ネットワークに接続したことのないワークステーションのスキャン

ZENworks for Desktops 4.xInventory Scannerを使用することにより、一度もネットワークに接続したことのないワークステーションのハードウェアおよびソフトウェア情報を収集することができます。

ネットワークに接続したことのないワークステーションのインベントリを収集するには、次の節を参照してください。


前提条件

ネットワークに接続されたことのないワークステーションのインベントリを収集するには、次の前提条件が満たされていることを確認します。


ネットワークに接続されたことのないワークステーションのインベントリの収集

ネットワークに接続されたことのないワークステーションのインベントリを収集する:

  1. スキャンの対象になるワークステーションのeDirectoryワークステーションオブジェクトを手動で作成します。

    ZfD 4 SP1 Inventory Agentおよび推奨されるバージョンのNovell Clientがインストールされており、ネットワークに接続されているインベントリ対象ワークステーションで、コンソールプロンプトから次のコマンドを入力します。

    zwsreg/unreg.exe

    zwsreg/IMPORTWS workstation_name/IMPORTSERVER NONE

    zwsreg/unreg.exe

    zwsreg.exeの実行方法に関する詳細については、Zwsreg.exeの使用方法を参照してください。

  2. 次の内容のzfdscanner.iniファイルをワークステーションに手動で作成します。

    [ZfDScanner]
    WorkstationTypedDN=complete_typed_workstation_DN
    TreeName=eDirectory_tree_name
    ServerName=Inventory_server_DNS_name
    WMIScan=TRUEまたはFALSE
    DMIScan=TRUEまたはFALSE
    ScheduleFullScan=a_value_between _5_and_100
    CustomHWScan=TRUEまたはFALSE
    CustomHWScanBinaryName=name_of_binary_.exe
    SoftwareScan=TRUEまたはFALSE
    ProductIDScan=TRUEまたはFALSE
    ProductLocationScan=TRUEまたはFALSE
    DoOnlySWCustomScan=TRUEまたはFALSE

    WorkstationTypedDN、TreeName、およびServerNameの各パラメータに値を入力する必要があります。残りのパラメータについて、値を指定しない場合、または無効な値を指定した場合、Inventory Scannerは次に示すデフォルト値を設定します。

    WMIScan = TRUE
    DMIScan=TRUE
    ScheduleFullScan=5
    CustomHWScan=FALSE
    CustomHWScanBinaryName=
    SoftwareScan=FALSE
    ProductIDScan=FALSE
    ProductLocationScan=FALSE
    DoOnlySWCustomScan=FALSE
  3. ZENworks for Desktops 4.x ConsoleOneを使用して、asset.ini、zippnames.ini、ibmnames.ini、およびswrules.iniファイルを作成します。

    1. ConsoleOneで、ワークステーションパッケージを右クリックし、[Properties]>[Policies]の順にクリックしたうえで、いずれかのサブオプションを選択します。[Win95-98]、[WinNT-2000-XP]、[WinNT]、[Win2000]、または[WinXP]。

    2. [Workstation Inventory Policy]を選択して、[Properties]をクリックします。

    3. [Configuration Editor]タブをクリックして、次の操作を実行します。

      • [Asset Information]サブオプションをクリックします。

        [Asset Information]を設定し、[Export]ボタンをクリックして、この設定をローカルディレクトリにasset.iniファイルとして保存します。

      • [Zipped Names]サブオプションをクリックします。

        [Zipped Names]をデフォルト値を使って設定するには、[Default]ボタンをクリックします。[Export]ボタンをクリックして、この設定をローカルディレクトリにzippnames.iniファイルとして保存します。

      • [IBM Names]サブオプションをクリックします。

        [IBM Names]をデフォルト値を使って設定するには、[Default]ボタンをクリックします。[Export]ボタンをクリックして、この設定をローカルディレクトリにibmnames.iniファイルとして保存します。

      • [SW Rules]サブオプションをクリックします。

        [SW Rules]をデフォルト値を使って設定するには、[Default]ボタンをクリックします。[Export]をクリックして、この設定をローカルディレクトリにswrules.iniファイルとして保存します。

    4. (オプション)カスタムソフトウェアスキャン機能が必要な場合は、customswlist.iniを作成します。

      • [Workstation Inventory Policy]プロパティページの[Software Scan]タブをクリックします。

        デフォルトで[Enable Software Scan]チェックボックスが選択されます。

      • [Custom Scan Editor]>[Export]の順にクリックします。
      • ローカルディレクトリにcustomswlist.iniとしてファイルを保存します。

    5. (オプション)カスタムハードウェアスキャン機能が必要な場合は、customhwattrlist.iniを作成します。

      • [Workstation Inventory Policy]プロパティページの[Hardware Scan]タブをクリックします。

        デフォルトで[Enable Custom Scanning]チェックボックスが選択されます。

      • [Custom Attribute Editor]>[Export]の順にクリックします。
      • ローカルディレクトリにcustomhwattrlist.iniとしてファイルを保存します。

  4. ステップ 3で作成したINIファイルを、スキャンの対象にするワークステーションの%SystemRoot%/Zenworksディレクトリにコピーします。

  5. インベントリの対象にするワークステーションでZENworks for Desktops Inventory Scannerを実行します。

    ヒント:  zfdscanner.iniが、ZENworks for Desktops Scannerの実行元と同じ場所に存在する場合、Inventory Scannerを実行するためにzfdscanner.ini file_pathを指定する必要はありません。

    Inventory Scannerは.strファイルを生成して、%SystemRoot%/Zenworksディレクトリに保存します。

  6. .strファイルをInventory_server_installation_path/zenworks/scandirディレクトリにコピーします。


制限

ネットワークに接続されたことのないワークステーションのインベントリを収集する際、次に示す制限に注意する必要があります。