データベースパラメータの調整に関するヒント

• NetWareおよびWindows環境でSybaseを使用する場合
• Windows環境でMS SQLを使用する場合
• WindowsおよびSolaris環境でOracleを使用する場合

NetWareおよびWindows環境でSybaseを使用する場合

• 次の表で示すように、Sybase起動ファイルの-cパラメータを調整します。

  データベースに含まれるインベントリ対象ワークステーションの数(千)	システムの総メモリ容量	Sybaseキャッシュメモリ容量
  10未満	256MB	64MB〜75MB
  10 - 35	512MB	175MB〜200MB
  10 - 35	512MB	175MB〜200MB
  35 - 60	1GB	256MB〜350MB
  60 - 100	1GB	350MB〜400MB
  100超	1〜2GB	512MB〜RAMの50%

• 6万台のワークステーションが存在する場合、専用サーバの使用をお勧めします。
• Sybaseの内部スレッド数を増やすには、-gnパラメータを調整します(デフォルトの値は50です。4万台以上のワークステーションが存在する場合には、この値を100に増やします)。
• 1万台を超えるワークステーションが存在する場合には、データファイルを1台のディスクではなく、複数のディスクに分散して配置します。
• データベースをホストするサーバにはデュアルプロセッサを使用することをお勧めします。

Windows環境でMS SQLを使用する場合

• MS SQL専用サーバを使用することをお勧めします。
• MS SQLサーバの優先度を引き上げます。
• ワーカースレッドの数を32に設定します。
• バックグラウンドサービスの最適化を有効にします。
• 次の表で示した設定を使用します。

  データベースに含まれるインベントリ対象ワークステーションの数(千)	システムの総メモリ容量	MS SQLキャッシュメモリ容量	プロセッサの速度
  10未満	512MB	256MB	Pentium III:450MHz
  10 - 20	512MB	256MB	Pentium 4:1.8GHz
  20 - 50	1GB	512MB	Pentium 4:1.8GHz

• 1万台を超えるワークステーションが存在する場合には、データファイルを1台の物理ディスクではなく、複数の物理ディスクに分散して配置します。
• データベースをホストするサーバではデュアルプロセッサを使用することをお勧めします。
• これ以外のMS SQLのヒントについては、MS SQL Serverドキュメントを参照してください。

WindowsおよびSolaris環境でOracleを使用する場合

• 次の表は、WindowsおよびSolaris*プラットフォームでOracleを使用する場合に推奨されるメモリ容量です。

  データベースに含まれるインベントリ対象ワークステーションの数(千)	システムの総メモリ容量	Oracle SGAメモリ容量
  10未満	512MB	128MB
  10 - 50	512MB	256MB
  50 - 100	1GB	256〜400MB

• Oracleサーバなどのバックグラウンドサービスを実行できるよう、サーバで実行中の不要なサービスおよびアプリケーションを停止します。
• Oracleデータベースをホストするサーバは専用サーバにすることをお勧めします。
• 1万台を超えるワークステーションが存在する場合には、データファイルを1台の物理ディスクではなく、複数の物理ディスクに分散して配置します。
• ページファイルの値を、RAMの2倍〜4倍の値に設定します。
• データベースをホストするサーバではデュアルプロセッサを使用することをお勧めします。
• Windows NT/2000プラットフォームの場合、インターネットで利用できる、Oracleのパフォーマンス調整に関するドキュメントおよびその他の一般的な推奨策を参照してください。
  • フォアグラウンドアプリケーションの優先度を引き下げます。
  • ファイルキャッシュの値を引き下げ、ネットワークアプリケーションのデータスループットを最大にします。

• 組織の具体的なニーズに合わせて、init.oraファイルを変更します。

  たとえば、約260MBのOracle SGAを確保するには、init.oraファイルを変更して次の値を設定します。

  db_block_buffers = 50000

  shared_pool_size = 32768000

  sort_area_size = 10000000

• _start.sqlファイルを呼び出して、次に示す行を追加します。_start.sqlファイルは、インベントリデータベースインスタンスの起動時に、mgmtdbo.ncfまたはmgmtdbo.batファイルによって呼び出されます。既存の_start.sqlファイルに次の行を追加します。

  connect mw_dba;alter table cim.t$product cache;connect internal;@%ORACLE_HOME%\RDBMS\ADMIN\DBMSPOOL;[@$ORACLE_HOME\RDBMS\ADMIN\DBMSPOOL; for Solaris]call sys.dbms_shared_pool.keep('zenworks.zenpin','P');

• 詳細については、Oracleの管理ガイドまたはパフォーマンスガイドを参照してください。