Novell Documentation: ZENworks 6 - Inventory Removal Serviceの理解

Inventory Removal Serviceの理解

Inventory Removal Serviceは、インベントリサーバ上で実行する手動によるサービスです。このサービスを使用して、インベントリデータベースから不要、重複、または古くなったインベントリ対象ワークステーションを削除できます。Inventory Removal Serviceは、inventoryremovallist.txtファイルを使用してインベントリデータベースからインベントリ対象ワークステーションを削除します。Inventory Removal Serviceの同期を理解するには、Inventory Removal Serviceを使用した同期を参照してください。

inventoryremovallist.txtファイルには、インベントリデータベースから削除する必要があるインベントリ対象ワークステーションのリストが含まれています。

重要: 中間サーバにインベントリ対象ワークステーションまたはデータベースが接続されていない場合、中間サーバでInventory Removal Serviceを実行することはできません。

インベントリデータベースからインベントリ対象ワークステーションを削除する:

テキストエディタを使用して、次の内容のinventoryremovallist.txtという名前のファイルを作成します。
```
;                     Enter comments, if any
```
```
DN or name of the inventoried workstation (as stored in the Inventory database) to be removed from the Inventory database
```
```
DN or name of the inventoried workstation (as stored in the Inventory database) to be removed from the Inventory database
```
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...
```
```
...
```
```
DN or name of the inventoried workstation (as stored in the Inventory database) to be removed from the Inventory database
```
削除する必要があるインベントリ対象ワークステーションのリストを作成するには、選択した基準で照会するか、インベントリ対象ワークステーション名を手動で入力します。照会の詳細については、照会の作成およびフィルタ条件の設定を参照してください。
inventoryremovallist.txtファイルをNetwareインベントリサーバのinventory_server_installation_path\inv\server\wminv\propertiesディレクトリおよびWindows NT/2000インベントリサーバのc:\ディレクトリにコピーします。

注: inventoryremoval.propertiesファイルには、inventoryremovallist.txtファイルのパスであるFilePathプロパティが含まれています。デフォルトのパスはsys:/inv/server/wminv/propertiesです。inventoryremovallist.txtをデフォルトのパス以外のパスにコピーする場合は、inventoryremoval.propertiesファイルのFilePathの値を新しいパスで更新する必要があります。パスの区切り文字が「\」ではなく、「/」であることを確認します。
サーバコンソールのプロンプトで、「StartSer RemoveInventory」と入力してInventory Removal Serviceを起動します。

Inventory Removal Serviceは次の順序で実行します。

Inventory Removal Serviceは、inventoryremovallist.txtファイルの各行を読み込み、inventoryremovallist.txtファイルで一覧にされている各インベントリ対象ワークステーションについて削除strファイルを作成します。
削除strファイルはscandirディレクトリに保存されます。
Selectorは、削除strファイルを検証し、dbdirディレクトリとentmergedirディレクトリにそのファイルをコピーします。
Storerは、dbdirディレクトリから削除strファイルを読み込み、接続されているインベントリデータベースからインベントリ対象ワークステーションを削除します。
インベントリ展開でスキャンデータをロールアップする場合、削除strも次のレベルのインベントリサーバにロールアップされます。
インベントリ対象ワークステーションは、企業レベルで展開されているすべてのインベントリサーバのインベントリデータベースから削除されます。

Inventory Removal Serviceを使用した同期

Inventory Removal Serviceは、対応するワークステーションオブジェクトがeDirectoryから削除されると、自動的にインベントリデータベースからインベントリ対象ワークステーションを削除します。

次の理由から、eDirectoryとインベントリデータベースにあるインベントリ対象ワークステーションが同期していないことがあります。

Inventory Service Managerを強制終了し、eDirectoryのいくつかのワークステーションオブジェクトを削除して、Inventory Service Managerを再起動した場合。
eDirectoryから削除済みのワークステーションが含まれている以前のバージョンのインベントリデータベースを再起動した場合。

この場合、Inventory Removal Serviceを使用してインベントリデータベースから不要なワークステーションを削除し、データベースを再度eDirectoryと同期させます。

ワークステーションの完全なDN名が判明している場合、inventoryremovallist.txtファイルでワークステーションのDN名を指定できます。

eDirectoryから削除されたワークステーションを検索する:

NDSREPAIRなどのeDirectoryツールを使用して、インベントリサーバに接続されているワークステーションオブジェクトのリストをエクスポートします。eDirectoryツールは、Cool SolutionsのWebサイトからダウンロードできます。
すべてのワークステーションオブジェクトを.csvファイルにエクスポートするには、データエクスポートウィザードを使用します。
注: すべてのワークステーションを.csvファイルにエクスポートしている間に、属性を選択する必要があります。
エクスポート先の.csvファイルには、ワークステーションのDNS名と選択した属性が含まれます。ただし、.csvファイルから属性値と二重引用符を削除する必要があります。
ファイル比較ユーティリティを使用してeDirectoryのエクスポートされたファイルと.csvファイルを比較し、.csvファイルと一致しないワークステーションを特定します。
注: 正確に比較するために、eDirectoryの出力ファイルと.csvファイルは同じ形式にします。
同期していないワークステーションを特定した後、Inventory Removal Serviceでそのワークステーションを選択するために、ワークステーションのDN名をinventoryremovallist.txtファイルに保存します。