。Application Launcherは、まず負荷分散機能を試してから、障害対策機能を試します。

アプリケーションの負荷分散機能をセットアップする

  1. アプリケーションのインストールパッケージソースまたはアプリケーションオブジェクトを複数作成し、アプリケーションソースファイルが異なるサーバ上に置かれていることを確認します。

    ユーザがアプリケーションを起動すると、Application Launcherは、パッケージソースまたはアプリケーションオブジェクトの中から1つ選択して使用します。パッケージソースまたはアプリケーションオブジェクトを使用できない場合は、Application Launcherは、別のソースパッケージまたはアプリケーションオブジェクトを選択します。

  2. ConsoleOneで、負荷分散機能を有効にするアプリケーションオブジェクトを右クリックし、[Properties]をクリックしてアプリケーションオブジェクトのプロパティページを表示します。

  3. [Fault Tolerance]>[Load Balancing]の順にクリックして、[Load Balancing]ページを表示します。


    アプリケーションオブジェクトの[Load Balancing]ページ

  4. 次のフィールドに情報を入力します。

    [Enable Load Balancing]: このオプションを選択すると、負荷分散機能が有効になります。他の負荷分散オプションは、このオプションが有効になっていないと使用できません。

    Microsoft Windows Installer (.MSI)パッケージを使用するアプリケーションオブジェクトの場合は、このページで有効にできるオプションは[Enable Load Balancing]だけです。[Use Source List]および[Use Application List]は無効になっています。.MSIアプリケーションオブジェクトに対して負荷分散機能を有効にするには、このオプションを選択してから、アプリケーションオブジェクトの[Sources]ページ([Common]タブ)を使用して、アプリケーション用の追加インストールパッケージを作成するソースの場所リストを定義します。Application Launcherによって、負荷を分散するソースの場所がリストからランダムに選択されます。

    [Use Source List]: Application Launcherでパッケージソースのリストを負荷分散のために使用する場合は、このオプションを選択します。パッケージソースを少なくとも1つ作成しておく必要があります([Common]タブ>[Sources]ページ)。

    このオプションは、ターミナルサーバアプリケーションまたはWebアプリケーションのアプリケーションオブジェクトでは使用できません。

    パッケージソースを[Source List]に追加するには、[Add]をクリックし、パッケージソースを参照して選択し、[OK]をクリックします。

    [Source List]からパッケージソースを削除するには、パッケージソースを選択し、[Delete]をクリックします。

    [Use Application List]: Application Launcherでアプリケーションオブジェクトのリストを負荷分散のために使用する場合は、このオプションを選択します。アプリケーションの追加アプリケーションオブジェクトを事前に作成しておく必要があります。それらのアプリケーションファイルが、このアプリケーションとは別のサーバまたはボリュームに保存されている必要があります。

    アプリケーションオブジェクトを[Application List]に追加するには、[Add]をクリックし、アプリケーションオブジェクトを参照して選択し、[OK]をクリックします。

    [Application List]からアプリケーションオブジェクトを削除するには、アプリケーションオブジェクトを選択し、[Delete]をクリックします。