アプリケーションを完全に無効にする(「アプリケーションの無効化」を参照)代わりに、ローカルモードのときにはアプリケーションのあるインスタンスを実行し、リモートモードのときには別のインスタンスを実行したい場合があります。これを実現するために、代替の「リモートモード」アプリケーションを指すように「ローカルモード」アプリケーションを設定することができます。ユーザがリモートモードで「ローカルモード」アプリケーションを起動すると、Application Launcherは代替の「リモートモード」アプリケーションを代わりに起動します。通常、この代替アプリケーションになるのは、低速な接続での使用を考慮したターミナルサーバアプリケーションまたはWebアプリケーションです。
たとえば、ユーザがローカルモードでアプリケーションにアクセスしている場合には、ネットワークサーバインストールからアプリケーションを実行するようにします。しかし、ユーザがリモートモードでアプリケーションにアクセスしている場合には、ターミナルサーバから実行するようにします。これを実現するには、ネットワークアプリケーション用とターミナルサーバアプリケーション用の2つのアプリケーションオブジェクトを作成し、ターミナルサーバアプリケーションを、ネットワークサーバアプリケーションのリモート代替アプリケーションに指定します。
アプリケーションのリモート代替アプリケーションを設定する:
リモート代替アプリケーションがeDirectoryでアプリケーションオブジェクトとして設定されていることを確認します。
ConsoleOneで、リモート代替アプリケーションを設定するアプリケーションオブジェクトを右クリックし、[Properties]をクリックしてアプリケーションオブジェクトのプロパティページを表示します。
[Fault Tolerance]>[Remote Alternate App]の順にクリックして、[Remote Alternate App]ページを表示します。
![アプリケーションオブジェクトの[Remote Alternate App]ページ](../graphics/zfd_am_ft_raa_a.gif)
次のフィールドに情報を入力します。
[Application Object to Use When Running Remotely]: 代替アプリケーションにするアプリケーションオブジェクトを選択します。通常、この代替アプリケーションになるのは、低速な接続での使用を考慮したターミナルサーバアプリケーションまたはWebアプリケーションです。
[Always Use this Alternate Application When Running Remotely]: デフォルトでは、ユーザのワークステーションにオリジナルのアプリケーションがインストールされている場合に、Application Launcherはこの代替アプリケーションを使用せず、代わりにローカルにインストールされたアプリケーションを使用します。ただし、アプリケーションがデータベースまたはその他のネットワークリソースにアクセスする必要がある場合、そのデータベースまたはネットワークリソースを利用できるのが代替アプリケーションの使用時のみであるときは、ローカルにインストールされたアプリケーションではなく、代替アプリケーションを使用することをApplication Launcherに強制するために、このオプションをオンにします。
[OK]をクリックして変更内容を保存します。